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公開番号2025101092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217688
出願日2023-12-25
発明の名称積層体、およびモータ用電気絶縁シート
出願人東レ株式会社
代理人
主分類B32B 3/24 20060101AFI20250630BHJP(積層体)
要約【課題】本発明は、接着性、熱伝導性、絶縁性、靭性に優れた積層体を提供することを目的とする。
【解決手段】貫通孔を有する基材と無機フィラーおよび樹脂を含む第2の層と前記第2の層の少なくとも片方の面に積層された第1の層とを、有する積層体であり、前記無機フィラーが、酸化アルミニウム、窒化ホウ素、および窒化アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種類を含み、前記第2の層において、前記樹脂と前記無機フィラーの合計量を100質量%として、前記無機フィラーの含有率が、50質量%以上90質量%以下であり、前記基材の貫通孔の直径が、0.5mm以上2.0mm以下であり、前記基材に対する貫通孔の面積比率が、10%以上50%以下である、積層体である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
貫通孔を有する基材と無機フィラーおよび樹脂を含む第2の層と
前記第2の層の少なくとも片方の面に積層された第1の層とを、有する積層体であり、
前記無機フィラーが、酸化アルミニウム、窒化ホウ素、および窒化アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種類を含み、
前記第2の層において、前記樹脂と前記無機フィラーの合計量を100質量%として、前記無機フィラーの含有率が、50質量%以上90質量%以下であり、
前記基材の貫通孔の直径が、0.5mm以上2.0mm以下であり、
前記基材に対する貫通孔の面積比率が、10%以上50%以下である、積層体。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記基材が、熱可塑性樹脂からなるフィルムであり、
前記基材の厚みが、50μm以上200μm以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記第1の層が、無機フィラーおよび樹脂を含み、
前記第1の層が、空隙を備え、
前記第1の層の空隙率が、50%以上80%以下である、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項4】
引張強度が、50N/cm以上250N/cm以下であり、
熱伝導率が、0.5W/(m・K)以上である、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項5】
請求項1または2に記載の積層体を備える、モータ用電気絶縁シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体、およびモータ用電気絶縁材シートに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド自動車の駆動モータや、コンプレッサー用モータ(業務用や家庭用、車載用エアコン用途)は、ステータと、ステータに対して所定のギャップを隔てて回転するロータで構成される。ステータは、ステータコアと、ステータコアに巻かれた複数のコイルを有し、ステータコアにはスロットが形成され、スロット内にコイルが収容される。この際に、ステータコアのスロット内周面とコイルとの間には絶縁のための絶縁材が設けられる。ステータコアとコイルと絶縁材を固定するために、従来は液状接着剤を用いて固定する方法が採用されてきた。
【0003】
一方、近年では、液状接着剤に代えて、発泡剤を含有する接着シートを使用することが提案されている。上記の絶縁材の代わりに発泡剤を含有する接着シート、例えば特許文献1、2には、基材の両面または片面に、多官能エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂と、硬化剤としてのフェノール樹脂と、硬化触媒としてのイミダゾール系化合物と、感温性発泡剤とを含有してなる膨張性接着剤層を有する接着シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-34889号公報
特開2019-203062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、電気自動車やハイブリッド自動車の駆動モータでは、モータの小型化、高出力化に伴い、駆動電圧が上昇しており、モータの発熱を抑制するため、上記の絶縁材や発泡剤を含有する接着シートに対しては、高い熱伝導性が要求されている。また、従来の液状接着剤と同程度の接着性が要求されている。合わせて、従来の絶縁材と同程度の絶縁性、およびステータコアに絶縁材を組み付けるときに、絶縁材に折れやシワ、座屈が起こらないよう靭性が要求される。
【0006】
特許文献1、2の発泡剤を含有する接着シートは接着性に優れる点で有用であるが、発泡剤による空隙を含みながらも熱伝導率が下がらず、放熱性に優れる積層体の開発が望まれている。
【0007】
本発明はかかる要求に対し、接着性、熱伝導性、絶縁性、靭性に優れる積層体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の好ましい一態様は、下記の構成からなる。
(1)貫通孔を有する基材と無機フィラーおよび樹脂を含む第2の層と
前記第2の層の少なくとも片方の面に積層された第1の層とを、有する積層体であり、
前記無機フィラーが、酸化アルミニウム、窒化ホウ素、および窒化アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種類を含み、
前記第2の層において、前記樹脂と前記無機フィラーの合計量を100質量%として、前記無機フィラーの含有率が、50質量%以上90質量%以下であり、
前記基材の貫通孔の直径が、0.5mm以上2.0mm以下であり、
前記基材に対する貫通孔の面積比率が、10%以上50%以下である、積層体。
(2)前記基材が、熱可塑性樹脂からなるフィルムであり、
前記基材の厚みが、50μm以上200μm以下である、請求項1に記載の積層体。
(3)前記第1の層が、無機フィラーおよび樹脂を含み、
前記第1の層が、空隙を備え、
前記第1の層の空隙率が、50%以上80%以下である、請求項1または2に記載の積層体。
(4)引張強度が、50N/cm以上250N/cm以下であり、
熱伝導率が、0.5W/(m・K)以上である、請求項1から3の何れかに記載の積層体。
(5)請求項1から4の何れかに記載の積層体を備える、モータ用電気絶縁シート。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、接着性、熱伝導性、絶縁性、靭性に優れる積層体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の積層体の側面図である。
本発明の積層体における、せん断接着強度を測定するためのサンプルの側面図である。
本発明の積層体における、せん断接着強度を測定するためのサンプルの平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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