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公開番号
2025048775
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2024155449
出願日
2024-09-10
発明の名称
ポリエステルフィルムの製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
B29C
55/12 20060101AFI20250326BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】
本発明は、欠陥の少ない高品位なポリエステルフィルムを製造する方法を提供する。
【解決手段】
本発明は、ロールによるフィルムの搬送工程を有するポリエステルフィルムの製造方法であって、前記搬送工程において、フィルムの表裏面からそれぞれ100mmの範囲におけるフィルム幅方向の平均風速が、一方向に0.2~0.5m/sである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ロールによるフィルムの搬送工程を有するポリエステルフィルムの製造方法であって、前記搬送工程において、フィルムの表裏面からそれぞれ100mmの範囲におけるフィルム幅方向の平均風速が、一方向に0.2~0.5m/sである工程(A)を有する、ポリエステルフィルムの製造方法。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記工程(A)において、前記範囲におけるフィルム搬送方向の平均風速、およびフィルム厚み方向の平均風速が、それぞれフィルム幅方向の平均風速の10%以下である、請求項1に記載のポリエステルフィルムの製造方法。
【請求項3】
前記工程(A)において、前記範囲における空気1立方フィート内に含まれる粒径0.5μm以上の塵埃の平均個数が、1000個以下である、請求項1または2に記載のポリエステルフィルムの製造方法。
【請求項4】
前記工程(A)において、前記範囲における乱流強度が、0.05以下である、請求項1または2に記載のポリエステルフィルムの製造方法。
【請求項5】
前記工程(A)において、前記範囲における乱流強度が、0.05以下である、請求項3に記載のポリエステルフィルムの製造方法。
【請求項6】
前記工程(A)において、フィルムの表面電位の絶対値が5kV以下である、請求項1または2に記載のポリエステルフィルムの製造方法。
【請求項7】
前記工程(A)において、フィルムの表面電位の絶対値が5kV以下である、請求項3に記載のポリエステルフィルムの製造方法。
【請求項8】
前記工程(A)において、フィルムの表面電位の絶対値が5kV以下である、請求項4に記載のポリエステルフィルムの製造方法。
【請求項9】
前記工程(A)において、フィルムの表面電位の絶対値が5kV以下である、請求項5に記載のポリエステルフィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステルフィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエステル樹脂は、機械特性、熱特性、電気特性、耐薬品性、成形性などに優れるため、様々な用途に用いられている。そのポリエステル樹脂をフィルム化したポリエステルフィルム、中でも二軸方向に延伸して分子配向させた二軸配向ポリエステルフィルムは、光学装置の部材、太陽電池バックシート、電気絶縁材料、感熱転写用途、工程紙などの各種工業材料として幅広く用いられている。
【0003】
特に、透明性を有する光学用途においては、液晶デバイスのハードコート層の基材として用いると、フィルム自体の欠陥は小さく認識しづらいが、液晶デバイスなどの構成体とすると光源の拡散等によって欠点が認識されやすく、製品の欠陥となる。また、光学用フィルムの表面擦過傷を抑制するための保護フィルムとして用いる場合には、当該保護フィルムに欠陥があると、当該保護フィルムの欠陥であるのか商品である光学用フィルムの欠陥であるのかわからず品質検査に影響を及ぼすことがある。
【0004】
こういったフィルムの欠陥の一つとして、フィルム製造工程中に生じる塵埃に起因する欠陥がある。この欠陥は、フィルムを製品幅にスリットし、フィルムが巻き上がった際には人が近づいて搬出作業を実施するため、スリット用の刃や人から塵埃が生じやすいスリッター工程や、スリッター工程近傍の渡り・ワインダー工程にて主に発生する。この塵埃に起因する欠陥の対策として、フィルム表裏面それぞれに、フィルム搬送方向に流れる循環流を備えたり(特許文献1)、フィルム上面からフィルム面に向かう気流を備えたり(特許文献2)することによって、塵埃を除去することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-298320号公報
特開2006-255559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術ではフィルム表裏面それぞれに、フィルム搬送方向に流れる循環流を備える必要があるため、循環流がフィルム面以外の場所からフィルム面に塵埃を運び、フィルムの欠陥を引き起こす恐れがある。
【0007】
また、特許文献2の技術ではフィルム上面からフィルム面に向かう気流を備える必要があるため、気流がフィルム面に衝突することで生じる膜振動により、予期せぬフィルムの欠陥を誘発する可能性がある。
【0008】
そこで本発明は、欠陥発生を抑制して高品位なポリエステルフィルムを製造する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1] 上記課題を解決する本発明のポリエステルの製造方法は、ロールによるフィルムの搬送工程を有する、ポリエステルフィルムの製造方法であって、前記搬送工程において、フィルムの表裏面からそれぞれ100mmの範囲におけるフィルム幅方向の平均風速が、一方向に0.2~0.5m/sである工程(A)を有している。
【0010】
本発明のポリエステルフィルムの製造方法は、下記[2]~[9]のいずれかの態様であることが好ましい。
[2] 前記工程(A)において、前記範囲におけるフィルム搬送方向の平均風速、およびフィルム面に垂直な方向の平均風速が、それぞれフィルム幅方向の平均風速の10%以下である、上記[1]のポリエステルフィルムの製造方法。
[3] 前記工程(A)において、前記範囲における空気1立方フィート内に含まれる粒径0.5μm以上の塵埃の平均個数が、1000個以下である、上記[1]または[2]のポリエステルフィルムの製造方法。
[4] 前記工程(A)において、前記範囲における乱流強度が、0.05以下である、上記[1]または[2]のポリエステルフィルムの製造方法。
[5] 前記工程(A)において、前記範囲における乱流強度が、0.05以下である、上記[3]のポリエステルフィルムの製造方法。
[6] 前記工程(A)において、フィルムの表面電位の絶対値が5kV以下である、上記[1]または[2]のポリエステルフィルムの製造方法。
[7] 前記工程(A)において、フィルムの表面電位の絶対値が5kV以下である、上記[3]のポリエステルフィルムの製造方法。
[8] 前記工程(A)において、フィルムの表面電位の絶対値が5kV以下である、上記[4]のポリエステルフィルムの製造方法。
[9] 前記工程(A)において、フィルムの表面電位の絶対値が5kV以下である、上記[5]に記載のポリエステルフィルムの製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
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