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公開番号2025057827
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167601
出願日2023-09-28
発明の名称シート状物の検査方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類G01G 11/00 20060101AFI20250402BHJP(測定;試験)
要約【課題】シート状物を幅方向にスリットする場合においても、時間や製品のロスを少なく、スリット後の各シート状物の目付の平均値を得ることができるシート状物の検査方法を提供する。
【解決手段】シート状物の長手方向の目付を幅方向にトラバースしながら連続的に測定することで、幅方向位置と長手方向位置に紐づいた連続目付データを得る目付測定工程と、前記シート状物を幅方向に分割するスリット工程を有し、前記幅方向位置と長手方向位置に紐づいた連続目付データから、前記スリット工程で分割して得られる、それぞれのシート状物となるべき位置の目付データの平均値を算出することで、前記それぞれのシート状物の目付の平均値を算出するシート状物の検査方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シート状物の長手方向の目付を幅方向にトラバースしながら連続的に測定することで、幅方向位置と長手方向位置に紐づいた連続目付データを得る目付測定工程と、前記シート状物を幅方向に分割するスリット工程を有し、前記幅方向位置と長手方向位置に紐づいた連続目付データから、前記スリット工程で分割して得られる、それぞれのシート状物となるべき位置の目付データの平均値を算出することで、前記それぞれのシート状物の目付の平均値を算出するシート状物の検査方法。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
製品となる部分の始端と終端で前記シート状物をカットし、任意の製品長とするカット工程をさらに有する請求項1に記載のシート状物の検査方法。
【請求項3】
前記シート状物が、基材層と薄膜層を有する積層材である請求項1に記載のシート状物の検査方法。
【請求項4】
前記基材層が、短繊維からなる多孔質繊維基材である請求項3に記載のシート状物の検査方法。
【請求項5】
前記シート状物の欠点を検出し、前記欠点に対してマーキングを行う外観検査工程をさらに有する請求項1に記載のシート状物の検査方法。
【請求項6】
前記シート状物が前記基材層の上に前記薄膜層を形成することで製造され、前記目付測定工程を前記薄膜層を形成する前後にそれぞれ有し、各々の目付測定工程より得られた目付の差分をとることで、前記薄膜層の目付を算出する請求項3に記載のシート状物の検査方法。
【請求項7】
前記シート状物が前記薄膜層を2層以上有する請求項3に記載のシート状物の検査方法。
【請求項8】
前記目付測定工程において、非接触で前記シート状物の目付を測定する請求項1に記載のシート状物の検査方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状物の目付の平均値を算出することを特徴とするシート状物の検査方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
合成繊維や天然繊維を用いた不織布や抄紙体などのシート状物を連続的に製造するに際して、シート状物の目付は、製品としての品質を決定する上で重要な項目である。通常、このような目付検査では、あらかじめ検査のために余分に巻きとったシート状物から、検査に必要な長さをカットして採取し、カッター等で所定のサイズにカットして得たサンプルピースの質量を測定することで、単位面積当たりの質量に変換し目付を測定している(特許文献1)。
【0003】
これに対して、製造中にシート状物の目付を搬送方向に対して連続的に測定し、当該目付データを制御システムにフィードバックさせ、リアルタイムで目付を制御、監視することも行われている(特許文献2)。この際、シート状物の幅方向に目付測定器をトラバースさせる方法も行われている(特許文献3)。
【0004】
また、このようなシート状物を高機能化させるため、複数の合成樹脂などからなる機能性材料をベース基材に塗布して最終製品のシート状物へと加工することがある。この場合、最終製品にするまでに、独立した複数のラインを経由させることがあり、それぞれのラインごとに中間製品としてシート状物の目付を検査することが一般に行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-190317号公報
特開2004-36048号公報
特開2006-64580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2および3のようなオンラインでの目付測定方法は、製造中のシート状物の目付の監視や当該目付情報によるフィードバック制御に使用されるのみで、シート状物の目付情報を得るためには用いられなかった。このため、シート状物の目付情報を得るためには、特許文献1のような方法で目付を確認することとなり、多くの時間がかかり、かつ製品ロスも発生していた。
【0007】
また、幅の広いシート状物を製造し、幅方向にスリットすることで複数の製品を同時に製造することがあるが、その場合、スリットしたシート状物ごとに目付を検査せねばならず、多くの製品ロスや、時間を要するため、大幅に生産効率が低下する問題があった。
【0008】
また、特許文献1のような方法を用いる場合、通常、各ラインでロール状に巻き取った始端や終端部分の目付しか測定できず、通常数百メートルに及ぶ長さを有するシート状物の製品全体としての目付を測定できないという問題もあった。
【0009】
本発明は、かかる従来の課題を解決するもので、幅方向にシート状物をスリットする場合においても、時間や製品のロスを少なく、各シート状物の目付の平均値を得ることができるシート状物の検査方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明は、以下の通りである。
(1)シート状物の長手方向の目付を幅方向にトラバースしながら連続的に測定することで、幅方向位置と長手方向位置に紐づいた連続目付データを得る目付測定工程と、前記シート状物を幅方向に分割するスリット工程を有し、前記幅方向位置と長手方向位置に紐づいた連続目付データから、前記スリット工程で分割して得られる、それぞれのシート状物となるべき位置の目付データの平均値を算出することで、前記それぞれのシート状物の目付の平均値を算出するシート状物の検査方法。
(2)製品となる部分の始端と終端で前記シート状物をカットし、任意の製品長とするカット工程をさらに有する(1)に記載のシート状物の検査方法。
(3)前記シート状物が、基材層と薄膜層を有する積層材である(1)または(2)に記載のシート状物の検査方法。
(4)前記基材層が、短繊維からなる多孔質繊維基材である(3)に記載のシート状物の検査方法。
(5)前記シート状物の欠点を検出し、前記欠点に対してマーキングを行う外観検査工程をさらに有する(1)~(4)のいずれかに記載のシート状物の検査方法。
(6)前記シート状物が前記基材層の上に前記薄膜層を形成することで製造され、前記目付測定工程を前記薄膜層を形成する前後にそれぞれ有し、各々の目付測定工程より得られた目付の差分をとることで、前記薄膜層の目付を算出する(3)または(4)に記載のシート状物の検査方法。
(7)前記シート状物が前記薄膜層を2層以上有する(3)、(4)または(6)に記載のシート状物の検査方法。
(8)前記目付測定工程において、非接触で前記シート状物の目付を測定する(1)~(7)のいずれかに記載のシート状物の検査方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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