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公開番号
2025059017
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2024164741
出願日
2024-09-24
発明の名称
不織布および衣料
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D04H
1/435 20120101AFI20250402BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】
防水透湿衣料向けに好適で、易リサイクル性と通気性に優れる防水透湿シートに関する。
【解決手段】
ポリエステル繊維あるいはポリアミド繊維を主体として構成され、最大孔径が4μm以下、最大孔径と平均孔径の比(最大孔径/平均孔径)が4.0以下、孔径分布の最大頻度が30%以上である不織布を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエステル繊維あるいはポリアミド繊維を主体として構成され、最大孔径が4μm以下、最大孔径と平均孔径の比(最大孔径/平均孔径)が4.0以下、孔径分布の最大頻度が30%以上であり、撥水剤を含む不織布。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
繊維径の異なる少なくとも2種類以上のポリエステル繊維あるいはポリアミド繊維から構成される不織布であって、不織布に含まれる600nm以下の繊維の繊維径のバラつきが0.1%以上20.0%以下であり、繊維径が最大(繊維径R)の繊維と繊維径が最小(繊維径r)の繊維の繊維径比(R/r)が5≦R/r≦100であることを特徴とする請求項1記載の不織布。
【請求項3】
少なくとも2つ以上の融点を有し、最も低い融点が130℃以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の不織布。
【請求項4】
耐水圧が1000mmH
2
O以上であり、透湿度が30000g/m
2
・24hr以上であり、通気性が1.5cm
3
/cm
2
・s以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の不織布。
【請求項5】
請求項1または2に記載の不織布を用いることを特徴とする防水透湿素材。
【請求項6】
請求項5に記載の防水透湿素材を用いることを特徴とする衣料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、防水透湿素材向けに好適な不織布に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
防水性と透湿性をあわせもつ防水透湿素材は、身体からの発汗による水蒸気を衣服外に放出する機能と、雨が衣服内に侵入するのを防ぐ機能とを有し、スポーツやアウトドア衣料などに用いられている。
【0003】
一般に、防水透湿素材は防水透湿シート(もしくは防水透湿層)と織編物等の布帛から構成されるが、防水透湿素材を得る方法として、特許文献1には、ポリウレタンの湿式コーティング膜を用いる技術が開示されている。また、特許文献2には、ポリテトラフルオロエチレンフィルムを延伸開孔した微多孔フィルムを用いる技術が開示されている。さらに、特許文献3や4には、防水透湿シートとして、ポリウレタンを電界紡糸して得られる多孔性の極細繊維不織布を用いる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭55-80583号公報
特公昭51-18991号公報
特開2008-213391号公報
特開2010-84252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の湿式コーティング膜や特許文献2の微多孔フィルムを用いる方法では通気性が低く、発汗量が比較的多いスポーツや高温多湿環境で発汗量が増えるシーンなどでは、衣服外への水蒸気放出速度が不十分となり蒸れやすいという課題があった。
【0006】
また、特許文献3や4の電界紡糸法により製造された不織布は、通気性を備えるが、製法上、不織布を構成する繊維の強度が低く、不織布強度、特に層間剥離強度が低いといった課題があった。
【0007】
さらに昨今、易リサイクル性の観点から防水透湿素材でもモノマテリアル化が求められているが、通常、防水透湿素材はポリエステルあるいはポリアミドの布帛(表地・裏地等)と防水透湿シートを積層した構成になっている。ここで、モノマテリアル化を達成するためには、この防水透湿シートを布帛と同じポリエステルあるいはポリアミドで作製する必要があるが、ポリエステルあるいはポリアミドは汎用溶媒に溶け難いために、ポリエステルあるいはポリアミドの防水透湿不織布を電界紡糸法で工業的に生産することは困難であった。
【0008】
以上より、従来の技術では、通気性を備えたポリエステルあるいはポリアミドの防水透湿素材を得ることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的は以下の手段により達成される。すなわち、
(1)ポリエステル繊維あるいはポリアミド繊維を主体として構成され、最大孔径が4μm以下、最大孔径と平均孔径の比(最大孔径/平均孔径)が4.0以下、孔径分布の最大頻度が30%以上であり、撥水剤を含む不織布。
(2)繊維径の異なる少なくとも2種類以上のポリエステル繊維あるいはポリアミド繊維から構成される不織布であって、不織布に含まれる600nm以下の繊維における繊維径のバラつきが0.1%以上20.0%以下であり、繊維径が最大(繊維径R)の繊維と繊維径が最小(繊維径r)の繊維の繊維径比(R/r)が5≦R/r≦100であることを特徴とする前記(1)に記載の不織布。
(3)少なくとも2つ以上の融点を有し、最も低い融点が130℃以上であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の不織布。
(4)耐水圧が1000mmH
2
O以上であり、透湿度が30000g/m
2
・24hr以上であり、通気性が1.5cm
3
/cm
2
・s以上であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の不織布。
(5)前記(1)~(4)のいずれか一項に記載の不織布を用いることを特徴とする防水透湿素材。
(6)前記(5)に記載の防水透湿素材を用いることを特徴とする衣服。
【発明の効果】
【0010】
本発明の不織布は上述の構成を有しているため、易リサイクルで高度な防水性と透湿性、通気性、強度を兼ね備えた防水透湿素材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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