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公開番号
2025119340
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-14
出願番号
2024014192
出願日
2024-02-01
発明の名称
編地の編成方法、および編地
出願人
株式会社島精機製作所
代理人
個人
主分類
D04B
1/00 20060101AFI20250806BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】編地の表側の面を見たときに伸び止め部が配置された箇所が目立ち難い編地を編成できる編地の編成方法を提供する。
【解決手段】横編機を用いて、編地のウエール方向の途中に前記編地の編幅方向の伸びを抑制する伸び止め部を編成する編地の編成方法であって、前記編地の一部である第一ベース部を編成する工程Aと、前記第一ベース部の終端編目列の少なくとも一部に前記伸び止め部を編成する工程Bと、前記終端編目列のウエール方向に連続する第二ベース部を編成する工程Cと、を備える。前記工程Bでは、前記伸び止め部を構成する連結編目と主編目とを連続して編成し、前記連結編目を前記終端編目列に重ねる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
横編機を用いて、編地のウエール方向の途中に前記編地の編幅方向の伸びを抑制する伸び止め部を編成する編地の編成方法において、
前記編地の一部である第一ベース部を編成する工程Aと、
前記第一ベース部の終端編目列の少なくとも一部に前記伸び止め部を編成する工程Bと、
前記終端編目列のウエール方向に連続する第二ベース部を編成する工程Cと、を備え、
前記工程Bでは、前記伸び止め部の起点となる起点編目を編成した後、前記起点編目を対象編目と規定して前記終端編目列に沿った第一方向に向かって工程Xと工程Yとを繰り返すことで前記伸び止め部を編成し、
前記工程Xでは、掛け目またはタック目からなる連結編目を編成することと、前記対象編目のウエール方向に連続する主編目を編成することと、を連続して実施し、
前記工程Yでは、前記主編目を当初編成位置よりも前記第一方向に配置された空針に移動させ、前記主編目を新たな対象編目と規定し、
前記工程Xにおける前記連結編目は、前記工程Xと同時、または前記工程Xの後に前記対象編目の近傍に配置された前記終端編目列の編目の裏側に重ねられる、
編地の編成方法。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記工程Xにおいて、ウエール方向に連続する2つ以上の前記主編目を編成する、請求項1に記載の編成方法。
【請求項3】
前記工程Xにおいて、前記主編目と前記連結編目とを前記第一方向に隣り合う編針で編成する、請求項1または請求項2に記載の編成方法。
【請求項4】
第一ベース部と、
前記第一ベース部の終端編目列のウエール方向に連続する第二ベース部と、
前記終端編目列の少なくとも一部の伸びを抑制する伸び止め部と、を備え、
前記伸び止め部は、
前記終端編目列の裏側に配置され、前記終端編目列のコース方向に沿って鎖状に連続する複数の主編目からなる主体部と、
前記主体部から分岐し、前記終端編目列の編目の裏側に重ねられた複数の連結編目と、を備え、
各連結編目は、前記主体部のウエール方向に連続する二つの主編目をつなぐ編糸によって構成された、
編地。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、編地の編成方法、および編地に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、編地のウエール方向の途中に抑制部を編成する編地の編成方法を開示する。抑制部は、編地の編幅方向の伸びを抑制する伸び止め部である。この編地の編成方法では、編地の一部である第一ベース部を編成した後、第一ベース部の終端編目列を伏目処理すると共に、伏目処理された部分から分岐する新規ベース編目を形成することを繰り返している。伏目処理された部分が伸び止め部として機能する。複数の新規ベース編目からなる編目列は、編地の残部を編成するための起点として機能する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2014/174990
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、伸び止め部を編成するために伏目処理を行っているため、編地の表側の面を見たときに、伸び止め部が配置された箇所が目立ってしまう恐れがある。編地の表側の面とは、編地の使用時に編地の外側に向けて配置される面である。
【0005】
本発明の目的の一つは、編地の表側の面を見たときに伸び止め部が配置された箇所が目立ち難い編地を編成できる編地の編成方法を提供することにある。本発明の別の目的は、編地の表側の面を見たときに伸び止め部が配置された箇所が目立ち難い編地を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
<1>本発明の編地の編成方法は、
横編機を用いて、編地のウエール方向の途中に前記編地の編幅方向の伸びを抑制する伸び止め部を編成する編地の編成方法であって、
前記編地の一部である第一ベース部を編成する工程Aと、
前記第一ベース部の終端編目列の少なくとも一部に前記伸び止め部を編成する工程Bと、
前記終端編目列のウエール方向に連続する第二ベース部を編成する工程Cと、を備え、
前記工程Bでは、前記伸び止め部の起点となる起点編目を編成した後、前記起点編目を対象編目と規定して前記終端編目列に沿った第一方向に向かって工程Xと工程Yとを繰り返すことで前記伸び止め部を編成し、
前記工程Xでは、掛け目またはタック目からなる連結編目を編成することと、前記対象編目のウエール方向に連続する主編目を編成することと、を連続して実施し、
前記工程Yでは、前記主編目を当初編成位置よりも前記第一方向に配置された空針に移動させ、前記主編目を新たな対象編目と規定し、
前記工程Xにおける前記連結編目は、前記工程Xと同時、または前記工程Xの後に前記対象編目の近傍に配置された前記終端編目列の編目の裏側に重ねられる。
【0007】
起点編目は、終端編目列の編目をノックオーバーする編目でも良いし、終端編目列の編目とは独立した掛け目でも良いし、終端編目列の編目に重ねられたタック目でも良い。
【0008】
工程Xにおける連結編目は、対象編目にタックを行うことで編成されたタック目でも良いし、空針に形成された掛け目でも良い。工程Xにおいてタックを行う場合、工程Xにおける連結編目が編成されると同時に、連結編目が終端編目列の編目の裏側に重ねられる。工程Xにおいて掛け目の編成を行う場合、工程Xの後に、連結編目が終端編目列の編目の裏側に重ねられる。連結編目と終端編目列の編目とを重ねる操作は、工程Xの直後に行っても良いし、工程Yの後に行っても良い。また、連結編目と終端編目列の編目とを重ねる操作は、複数回の工程Xの後に行っても良い。例えば、工程Xと工程Yの繰り返しが全て終了した後に、複数の連結編目を一度に終端編目列の編目に重ねても良い。ここで、終端編目列の編目の裏側とは、編地の外側とは反対側のことである。すなわち、伸び止め部は編地の裏側の面に配置される。工程Xにおける連結編目と主編目とはどちらを先に編成しても良い。
【0009】
上記工程Yに記載される当初編成位置は、工程Xにおける主編目の編成位置である。工程Yでは移動後の主編目が新たな対象編目と規定される。そのため、工程Xから工程Yが繰り返される際、連結編目と主編目の編成位置が徐々に第一方向に移動すると共に、各連結編目が終端編目列における第一方向に並ぶ異なる編目に連結される。
【0010】
<2>上記形態<1>の編地の編成方法では、
前記工程Xにおいて、ウエール方向に連続する2つ以上の前記主編目を編成しても良い。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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