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公開番号
2025102538
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023220048
出願日
2023-12-26
発明の名称
摩擦帯電不織布、および、当該摩擦帯電不織布を備えた濾材
出願人
日本バイリーン株式会社
代理人
主分類
D04H
1/4382 20120101AFI20250701BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】
本発明は、濾過性能に優れる摩擦帯電不織布の提供を目的とする。
【解決手段】
本願出願人は更に検討を続けた結果、摩擦帯電不織布を構成する摩擦帯電繊維が一種類であると仮定した際の、当該一種類の摩擦帯電繊維が有する繊度あたりの強度(単位:cN/dtex)を最適なものに調整することで、濾過性能に優れる摩擦帯電不織布を提供できることを見出した。具体的には、本発明にかかる計算式の算出値yは、当該一種類の摩擦帯電繊維が有する繊度あたりの強度(単位:cN/dtex)を表すものであり、そして、当該算出値yが3.70cN/dtexより大きく5.66cN/dtex未満に調整されている摩擦帯電不織布は、濾過性能に優れる摩擦帯電不織布であることを見出した。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
構成樹脂が異なり互いに擦れることで帯電可能な第一繊維および第二繊維が混在しており、前記第一繊維および前記第二繊維が帯電している、摩擦帯電不織布であって、
下記計算式の算出値yが3.70cN/dtexより大きく5.66cN/dtex未満である、摩擦帯電不織布。
記
y=(a1×a2+b1×b2)/100
a1:前記第一繊維が有する繊度あたりの強度(単位:cN/dtex)
b1:前記第二繊維が有する繊度あたりの強度(単位:cN/dtex)
a2:前記第一繊維および前記第二繊維の質量の和に占める、前記第一繊維の質量百分率、
b2:前記第一繊維および前記第二繊維の質量の和に占める、前記第二繊維の質量百分率。
続きを表示(約 120 文字)
【請求項2】
前記第一繊維は、繊度あたりの強度が4.40cN/dtexより高いポリオレフィン系樹脂繊維である、請求項1記載の摩擦帯電不織布。
【請求項3】
請求項1または2いずれかに記載の摩擦帯電不織布を備えた、濾材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、濾材として使用可能な摩擦帯電不織布、および、当該摩擦帯電不織布を備えた濾材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来からエアフィルタやマスクには、圧力損失が低く通気性に優れると共に、大気塵やPM2.5などの塵埃ならびに花粉などの捕集効率に優れるという性能が求められている。この相反する性能を共に満足し濾過性能に優れるエアフィルタやマスクを実現するため、帯電した摩擦帯電不織布(以降、摩擦帯電不織布と略することがある)を備えた濾材を用いてエアフィルタやマスクを提供することが検討されてきた。
【0003】
一例として、国際公開2021/241367号(特許文献1)には、構成樹脂が異なり互いに擦れることで帯電可能な第一繊維および第二繊維が混在しており、前記第一繊維および前記第二繊維が帯電している、摩擦帯電不織布が開示されている。具体例として特許文献1の実施例には、第一繊維としてポリプロピレン繊維および第二繊維としてアクリル系繊維を採用すると共に、これら繊維同士を混綿し、カード機やニードルパンチ機などの装置へ供することで擦り合せ、第一繊維と第二繊維が摩擦帯電してなる摩擦帯電不織布を調製したことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2021/241367号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願出願人は、濾過性能が向上した摩擦帯電不織布を提供するため、上述した特許文献1に開示されているような従来技術について検討した。しかし、従来技術が開示する知見に基づき調製した摩擦帯電不織布は、必ずしも、その濾過性能が優れるものではなかった。具体的には、帯電量に富むことで塵埃の捕集効率が高いと共に、塵埃の捕集が進み帯電量が低下した場合でも機械的な捕集能力に優れていることで塵埃の捕集効率が低下するのを抑制できるという、濾過性能が優れる摩擦帯電不織布を提供できるものではなかった。
【0006】
そのため、濾過性能に優れる摩擦帯電不織布の提供が求められた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一の本発明は、
「構成樹脂が異なり互いに擦れることで帯電可能な第一繊維および第二繊維が混在しており、前記第一繊維および前記第二繊維が帯電している、摩擦帯電不織布であって、
下記計算式の算出値yが3.70cN/dtexより大きく5.66cN/dtex未満である、摩擦帯電不織布。
記
y=(a1×a2+b1×b2)/100
a1:前記第一繊維が有する繊度あたりの強度(単位:cN/dtex)
b1:前記第二繊維が有する繊度あたりの強度(単位:cN/dtex)
a2:前記第一繊維および前記第二繊維の質量の和に占める、前記第一繊維の質量百分率、
b2:前記第一繊維および前記第二繊維の質量の和に占める、前記第二繊維の質量百分率。」
である。
また、第二の本発明は、
「前記第一繊維は、繊度あたりの強度が4.40cN/dtexより高いポリオレフィン系樹脂繊維である、請求項1記載の摩擦帯電不織布。」
である。
そして、第三の本発明は、
「請求項1または2いずれかに記載の摩擦帯電不織布を備えた、濾材。」
である。
【発明の効果】
【0008】
本願出願人は検討を続けた結果、以下の知見を得た。
【0009】
摩擦帯電不織布を調製するためには、第一繊維と第二繊維(以降、第一繊維と第二繊維とを総称して「摩擦帯電繊維」と称することがある)を混綿しカード機やニードルパンチ機などの装置へ供することで、開繊すると共に摩擦帯電繊維同士を擦り合せる必要がある。
【0010】
このとき仮に、1種類の高剛性の摩擦帯電繊維をカード機やニードルパンチ機などの装置へ供することを想定した場合、当該高剛性の摩擦帯電繊維は剛直で絡み難い性質を有しているため、摩擦帯電繊維同士は凝集し難く、構成繊維同士が均一的に分散した摩擦帯電不織布を調製し易い。その結果、構成繊維が摩擦帯電不織布の全体で均一的に分布した、強度や開孔径などの諸物性が均一的で機械的な捕集能力に優れた摩擦帯電不織布を提供できる。
しかし、当該高剛性の摩擦帯電繊維は剛直で絡み難い性質を有しているため、摩擦帯電繊維同士が擦れ難く、帯電量に富む摩擦帯電不織布を提供し難い。
(【0011】以降は省略されています)
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