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公開番号2025102240
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219568
出願日2023-12-26
発明の名称シート
出願人ユニチカ株式会社,カンボウプラス株式会社
代理人個人,個人
主分類D04H 1/425 20120101AFI20250701BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】 高い機械的強度を有し、炎に曝されても一定時間形状保持することができる、新規なシートを提供する。
【解決手段】 少なくとも、繊維層Aと織物Bとが積層されたシートであって、
前記繊維層Aは、セルロース繊維を含み、
前記セルロース繊維は、繊維中にケイ素を含み、
前記織物Bは、融点、軟化点及び熱分解温度のうち最も低いものが400℃以上である耐熱性繊維を含む、シート。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、繊維層Aと織物Bとが積層されたシートであって、
前記繊維層Aは、セルロース繊維を含み、
前記セルロース繊維は、繊維中にケイ素を含み、
前記織物Bは、融点、軟化点及び熱分解温度のうち最も低いものが400℃以上である耐熱性繊維を含む、シート。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記繊維層Aと前記織物Bとは、前記セルロース繊維と前記耐熱性繊維とが交絡されて一体化された状態で積層されている、請求項1に記載のシート。
【請求項3】
前記繊維層Aが、不織布ウェブとして含まれている、請求項2に記載のシート。
【請求項4】
前記繊維層Aが、不織布として含まれている、請求項1に記載のシート。
【請求項5】
前記繊維層Aと前記織物Bとの間に接着剤層をさらに含む、請求項1に記載のシート。
【請求項6】
前記織物Bの、前記繊維層Aが積層されている側とは反対側に、樹脂被覆層がさらに積層されている、請求項1に記載のシート。
【請求項7】
前記耐熱性繊維が、ガラス繊維である、請求項1~6のいずれか1項に記載のシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境保護の観点から、電動モータで駆動する電気自動車、ハイブリッド車などの開発が盛んに進められている。電気自動車、ハイブリッド車などには、駆動用電動モータの電源となるための、複数の電池セルが直列又は並列に接続された組電池が搭載されている。このような車両に用いられる電池セルにおいて、高容量かつ高出力が可能なリチウムイオン二次電池が主に用いられている。リチウムイオン二次電池においては、一部の電池セルに異常が起こったときに電池セルが過熱して発火し、隣接する電池セルへ過熱が伝播するといった現象があり、熱暴走(Thermal Runaway)と呼ばれている。電池セルの熱暴走が発生すると、可燃性の電解液が燃焼し、電極、電池容器等の電池セルの構成要素が溶融、発火して個々の電池セルから高温のブラストが激しく噴出するおそれがある。
【0003】
上記のような組電池を備える二次電池収容容器(電池パックともいう。)において、例えば、一つの電池セルが熱暴走を起こすと隣接する電池セルも熱暴走を起こす可能性が高く、その結果、大きな事故を引き起こす可能性がある。そこで、熱暴走を抑制するためのシートを用いることが提案されている。例えば隣接する電池セル間に熱暴走を抑制するために断熱性のシートを設けることで、1つの電池セルの発熱や発火による熱が隣接する電池セルに伝達するのを抑制し、ひいては隣接するセルへの連続的な熱暴走を抑制することが考えられる。
【0004】
熱暴走を抑制するためのシートとして、電極を有する電極面と、前記電極面に直交する外周面と、を有し、前記外周面同士が対向するように配置された複数の電池セルが、直列又は並列に接続される組電池に用いられる防炎シートであって、一対の防炎材と、前記一対の防炎材の間に配置された弾性部材と、を有する、防炎シートが知られている(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
また、電池パック内の組電池の熱暴走によって,電池パックが破損し,燃焼が隣接する他の電池パックへ類焼すると車両火災につながる事故となる危険がある。このような隣接する電池パック間への火災の伝播を防止するために、熱暴走を電池パック内に局限化することも求められており,電池パックの容器の耐火性、耐熱性,堅牢性を高める対策もなされている。
【0006】
熱暴走を電池パック内に局限化するために、組電池の熱暴走によって噴出する高温のブラストから電池パックのケースを保護する各種の耐火断熱性シートが提案されている。このような耐火断熱シートには、マイカをシリコーン樹脂系バインダーで結着させたボードや、シリカ繊維に無機系バインダーを用いて抄紙したシリカペーパー、ヒュームドシリカを被覆材に内包させたシート材などがある。これらは組成が無機系の材料であるから耐火性に優れており、空気を含んだ空隙によって断熱性が高い。高温のブラストから電池パックのケースを保護する耐火断熱性シートは、組電池とケースの間に設置されて、熱暴走をおこした電池セルから噴出する高温のブラストを遮断し、電池パックのケースにブラストが直撃することを妨げることで、電池パックの破損を防止しようとするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-117936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
隣接する電池セル間に熱暴走を抑制するためのシートを設けた場合や組電池とケース間にケースの破損を防ぐための耐火断熱性シートを設けた場合、電池セルの熱暴走が発生すると、当該シートに対し、電池セルの膨張による押圧力や、電池セルの発火による風圧等、当該シートに対して衝撃が作用することが考えられる。そこで、当該シートには、高い機械的強度が求められる。
【0009】
一方、熱暴走を起こした電池セルでは、電解液が可燃性液体であるから発火して燃焼することで電池セルが200℃を超える温度に急上昇し、その後800℃以上の発火が一定時間続くことが考えられる。熱暴走を抑制するためのシートや電池パックのケースの破損を防ぐためのシートには、炎に曝されても電池セルの燃焼が終息して鎮火するまでの一定時間形状保持することができることが求められる。
【0010】
前記特許文献1には、防炎シートを構成する防炎材が第1の無機繊維と第2の無機繊維を含有し、当該第2の無機繊維としては、融点が1000℃を超えるものを使用することが更に好ましいことが開示されている。しかしながら、融点が1000℃を超える無機繊維としては、シリカ繊維が考えられるところ、シリカ繊維は高価であり、コストが高くなるという問題がある。
(【0011】以降は省略されています)

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