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公開番号
2025103684
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023221247
出願日
2023-12-27
発明の名称
体液吸液性物品
出願人
ユニチカ株式会社
代理人
個人
主分類
A61F
13/511 20060101AFI20250702BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】 耐摩耗性に優れ使用中に破れにくく、かつ、体液のスポット吸液性に優れた表面材を具えた体液吸液性物品を提供する。
【解決手段】 この体液吸液性物品は、体液滲出側から、表面材1,吸液体3及び防漏材4の順に配置されてなる。表面材1は、木綿繊維を構成繊維とし、木綿繊維相互間が交絡されてなる不織布に、エポキシ変性シリコーンが付与されてなるものである。エポキシ変性シリコーンの付与量は、不織布重量に対して、0.7~2.0質量%である。吸液体3はパルプ繊維の集合体よりなる。防漏材4は、体液不透過性の合成樹脂製フィルムよりなる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
体液滲出側から、表面材,吸液体及び防漏材の順に配置されてなる体液吸液性物品において、
前記表面材は、セルロース系繊維を構成繊維とし、該構成繊維相互間が交絡されてなる不織布に、エポキシ変性シリコーンが付与されてなるものであることを特徴とする体液吸液性物品。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
セルロース系繊維が木綿繊維である請求項1記載の体液吸液性物品。
【請求項3】
エポキシ変性シリコーンの付与量が不織布重量に対して0.7~2.0重量%である請求項1記載の体液吸液性物品。
【請求項4】
吸液体は、パルプ繊維の集合体である請求項1記載の体液吸液性物品。
【請求項5】
セルロース系繊維を構成繊維とし、該構成繊維相互間が交絡されてなる不織布に、エポキシ変性シリコーンが付与されてなる体液吸液性物品の表面材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生理用ナプキン又は使い捨ておむつ等の体液吸液性物品に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
生理用ナプキン等の体液吸液性物品は、体液滲出側から、表面材,吸液体及び防漏材の順に配置されてなるものである。表面材は皮膚に直接触れるため、肌触りの良い木綿繊維等のセルロース系繊維を構成繊維とする不織布が採用されている。本件出願人は、より肌触りの良い不織布とするために、かかる不織布にステアリン酸アミドを付与した表面材を提案した(特許文献1)。また、本件出願人は、滲出した体液をスポット的に吸液しうるように、不織布に特定の油剤を付与してなる表面材を提案した(特許文献2)。さらに、本件出願人は、耐摩耗性に優れ使用中に破れにくく、かつ、滲出した体液をスポット的に吸液しうるように、不織布に特定の油剤を付与してなる表面材を提案した(特許文献3)。
【0003】
特許第5657916号公報
実用新案登録第3224098号公報
特開2022-26331号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は特許文献3に係る発明の課題と同一であって、耐摩耗性に優れ使用中に破れにくく、かつ、体液のスポット吸液性に優れた表面材を具えた体液吸液性物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、特許文献3に係る発明とは別異の手段で、上記課題を解決したものである。すなわち、本発明は、体液滲出側から、表面材1,吸液体3及び防漏材4の順に配置されてなる体液吸液性物品において、前記表面材1は、セルロース系繊維を構成繊維とし、該構成繊維相互間が交絡されてなる不織布に、エポキシ変性シリコーンが付与されてなるものであることを特徴とする体液吸液性物品に関するものである。
【0006】
本発明に用いる表面材1は、セルロース系繊維を構成繊維とする不織布よりなる。セルロース系繊維としては、木綿繊維又はレーヨン繊維等が用いられる。特に、木綿繊維の中でも未脱脂綿は、木綿繊維表面に付着しているコットンワックスや綿実油等により、滲出した体液をスポット的に吸液しやすくなるので、好ましい。レーヨン繊維としては、一般的には繊度が1~10デシテックスで繊維長が10~100mmの短繊維が用いられるが、長繊維を用いても良い。不織布中には、セルロース系繊維以外の他種繊維が若干量混合されていてもよい。
【0007】
セルロース系繊維よりなる構成繊維相互間は、交絡されている。これにより、構成繊維間が結合され、所定の強度の不織布となる。交絡する方法としては、水流交絡法が好ましい。より強度を高くするため、スパンボンド不織布とセルロース系繊維ウェブを積層し、水流交絡法により、スパンボンド不織布とセルロース系繊維を交絡させてもよい。本発明に用いる不織布の目付は、10~50g/m
2
程度である。
【0008】
表面材1は、かかる不織布にエポキシ変性シリコーンが付与されてなる。エポキシ変性シリコーンは、ジメチルポリシロキサン等のポリシロキサンにエポキシ基を導入したものである。エポキシ変性シリコーンの付与量は、不織布質量に対して、0.5~3.0質量%であるのが好ましく、特に0.7~2.0質量%であるのがより好ましい。エポキシ変性シリコーンを付与することにより、耐摩耗性が向上すると共に、体液のスポット吸液性も良好となる。耐摩耗性が向上する理由は、エポキシ変性シリコーンにより表面摩擦抵抗が低下するからであると考えられる。また定かではないが、エポキシ変性シリコーンのエポキシ基が木綿繊維等のセルロース系繊維と結合するためでないかと予想している。スポット吸液性が良好となるのは、エポキシ変性シリコーンによる撥水作用のためであると考えられる。
【0009】
不織布にエポキシ変性シリコーンを付与するには、従来公知の方法を採用すればよい。たとえば、不織布表面に、エポキシ変性シリコーンを含む液をキスコーター法やスプレー法で塗布した後、乾燥すればよい。
【0010】
本発明に係る体液吸液性物品は、表面材1の次に吸液体3が配置されてなる。吸液体3は、パルプ繊維を主体とする集合体である。本発明においては、表面材1と吸液体3の間にクッション性のある嵩高不織布2が配置されていてもよい。かかる嵩高不織布2を配置することにより、表面材1の肌当たりがさらに良好となる。嵩高不織布2は、表面材1を構成している不織布に比べて、厚みの厚いものである。また、嵩高不織布2の構成繊維はセルロース系繊維外の疎水性繊維が用いられているのが、好ましい。セルロース系繊維等の親水性繊維を用いると、表面材1のスポット吸液性が阻害される傾向が生じる。
(【0011】以降は省略されています)
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