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公開番号
2025005436
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2024103427
出願日
2024-06-26
発明の名称
化粧料
出願人
株式会社コーセー
代理人
主分類
A61K
8/898 20060101AFI20250108BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明は、特定のシリコーンポリウレタン、油溶性皮膜形成剤、揮発性油を含有することで、化粧持ち、塗膜の均一性、付着の良さ、塗膜の乾燥速度に優れる化粧料を得ることを課題とする。
【解決手段】次の成分(A)~(C);
(A)特定のイソシアネート化合物に基づく構造単位(1)と、特定のジメチコノールに基づく構造単位(2)と、特定のアルキレングリコールに基づく構造単位(3)とを有するシリコーンポリウレタン
(B)油溶性皮膜形成剤
(C)揮発性油
を含有する化粧料に関するものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
次の成分(A)~(C);
(A)下記式(1)
OCN-R
1
-NCO (1)
(式中、R
1
は炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるイソシアネート化合物に基づく構造単位と、
下記式(2)
JPEG
2025005436000012.jpg
17
58
(式中、nは1~100の整数を示す)
で表されるジメチコノールに基づく構造単位と、
下記式(3)
HO-R
2
-OH (3)
(式中、R
2
はエーテル結合を有していてもよい直鎖または分岐の炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるアルキレングリコールに基づく構造単位とを有するシリコーンポリウレタン
(B)油溶性皮膜形成剤
(C)揮発性油
を含有する化粧料。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記成分(B)が、(B-1)シリコーン系樹脂を含有する請求項1記載の化粧料。
【請求項3】
前記成分(B)に対する前記成分(B-1)の含有質量割合(B-1)/(B)が、0.3~1.0である請求項2に記載の成化粧料。
【請求項4】
前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が0.01~2.5である請求項1又は2の何れかに記載の化粧料。
【請求項5】
前記成分(A)の含有量が、0.1~10質量%である請求項1又は2の何れかに記載の化粧料。
【請求項6】
前記成分(B)の含有量が、1~25質量%である請求項1又は2の何れかに記載の化粧料。
【請求項7】
さらに成分(D)ワックスを含有する請求項1又は2の何れかに記載の化粧料。
【請求項8】
さらに成分(E)デキストリン脂肪酸エステルを含有する請求項1又は2の何れかに記載の化粧料。
【請求項9】
前記化粧料が油性化粧料、及び油中水型化粧料の何れかから選択される請求項1又は2の何れかに記載の化粧料。
【請求項10】
前記化粧料がアイメイク化粧料である請求項1又は2の何れかに記載の化粧料。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料に関するものである。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
メイク製品においては、使用直後の仕上がりを維持することが重要である。高い化粧持ちを具現化する上では、皮膜形成剤を配合することが多く、塗膜特性としては、顔や口唇など動きを伴う部位に使用することから、強靭さと柔軟さを兼ね備えることが要求される。
例えば、マスカラなどのアイメイクアップ化粧料においては、瞼や睫毛や眉毛の表面において、形状等を固定するため、塗膜の強靭さが高い水準で要求されるだけでなく、一日一万回以上の瞬きや動きにさらされることから、柔軟さも必要となり、これまで様々な技術開発が行われてきた。
特に、マスカラにおいては、例えば、皮膜形成性シリコーン化合物、有機変性粘土鉱物化合物、親水性界面活性剤、及び非プロトン性極性溶剤を含有し、水の含有量が0.5質量%以下とすることで、カールキープ力、耐水性があり、かつ温水で落とすことが容易である睫毛化粧料が開発されてきた(特許文献1参照)。また、水性媒体と、その水性媒体中に分散された固体粒子の形態をとる膜形成性ポリウレタンとを具備し、特定の温度で特定のせん断速度で、特定の範囲の粘度を有し、ワックスを含まない組成物を含む貯蔵器と、アプリケーターを備えた密閉手段とを具備したマスカラ製品により、経時の良好な持久力を有するメークアップ効果を生じさせるマスカラが開発されてきた(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-132732号公報
特開2000-178137号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、化粧持ちとして形状保持力、つまりカールキープ力、耐水性を維持しようとすると、柔軟さに欠ける塗膜が形成されるため、経時で塗膜がひび割れてしまう傾向があった。また、特許文献2の技術では、水、特に温水で容易に除去されるものであり、耐水性を向上させるために油溶性皮膜形成剤をこの技術に添加すると、水分散性のポリウレタンと混ざりにくく、膜形成が不均一になる傾向があった。そのため、塗膜の均一性、付着の良さ、塗膜の乾燥速度を高い水準で満たす睫毛用化粧料の開発は困難であった。そこで、本発明は、化粧持ち、塗膜の均一性、付着の良さ、塗膜の乾燥速度の全てに優れる化粧料の開発を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、鋭意検討した結果、特定のシリコーンポリウレタン、油溶性皮膜形成剤、揮発性油を含有することで、化粧持ち、塗膜の均一性、付着の良さ、塗膜の乾燥速度に優れる化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
すなわち本発明は、
[1]
次の成分(A)~(C);
(A)下記式(1)
OCN-R
1
-NCO (1)
(式中、R
1
は炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるイソシアネート化合物に基づく構造単位と、
下記式(2)
JPEG
2025005436000001.jpg
17
58
(式中、nは1~100の整数を示す)
で表されるジメチコノールに基づく構造単位と、
下記式(3)
HO-R
2
-OH (3)
(式中、R
2
はエーテル結合を有していてもよい直鎖または分岐の炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるアルキレングリコールに基づく構造単位とを有するシリコーンポリウレタン
(B)油溶性皮膜形成剤
(C)揮発性油
を含有する化粧料に関するものである。
[2]
さらに、前記成分(B)が、(B-1)シリコーン系樹脂を含有する前記[1]記載の化粧料に関するものである。
[3]
さらに、前記成分(B)に対する前記成分(B-1)の含有質量割合(B-1)/(B)が、0.3~1.0である前記[1]又は[2]の何れかに記載の化粧料に関するものである。
[4]
前記成分(B)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(B)が0.01~2.5である前記[1]又は[2]の何れかに記載の化粧料に関するものである。
[5]
前記成分(A)の含有量が、0.1~10質量%である前記[1]又は[2]の何れかに記載の化粧料に関するものである。
[6]
前記成分(B)の含有量が、1~25質量%である前記[1]又は[3]の何れかに記載の化粧料に関するものである。
[7]
さらに、成分(D)ワックスを含有する前記[1]又は[2]の何れかに記載の化粧料に関するものである。
[8]
さらに、成分(E)デキストリン脂肪酸エステルを含有する前記[1]又は[2]の何れかに記載の化粧料に関するものである。
[9]
さらに、前記化粧料が油性化粧料、又は油中水型化粧料である前記[1]又は[2]の何れかに記載の化粧料に関するものである。
[10]
さらに、前記化粧料がアイメイク化粧料である前記[1]又は[2]の何れかに記載の化粧料に関するものである。
[11]
さらに、前記化粧料が毛髪化粧料である前記[1]又は[2]の何れかに記載の化粧料に関するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、塗膜の乾燥速度、塗膜の均一性、化粧持ち、付着性に優れる化粧料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例2の一部(成分(A)の製造例3+成分(B)+成分(C))、比較例1の一部(表1 No.5原料+成分(B)+成分(C))を90℃で溶解し室温まで冷却し上から撮影した参考画像である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の詳細について以下に説明する。なお、本明細書において、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
【0010】
本発明に用いられる成分(A)のシリコーンポリウレタンは、下記式(1)
OCN-R
1
-NCO (1)
(式中、R
1
は炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるイソシアネート化合物(以下「イソシアネート化合物(1)」ということがある)に基づく構造単位と、
下記式(2)
JPEG
2025005436000002.jpg
17
58
(式中、nは1~100の整数を示す)
で表されるジメチコノール(以下「ジメチコノール(2)」ということがある)に基づく構造単位と、
下記式(3)
HO-R
2
-OH (3)
(式中、R
2
はエーテル結合を有していてもよい直鎖または分岐の炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるアルキレングリコール(以下「アルキレングリコール(3)」ということがある)に基づく構造単位とを有する。
(【0011】以降は省略されています)
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