TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025092361
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2024061754
出願日
2024-04-05
発明の名称
ポリウレア樹脂組成物製造原料、ポリウレア樹脂組成物、及び塗料
出願人
ユニチカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
18/09 20060101AFI20250612BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、手塗りに適した硬化時間を有し、耐タレ性、及び塗膜の破泡性に優れる塗料を得ることができ、さらに基材との密着性に優れる硬化物を形成できるポリウレア樹脂組成物製造原料、及びポリウレア樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のポリウレア樹脂組成物製造原料は、ポリイソシアネート化合物(a)を含有する成分(A)と、ポリアミン化合物(b)を含有する成分(B)とを含み、下記条件(1)~(4)を全て満足することを特徴とする。
(1)成分(A)と成分(B)とを含む、全ての成分を混合して30秒後の残留粘度が1,500mPa・s以上20,000mPa・s以下である。
(2)成分(A)と成分(B)とを含む、全ての成分を混合して30秒後の粘度が1,500mPa・s以上30,000mPa・s以下、かつ混合して30分後の粘度が100,000mPa・s以下である。
(3)成分(A)と成分(B)とを含む、全ての成分を混合して30秒後の動粘性係数が1,200m
2
/s以上30,000m
2
/s以下である。
(4)ポリウレア樹脂組成物製造原料から得られるポリウレア樹脂組成物の硬化物の表面自由エネルギーが30mN/m以上63mN/m以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリイソシアネート化合物(a)を含有する成分(A)と、ポリアミン化合物(b)を含有する成分(B)とを含み、下記条件(1)~(4)を全て満足するポリウレア樹脂組成物製造原料。
(1)成分(A)と成分(B)とを含む、全ての成分を混合して30秒後の残留粘度が1,500mPa・s以上20,000mPa・s以下である。
(2)成分(A)と成分(B)とを含む、全ての成分を混合して30秒後の粘度が1,500mPa・s以上30,000mPa・s以下、かつ混合して30分後の粘度が100,000mPa・s以下である。
(3)成分(A)と成分(B)とを含む、全ての成分を混合して30秒後の動粘性係数が1,200m
2
/s以上30,000m
2
/s以下である。
(4)ポリウレア樹脂組成物製造原料から得られるポリウレア樹脂組成物の硬化物の表面自由エネルギーが30mN/m以上63mN/m以下である。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記硬化物の抗張積が150N/mm以上である、請求項1に記載のポリウレア樹脂組成物製造原料。
【請求項3】
前記硬化物は、10%硫酸水溶液に50℃で30日浸漬した後の重量減少率が10%以下である、請求項1に記載のポリウレア樹脂組成物製造原料。
【請求項4】
前記硬化物は、飽和水酸化カルシウム水溶液に50℃で30日浸漬した後の重量減少率が10%以下である、請求項1に記載のポリウレア樹脂組成物製造原料。
【請求項5】
厚みが0.7mmである前記硬化物を、コンクリートに積層したときの付着強さが1.5N/mm
2
以上である、請求項1に記載のポリウレア樹脂組成物製造原料。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載のポリウレア樹脂組成物製造原料から得られるポリウレア樹脂組成物。
【請求項7】
請求項6に記載のポリウレア樹脂組成物を含有する塗料。
【請求項8】
請求項7に記載の塗料から得られる塗膜。
【請求項9】
請求項7に記載の塗料を塗布する塗装方法であって、前記塗料を塗布する方法が、刷毛塗り、ローラー塗装、又はこて塗りである、塗装方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレア樹脂組成物製造原料、ポリウレア樹脂組成物、及び塗料に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリウレア樹脂は、各種物性に優れる点から、老朽化した建築物や躯体に対する補強材料、また、地震をはじめとした天災への耐久性を付与する材料として利用されている。
【0003】
ポリウレア樹脂の原料となるポリイソシアネート成分とポリアミン成分は、反応が極めて速いため、ポリウレア樹脂組成物の塗工においては、これら2つの原料を、衝突混合型の吹付装置を用いて混合し、吹付塗工されるのが一般的である。
【0004】
一方、閉鎖空間や複雑形状への塗工などにおいては、吹付装置の利用ができないため、手作業で塗布(以下、「手塗り」ともいう。)することができ、塗面の状態(壁面や湿潤面など)に左右されず、作業性に優れたポリウレア樹脂組成物の開発が望まれている。
【0005】
ポリウレア樹脂組成物を手塗りすることについて、言及している文献としては、例えば、以下の文献が挙げられる。
特許文献1には、固体のポリウレア樹脂原料を特定の可塑剤と有機溶剤によって希釈することで、手塗りが可能になることが記載されている。
特許文献2には、特定構造のイソシアネートプレポリマーと芳香族アミンとを含むウレア樹脂組成物が記載されている。
特許文献3には、特定構造のアスパラギン酸エステル化合物と特定構造のイソシアネート化合物を組み合わせることで、原料の混合直後の粘度が低いポリアスパラティック塗料組成物が得られることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5044879号
特開2009-91414号公報
特開2022-66853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1~3に記載のポリウレア樹脂組成物は、土木建築用途などの広い面積に手塗りで塗工する場合において、十分な硬化時間を有するものではない。
【0008】
また、手塗りによる塗工は、吹付けによる塗工に比べて厚みの調節がしやすく、均一な塗膜を作製しやすいことから、塗膜外観の意匠性ついて、吹付けによる塗工よりも高いレベルが求められている。このような背景から、壁面に塗工した際に液垂れし難く(耐タレ性を有し)、塗工時に泡が消えやすく(塗膜の破泡性に優れる)、外観が良好な塗膜を形成し得るポリウレア樹脂組成物が求められている。また、手塗りに適した硬化時間を有するポリウレア樹脂組成物において、基材(特にコンクリート基材)との密着性に優れる塗膜を形成できるものは開発されていなかった。
【0009】
本発明は、手塗りに適した硬化時間を有し、耐タレ性、及び塗膜の破泡性に優れる塗料を得ることができ、さらに基材との密着性に優れる硬化物を形成できるポリウレア樹脂組成物製造原料、及びポリウレア樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、ポリウレア樹脂組成物を用いて手塗りで塗工する場合には、ポリウレア樹脂組成物製造原料を混合して得られるポリウレア樹脂組成物の粘度と可使時間(ポットライフ)を設計するだけでは不十分であり、全ての成分の混合直後における、残留粘度、粘度、及び動粘性係数を特定範囲に調整すると共に、ポリウレア樹脂組成物の硬化物表面の表面自由エネルギーを特定範囲に調整することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東ソー株式会社
摺動部材
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東レ株式会社
CPUソケット
2か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東レ株式会社
CPUソケット
2か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミド
1か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
2か月前
愛知電機株式会社
加熱処理設備
14日前
東ソー株式会社
ハロゲン含有ポリマー
2か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
27日前
富士フイルム株式会社
組成物
13日前
日本製紙株式会社
樹脂組成物
2か月前
東レ株式会社
ポリプロピレン系樹脂フィルム
1か月前
株式会社クラベ
耐摩耗性絶縁組成物及び電線
1か月前
株式会社クラレ
水性エマルジョン及び接着剤
2日前
住友精化株式会社
吸水性樹脂粒子の製造方法
2か月前
大日精化工業株式会社
樹脂成形品
1か月前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
1か月前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリ尿素およびその製造方法
2か月前
株式会社イーテック
組成物
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東ソー株式会社
セルロース樹脂含有樹脂組成物
2か月前
住友化学株式会社
ブロック共重合体
2か月前
遠東新世紀股分有限公司
防水透湿膜
2か月前
株式会社大阪ソーダ
圧電デバイス用ポリマー材料
1か月前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物およびタイヤ
1か月前
東洋紡株式会社
熱収縮性ポリエステル系フィルム
1か月前
株式会社カネカ
メタクリル樹脂組成物
14日前
東ソー株式会社
組成物、ウレタン樹脂、および塗膜
2か月前
株式会社信日康
抗菌樹脂、抗菌繊維及びその加工物
9日前
デンカ株式会社
樹脂シート
2か月前
株式会社ENEOS NUC
難燃性樹脂組成物
20日前
信越ポリマー株式会社
アロイ樹脂組成物
29日前
続きを見る
他の特許を見る