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公開番号
2025056715
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2024117931
出願日
2024-07-23
発明の名称
ゴム組成物及び加硫ゴム
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C08L
15/02 20060101AFI20250331BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 優れたダイスウェル比、且つ、優れたスコーチ性を有する、クロロプレンゴム組成物、及び加硫ゴムを提供する。
【解決手段】 下記、(A)~(C)成分を含み、特定のダイスウェル比、且つ、ムーニースコーチ試験におけるt5が12分以上、t35が18分以上となるクロロプレンゴム組成物を用いる。
(A)成分:メルカプタン変性、キサントゲン変性又は或いは硫黄変性であるクロロプレンゴム。
(B)成分:平均繊維径が10~300nm、平均繊維長が0.3~200μm、リグニン含有量が20重量%以下で、ヒドロキシメチル基がカルボン酸又はカルボン酸塩で変性されていないセルロースナノファイバー。
(C)成分:カーボンブラック、シリカ、クレー、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、ウォラストナイト及び珪藻土からなる群より選ばれる少なくとも1種。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記、(A)~(C)成分を含み、
温度70℃、せん断速度100(1/sec)におけるダイスウェル比が1.4以下、
温度70℃、せん断速度300(1/sec)におけるダイスウェル比が1.5以下、
温度70℃、せん断速度500(1/sec)におけるダイスウェル比が1.55以下、
温度70℃、せん断速度1000(1/sec)におけるダイスウェル比が1.75以下、且つ、ムーニースコーチ試験におけるt5が12分以上、t35が18分以上となるクロロプレンゴム組成物。
(A)成分:メルカプタン変性、キサントゲン変性又は硫黄変性されたクロロプレンゴム。
(B)成分:平均繊維径が10~300nmで、平均繊維長が0.3~200μmであって、リグニン含有量が20重量%以下で、ヒドロキシメチル基がカルボン酸又はカルボン酸塩で変性されていないセルロースナノファイバーをクロロプレンゴム100重量部に対して0.1~3.5重量部。
(C)成分:カーボンブラック、シリカ、クレー、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、ウォラストナイト及び珪藻土からなる群より選ばれる少なくとも1種を、クロロプレンゴム100重量部に対して合計10~200重量部。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記セルロースナノファイバーが未変性であり、且つ、機械的処理のみにより解繊された、請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項3】
前記クロロプレンゴムが、カルボン酸又はカルボン酸のアルカリ金属塩を3~7重量%含む、請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載のゴム組成物の加硫物である加硫ゴム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、クロロプレンゴムを含むゴム組成物及び加硫ゴムに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
クロロプレンゴムは、各種合成ゴムの中でも各物性のバランスが良好であるため幅広い用途に使用されており、例えば、ベルト、ブーツ、エアスプリング、引き布、防振ゴム、ホース、電線、ロール、ワイパー、ガスケット、手袋、接着剤などに使用されている。
【0003】
中でも、ホース、電線、ロール、ワイパー、ガスケットなどは押出成形で作られているものもあり、押出成形後の未加硫生地の収縮率(以後、ダイスウェル比と記載する)が、その後の製品の寸法や寸法精度、更に押出の口金設計にも影響するため、押出成形用途では、出来る限りダイスウェル比の小さくなるゴム材料が求められている。
【0004】
そのため、クロロプレンゴムでは押出成形用途におけるダイスウェル比が小さくなるグレードを用意しているが、押出グレードのクロロプレンゴムはメルカプタン変性クロロプレンゴムや硫黄変性クロロプレンゴムよりもスコーチタイムが短くなる傾向がある。
【0005】
また、一般的な配合処方として低粘度なポリマーの使用や、軟化剤や可塑剤を添加してゴム粘度を下げることでダイスウェルを改善させる手法もあるが、押出成形後の形状保持性が問題となるケースがある。
【0006】
更に、配合剤としてセルロース繊維を添加してダイスウェルを下げる手法も考案されているが、セルロース繊維の分散が悪く、整品表面の悪化や加硫後の引張強度、伸びの低下、耐水性の悪化、圧縮永久歪の悪化など多くの問題点を有する。
【0007】
また、ダイスウェル比を抑える別の手法として、ヒドロキシル基を有するエチレン-酢酸ビニル共重合体を混合する手法が提言されている。(例えば、特許文献1参照)特許文献1では、加硫後の硬さが実施例と比較例で大きく異なるものを比較対象としているが、実際にエチレン-酢酸ビニル共重合体をブレンドしつつ、加硫後の硬さを併せるよう加硫系薬品の種類や添加量を調整して各種物性の比較を行うと、ダイスウェル比の改善効果はあるものの、引張強度、伸びの低下が大きくなる。
【0008】
次に、ダイスウェル比を抑える別の手法として、繊維強化熱可塑性組成物を添加する手法も提言されている。(例えば、特許文献2参照)しかし、グリーンモジュラスの改善効果は大きいものの、ダイスウェル比の改善効果はそこまで大きなものでは無い。また、熱可塑性組成物をゴムと混合させるための混合温度が高く、クロロプレンゴムに適用するには不適である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開昭50-159536号公報
特開平7-330961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明はこの問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は優れた押出特性とダイスウェル比、且つ、優れたスコーチ性を有する、クロロプレンゴム組成物、及び加硫ゴムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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