TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025104738
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023222754
出願日
2023-12-28
発明の名称
熱可塑性材料用組成物
出願人
株式会社大阪ソーダ
代理人
主分類
C08L
33/06 20060101AFI20250703BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】常態物性を維持するとともに、低硬度、優れた引張永久歪み性を有する熱可塑性材料を提供することを課題とする。
【解決手段】アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位、および/またはアクリル酸アルコキシアルキルエステルに由来する構成単位(a)45~89.5質量%、炭素数3~16のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位(b)10~50質量%、架橋性モノマーに由来する構成単位(c)0.5~5.5質量%を含有するアクリル共重合体(A)と、熱可塑性ポリエステル樹脂(B)、及び曲げ弾性率が30MPa以上であって、ソフトセグメントとしてポリエステル単位を有する熱可塑性ポリエステルエラストマー(C)を含有する熱可塑性材料用組成物、及び熱可塑性材料用組成物から得られる熱可塑性材料である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位、および/またはアクリル酸アルコキシアルキルエステルに由来する構成単位(a)45~89.5質量%、炭素数3~16のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位(b)10~50質量%、架橋性モノマーに由来する構成単位(c)0.5~5.5質量%を含有するアクリル共重合体(A)、熱可塑性ポリエステル樹脂(B)、曲げ弾性率が30MPa以上であって、ソフトセグメントとしてポリエステル単位を有する熱可塑性ポリエステルエラストマー(C)を含有する熱可塑性材料用組成物。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
アクリル共重合体100質量部に対して、熱可塑性ポリエステル樹脂(B)と熱可塑性ポリエステルエラストマー(C)との合計において5~95質量部含有する請求項1に記載の熱可塑性材料用組成物。
【請求項3】
さらに、アクリル共重合体を架橋させる架橋剤(D)を含有する請求項1に記載の熱可塑性材料用組成物。
【請求項4】
請求項1~3いずれかに記載の熱可塑性材料用組成物から得られる熱可塑性材料。
【請求項5】
熱可塑性エラストマーである請求項4に記載の熱可塑性材料。
【請求項6】
請求項1~3いずれかに記載の熱可塑性材料用組成物を混練機中で混練しながらアクリル共重合体を架橋する熱可塑性材料の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、常態物性を維持するとともに、低硬度、優れた引張永久歪み性を有する熱可塑性材料のための熱可塑性材料用組成物、熱可塑性材料およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、アクリルゴムは、耐熱性や耐油性等に優れ、自動車用部品やシール材、パッキン、チューブ等に広く用いられている。従来、耐熱性の観点からアクリルゴムは加硫工程を経て架橋体として用いられている。
【0003】
近年、ゴム弾性を有する軟質材料である熱可塑性エラストマーが、加硫ゴムを代替する材料として、自動車部品、家電部品等の分野で多用されている。特に従来加硫ゴムが使用されていた分野では、低硬度で永久歪み性に優れる等の機械特性が安定していることが必要とされる。
【0004】
シール性に優れる熱可塑性エラストマーとしては、アクリル酸アルキルエステル単量体またはアクリル酸アルコキシアルキルエステル単量体から選ばれる少なくとも1種と、側鎖に架橋性基であるエポキシ基を有する単量体とを含むアクリルゴムと、熱可塑性ポリエステルと、架橋剤とを含む。これにより、機械的強度および永久歪み性に優れる熱可塑性エラストマーが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献2には、(a) カルボキシル基含有アクリルゴム 、(b) ポリエステル系重合体 (c) エポキシ基含有重合体 を含む熱可塑性エラストマー組成物が提案されている。しかしながら、いずれの先行文献においても、機械的強度および永久ひずみ性にすぐれるものの、低硬度の組成物を得られないあるいは得ようとアクリルゴム組成を多くすると加工性が劣るという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-210873号公報
特許6443659号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願発明の課題は、常態物性を維持するとともに、低硬度、優れた引張永久歪み性を有する熱可塑性材料を提供するための熱可塑性材料用組成物、熱可塑性材料用組成物より得られる熱可塑性材料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位、および/またはアクリル酸アルコキシアルキルエステルに由来する構成単位(a)45~89.5質量%、炭素数3~16のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位(b)10~50質量%、架橋性モノマーに由来する構成単位(c)0.5~5.5質量%を含有するアクリル共重合体(A)と、熱可塑性ポリエステル樹脂(B)、及び曲げ弾性率が30MPa以上であって、ソフトセグメントとしてポリエステル単位を有する熱可塑性ポリエステルエラストマー(C)を含有する熱可塑性材料用組成物、及び熱可塑性材料用組成物から得られる熱可塑性材料により、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、以下に関する。
項1 アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位、および/またはアクリル酸アルコキシアルキルエステルに由来する構成単位(a)45~89.5質量%、炭素数3~16のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位(b)10~50質量%、架橋性モノマーに由来する構成単位(c)0.5~5.5質量%を含有するアクリル共重合体(A)と、熱可塑性ポリエステル樹脂(B)、曲げ弾性率が30MPa以上であって、ソフトセグメントとしてポリエステル単位を有する熱可塑性ポリエステルエラストマー(C)を含有する熱可塑性材料用組成物。
項2 アクリル共重合体100質量部に対して、熱可塑性ポリエステル樹脂(B)と熱可塑性ポリエステルエラストマー(C)との合計において5~95質量部含有する項1に記載の熱可塑性材料用組成物。
項3 さらに、アクリル共重合体を架橋させる架橋剤(D)を含有する項1に記載の熱可塑性材料用組成物。
項4 項1~3いずれかに記載の熱可塑性材料用組成物から得られる熱可塑性材料。
項5 熱可塑性エラストマーである請求項4に記載の熱可塑性材料。
項6 項1~3いずれかに記載の熱可塑性材料用組成物を混練機中で混練しながらアクリル共重合体を架橋する熱可塑性材料の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明の熱可塑性材料は常態物性を維持するとともに、低硬度、優れた引張永久歪み性を有するために、自動車用部品やシール材、パッキン、チューブ等として有用である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東ソー株式会社
摺動部材
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東レ株式会社
CPUソケット
2か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1日前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東レ株式会社
CPUソケット
2か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミド
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
8日前
花王株式会社
樹脂組成物
1日前
愛知電機株式会社
加熱処理設備
23日前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
1か月前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
1日前
富士フイルム株式会社
組成物
22日前
日本製紙株式会社
樹脂組成物
2か月前
東亞合成株式会社
硬化性組成物
2日前
株式会社クラレ
水性エマルジョン及び接着剤
11日前
株式会社クラベ
耐摩耗性絶縁組成物及び電線
1か月前
東レ株式会社
ポリプロピレン系樹脂フィルム
1か月前
大日精化工業株式会社
樹脂成形品
1か月前
東レ株式会社
プリプレグおよびその製造方法。
2日前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東ソー株式会社
セルロース樹脂含有樹脂組成物
2か月前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
1か月前
株式会社イーテック
組成物
1か月前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
1か月前
株式会社大阪ソーダ
圧電デバイス用ポリマー材料
1か月前
住友化学株式会社
ブロック共重合体
2か月前
サンエス護謨工業株式会社
プラスチックフィルム
4日前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物およびタイヤ
1か月前
東洋紡株式会社
熱収縮性ポリエステル系フィルム
1か月前
ユニマテック株式会社
アクリルゴム組成物
3日前
株式会社カネカ
メタクリル樹脂組成物
23日前
デンカ株式会社
樹脂シート
2か月前
東ソー株式会社
組成物、ウレタン樹脂、および塗膜
2か月前
続きを見る
他の特許を見る