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公開番号2025043311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2024157121
出願日2024-09-11
発明の名称徐放材用組成物
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類C08L 101/00 20060101AFI20250321BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】徐放安定性に優れる組成物を提供する。
【解決手段】温度感受性高分子(X)と、アニオン性基を有する高分子化合物(Y)と、数平均分子量100~15,000の水溶性化合物(Z)と、を含む組成物であって、前記アニオン性基を有する高分子化合物(Y)の重量Wyと前記水溶性化合物(Z)の重量Wzとの比(Wy/Wz)が0.025~20である徐放材用組成物。前記温度感受性高分子(X)は、N-イソプロピルアクリルアミドの重合体、メチルセルロース及びヒドロキシアルキルメチルセルロースからなる群より選ばれる一種以上であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
温度感受性高分子(X)と、アニオン性基を有する高分子化合物(Y)と、数平均分子量が100~15,000の水溶性化合物(Z)とを含む組成物であって、
前記アニオン性基を有する高分子化合物(Y)の重量Wyと、
前記水溶性化合物(Z)の重量Wzとの比(Wy/Wz)が、0.025~20である徐放材用組成物。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記温度感受性高分子(X)が、N-イソプロピルアクリルアミドの重合体、メチルセルロース及びヒドロキシアルキルメチルセルロースからなる群より選ばれる一種以上である請求項1に記載の徐放材用組成物。
【請求項3】
前記温度感受性高分子(X)の重量Wxと、前記重量Wyと前記重量Wzの合計重量との比[Wx/(Wy+Wz)]が0.08~45である請求項1又は2に記載の徐放材用組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、徐放材用組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、適用部位(例えば口腔内や皮膚等)に配置して有効成分を徐々に放出させ、有効成分の効果を持続させる徐放材が検討されている(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭57-118511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
徐放材には、配置した部位にとどまって、有効成分を長時間放出できることに加え、長時間にわたり有効成分の放出速度の変化を小さくすることが求められるが、従来の技術では、このような問題を充分に解決できておらず、改善が求められていた。
【0005】
本発明の課題は、有効成分を含む組成物を増粘化させて適用部位にとどめ、増粘化後、長時間、有効成分を放出でき、かつ有効成分の放出速度の変化を小さくすることができる(徐放安定性に優れる)組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
即ち本発明は、以下の通りである。
[1]温度感受性高分子(X)と、アニオン性基を有する高分子化合物(Y)と、数平均分子量が100~15,000の水溶性化合物(Z)とを含む組成物であって、前記アニオン性基を有する高分子化合物(Y)の重量Wyと、前記水溶性化合物(Z)の重量Wzとの比(Wy/Wz)が、0.025~20である徐放材用組成物。
[2]前記温度感受性高分子(X)が、N-イソプロピルアクリルアミドの重合体、メチルセルロース及びヒドロキシアルキルメチルセルロースからなる群より選ばれる一種以上である[1]に記載の徐放材用組成物。
[3]前記温度感受性高分子(X)の重量Wxと、前記重量Wyと前記重量Wzの合計重量との比[Wx/(Wy+Wz)]が0.08~45である[1]又は[2]に記載の徐放材用組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、有効成分を含む組成物を増粘化させて適用部位にとどめ、増粘化後、長時間、有効成分を放出でき、かつ有効成分の放出速度の変化を小さくすることができる(徐放安定性に優れる)組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の徐放材用組成物は、温度感受性高分子(X)と、アニオン性基を有する高分子化合物(Y)と、数平均分子量が100~15,000の水溶性化合物(Z)と、を含む組成物であって、前記アニオン性基を有する高分子化合物(Y)の重量Wyと、前記水溶性化合物(Z)の重量Wzとの比(Wy/Wz)が、0.025~20である。
【0009】
温度感受性高分子(X)は、常温(例えば25℃)以下では粘度を上昇させにくいが、常温よりも高い温度で、アニオン性基を有する高分子化合物(Y)等と作用して粘度を上昇させる作用を有する成分である。以下において、「粘度を上昇させること」を「増粘化」ともいう。本明細書において「温度感受性高分子(X)」を「高分子(X)」と呼ぶことがある。
【0010】
温度感受性高分子(X)としては、例えば、N-イソプロピルアクリルアミドの重合体、メチルセルロース及びヒドロキシアルキルメチルセルロース等が挙げられる。これらのうち、組成物の保管安定性の観点から、N-イソプロピルアクリルアミドの重合体及びヒドロキシアルキルメチルセルロースが好ましく、ヒドロキシプロピルメチルセルロースがより好ましく、1分子中のヒドロキシプロピル基が0.1~0.25モルであるヒドロキシプロピルメチルセルロースがさらに好ましい。温度感受性高分子(X)は、一種単独で用いてもよいし二種以上を組み合わせて用いてもよい。温度感受性高分子(X)の(重量または数)平均分子量は、好ましくは100,000~300,000である。
(【0011】以降は省略されています)

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