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公開番号2025109355
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003187
出願日2024-01-12
発明の名称導電性高分子組成物、及びその用途
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類C08L 101/12 20060101AFI20250717BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 高分子基材等との密着性に優れた導電性膜を提供する導電性高分子組成物を提供する。
【解決手段】
π共役系導電性高分子(A)と、繰返し単位として少なくとも酢酸ビニル単位を有する重合体(B)とを含むことを特徴とする、導電性高分子組成物を用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
π共役系導電性高分子(A)と、繰返し単位として少なくとも酢酸ビニル単位を有する重合体(B)とを含むことを特徴とする、導電性高分子組成物。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記のπ共役系導電性高分子(A)が、下記一般式(1)で表される構造単位及び下記一般式(2)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも一種の構造単位を含むポリチオフェンである、請求項1に記載の導電性高分子組成物。
TIFF
2025109355000017.tif
39
143
[上記一般式(1)において、M

は、水素イオン、アルカリ金属イオン、アミン化合物の共役酸、又は第4級アンモニウムカチオンを表す。上記一般式(1)及び(2)において、Rは、スルホン酸基、及びホスホン酸基からなる群より選ばれる少なくとも一つの置換基を有する、総炭素数が1~14の有機基を表す。]
【請求項3】
前記M

が、総炭素数が5~30のアミン化合物の共役酸、又は総炭素数が5~30の第4級アンモニウムイオンである、請求項2に記載の導電性高分子組成物。
【請求項4】
前記M

が、ペンチルアンモニウムイオン、ジメチルイソプロピルアンモニウムイオン、ジエチルメチルアンモニウムイオン、ヘキシルアンモニウムイオン、トリエチルアンモニウムイオン、ヘプチルアンモニウムイオン、ジイソプロピルメチルアンモニウムイオン、オクチルアンモニウムイオン、ジオクチルアンモニウムイオン、2-エチルヘキシルアンモニウムイオン、ジイソプロピルエチルアンモニウムイオン、デシルアンモニウムイオン、ドデシルアンモニウムイオン、トリデシルアンモニウムイオン、ペンタデシルアンモニウムイオン、ヘキサデシルアンモニウムイオン、オクタデシルアンモニウムイオン、オレイルアンモニウムイオン、ジ-n-オクチルアンモニウムイオン、ビス(2-エチルヘキシル)アンモニウムイオン、ジメチルオクチルアンモニウムイオン、ジメチルデシルアンモニウムイオン、ジメチルドデシルアンモニウムイオン、ジメチルステアリルアンモニウムイオン、トリヘキシルアンモニウムイオン、トリオクチルアンモニウムイオン、トリス(2-エチルヘキシル)アンモニウムイオン、フェニルアンモニウムイオン、デシルトリメチルアンモニウムイオン、ドデシルトリメチルアンモニウムイオン、テトラブチルアンモニウムイオン、及びテトラヘキシルアンモニウムイオンからなる群より選ばれる少なくとも1つである、請求項2に記載の導電性高分子組成物。
【請求項5】
繰返し単位として少なくとも酢酸ビニル単位を有する重合体(B)が、酢酸ビニルポリマー、酢酸ビニル-塩化ビニル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、又は酢酸ビニル-ビニルピロリドン共重合体である、請求項1に記載の導電性高分子組成物。
【請求項6】
π共役系導電性高分子(A)と重合体(B)の組成比が、重合体(B) 100質量部に対して、π共役系導電性高分子(A)が、0.1~50質量部である、請求項1に記載の導電性高分子組成物。
【請求項7】
さらに、有機溶媒(C)を含む、請求項1に記載の導電性高分子組成物。
【請求項8】
有機溶媒(C)が、アルコール溶媒、芳香族炭化水素溶媒、ケトン溶媒、エーテル溶媒、エステル溶媒、グリコールエステル溶媒、グリコールエーテル溶媒、ハロゲン溶媒、アミド溶媒、含硫黄溶媒、及び含窒素溶媒からなる群より選ばれる一つの溶媒又は二つ以上の混合溶媒である、請求項7に記載の導電性高分子組成物。
【請求項9】
有機溶媒(C)が、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、N,N-ジメチルアセトアミド、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、N-メチルピロリドン、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルホルムアミド、N-メチルアセトアミド、ブトキシエタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチルセロソルブ、及びヘキシルセロソルブからなる群より選ばれる一つの溶媒又は二つ以上の混合溶媒である請求項7に記載の導電性高分子組成物。
【請求項10】
導電性高分子組成物に含まれる前記有機溶媒(C)の含有量が、有機溶媒(C)を含んだ導電性高分子組成物全量を100質量%として、50~99質量%である[7]に記載の導電性高分子組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導電性高分子組成物、及びその用途に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
ポリアセチレン、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリピロール等に代表されるπ共役系高分子に、電子受容性化合物をドーパントとしてドープした導電性高分子材料が開発されている。これら導電性高分子材料は、近年のウェラブル端末、アクチュエータ等の進歩に伴い、動的な使用形態に適応できることが求められている。また、動的な使用形態への加工性を鑑みた場合、導電性高分子材料がその他高分子材料に対して溶解もしくは分散した組成物を形成し、更には当該組成物が基材への高い密着性を示しながらも導電性を維持することは重要な因子であり、その様な特性が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-210356号公報
特開2022-152092号公報
特表2022-148939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、先行技術文献に開示された組成物については、高分子基材等との密着性が十分ではなく、さらなる密着性向上が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、鋭意検討した結果、下記に示す発明が、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
本発明の一態様は、以下の[1]~[11]を含む。
【0007】
[1]
π共役系導電性高分子(A)と、繰返し単位として少なくとも酢酸ビニル単位を有する重合体(B)とを含むことを特徴とする、導電性高分子組成物。
【0008】
[2]
前記のπ共役系導電性高分子(A)が、下記一般式(1)で表される構造単位及び下記一般式(2)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも一種の構造単位を含むポリチオフェンである、[1]に記載の導電性高分子組成物。
【0009】
TIFF
2025109355000001.tif
39
143
【0010】
[上記一般式(1)において、M

は、水素イオン、アルカリ金属イオン、アミン化合物の共役酸、又は第4級アンモニウムカチオンを表す。上記一般式(1)及び(2)において、Rは、スルホン酸基、及びホスホン酸基からなる群より選ばれる少なくとも一つの置換基を有する、総炭素数が1~14の有機基を表す。]
[3]
前記M

が、総炭素数が5~30のアミン化合物の共役酸、又は総炭素数が5~30の第4級アンモニウムイオンである、[2]に記載の導電性高分子組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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