TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025114044
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2024008451
出願日2024-01-24
発明の名称燻蒸用生分解性樹脂シート
出願人アキレス株式会社
代理人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20250729BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 本発明は、シートを薄くしてもガスバリア性に優れ、シート物性を損ね難い燻蒸用生分解性樹脂シートを提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、生分解性樹脂100質量部に対し、脂肪族芳香族ポリエステル系樹脂を30質量部以上65質量部以下、ポリ乳酸系樹脂を20質量部以上40質量部以下、脂肪族ポリエステル系樹脂を10質量部以上30質量部以下で含み、厚さが0.04mm以上0.07mm以下であることを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
生分解性樹脂100質量部に対し、脂肪族芳香族ポリエステル系樹脂を30質量部以上65質量部以下、ポリ乳酸系樹脂を20質量部以上40質量部以下、脂肪族ポリエステル系樹脂を10質量部以上30質量部以下で含み、
厚さが0.04mm以上0.07mm以下であることを特徴とする燻蒸用生分解性樹脂シート。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記脂肪族芳香族ポリエステル系樹脂がポリブチレンアジペートテレフタレート、前記脂肪族ポリエステル系樹脂がポリブチレンサクシネートであることを特徴とする請求項1に記載の燻蒸用生分解性樹脂シート。
【請求項3】
以下の方法で測定したメチルイソチオシアネート(MITC)ガス濃度が500ppm未満であることを特徴とする請求項1又は2に記載の燻蒸用生分解性樹脂シート。
(MITCガス濃度)
容量380mlのプラスチック容器にメチルイソチオシアネート0.14mlと乾燥土壌15gを混和した土を均一に敷き、前記燻蒸用生分解性樹脂シートを被せて密閉し、この容器を容量3.6Lの蓋付きプラスチック容器に収納し、24℃で3時間放置する。蓋には、予めガス測定用の穴を開けておき、放置している間はテープで塞いでおく。3時間放置した後、ガス測定用の穴にガス検知管を差し込み、容器内のMITCガス濃度を当該ガス検知管で測定する。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生分解性の樹脂を使用し、松食い虫などの害虫燻蒸用のカバーシートとして好ましく使用される生分解性樹脂シートに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、マツキボシゾウムシ、マツノキクイムシ、マツノマダラカミキリ等の甲虫である松喰い虫が、松の生育に対して多大な被害を与えており、今なお我が国の森林害虫害の主要因となっている。
【0003】
このような松食い虫の被害を防止するために、松食い虫により被害のあった松の枯木をプラスチック製のバリヤーシートで被覆密閉包囲し、燻蒸用活性成分であるメチルイソチオシアネート(MITC)ガスによる燻蒸処理が行われている。また、木材の消毒にあっても、多くの場合、切出した直後の木材を野外に積み上げ、プラスチック製のバリヤーシートを被せて密閉包囲し、MITCガスによる燻蒸処理が行われている。
【0004】
このような燻蒸用のバリヤーシートとしてポリエチレンフィルムやポリ塩化ビニルフィルムが使用されている。ところで、松食い虫等の害虫の燻蒸は、1ヶ月間以上とある程度長期間にわたるものであり、薬剤燻蒸が終了した時点で、燻蒸用のバリヤーシートは廃棄処分されている。薬剤燻蒸は多くの場合、松の枯木のある山林、あるいは木材を伐採した山林等で行われることより、使用済みの燻蒸用シートはその場で焼却処分されているが、今日の環境問題の要請を考慮すると、焼却処分は好ましいものではなく、したがって生分解性樹脂を用いた燻蒸用シートが採用されつつある。
【0005】
例えば、特許文献1には、生分解性脂肪族ポリエステル樹脂からなる燻蒸用シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-147096号公報
【0007】
燻蒸用シートは、燻蒸処理を行う山林まで人が背負って運搬して使用されるため、シートの厚みを薄くするなど軽量化が求められている。しかしながら、生分解性樹脂を用いた燻蒸用シートは、従来のポリエチレンフィルムやポリ塩化ビニルフィルムよりもガスバリア性に劣る傾向にあり、ガスバリア性を高めるためにシートを厚くする必要があった。その一方で、シートを薄くしすぎると、ガスバリア性は勿論のこと、燻蒸用シートとして要求されるシート物性、例えば引裂強度が劣ってしまう。そのため、生分解性樹脂を用いたシートにおいて、燻蒸用シートとしての要求性能を維持したまま軽量化することが求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、シートを薄くしてもガスバリア性に優れ、シート物性を損ね難い燻蒸用生分解性樹脂シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意研究を行った結果、脂肪族芳香族ポリエステル系樹脂、ポリ乳酸系樹脂及び脂肪族ポリエステル系樹脂を特定比率で含有させることで、シートを薄くしても、ガスバリア性とシート物性のどちらの要求性能をも満たすことを見出し、本発明に至ったものである。
【0010】
すなわち、本発明の燻蒸用生分解性樹脂シートは、生分解性樹脂100質量部に対し、脂肪族芳香族ポリエステル系樹脂を30質量部以上65質量部以下、ポリ乳酸系樹脂を20質量部以上40質量部以下、脂肪族ポリエステル系樹脂を10質量部以上30質量部以下で含み、厚さが0.04mm以上0.07mm以下であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

アキレス株式会社
断熱材
2日前
アキレス株式会社
燻蒸用生分解性樹脂シート
9日前
株式会社竹中工務店
可搬パーテーション
1か月前
アキレス株式会社
硬質ポリウレタンフォーム及び当該フォームを用いる断熱ボード
2か月前
東ソー株式会社
摺動部材
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
2か月前
東レ株式会社
CPUソケット
3か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
3か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
3か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
3か月前
東レ株式会社
CPUソケット
3か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミド
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
1か月前
愛知電機株式会社
加熱処理設備
1か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
13日前
花王株式会社
樹脂組成物
1か月前
株式会社コバヤシ
光硬化性組成物
10日前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
2か月前
日本製紙株式会社
樹脂組成物
3か月前
富士フイルム株式会社
組成物
1か月前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
1か月前
株式会社クラベ
耐摩耗性絶縁組成物及び電線
2か月前
株式会社村田製作所
樹脂組成物
13日前
株式会社クラレ
水性エマルジョン及び接着剤
1か月前
アキレス株式会社
燻蒸用生分解性樹脂シート
9日前
伯東株式会社
ビニル化合物中の重合防止方法
2日前
東亞合成株式会社
硬化性組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリプロピレン系樹脂フィルム
3か月前
株式会社イーテック
組成物
3か月前
帝人株式会社
軽量ゴムおよびゴム成形体
14日前
大日精化工業株式会社
樹脂成形品
3か月前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
2か月前
東ソー株式会社
セルロース樹脂含有樹脂組成物
3か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
2か月前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
2か月前
続きを見る