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公開番号2025148293
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2025045545
出願日2025-03-19
発明の名称熱成形用樹脂組成物
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類C08L 101/00 20060101AFI20250930BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】成形時における加熱時に臭気の発生が無く、臭気のない成形品を得ることができる熱成形用樹脂組成物を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂と、前記熱可塑性樹脂の重量に基づいて0.1重量%を超え、15重量%以下のシリカ/アルミナ比(SiO2/Al2O3モル比)が2以上8以下であるゼオライト粒子(ZL)を含む熱成形用樹脂組成物を用いる。さらに植物系炭化物粒子及び/又はシリカ/アルミナ比(SiO2/Al2O3モル比)が8を超えるゼオライト粒子(ZH)をさらに含むことが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂と、前記熱可塑性樹脂の重量に基づいて0.1重量%を超え、15重量%以下のシリカ/アルミナ比(SiO

/Al



モル比)が2以上8以下であるゼオライト粒子(ZL)を含む熱成形用樹脂組成物。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
熱可塑性樹脂がポリオレフィン樹脂である請求項1に記載の熱成形用樹脂組成物。
【請求項3】
メルトフローレート(MFR)が20~50(g/10分)であるポリオレフィン樹脂を含む請求項2に記載の熱成形用樹脂組成物。
【請求項4】
植物系炭化物粒子及び/又はシリカ/アルミナ比(SiO

/Al



モル比)が8を超えるゼオライト粒子(ZH)をさらに含む請求項1~3のいずれかに記載の熱成形用樹脂組成物。
【請求項5】
メルトフローレート(MFR)が20~50(g/10分)であるポリオレフィン樹脂と、シリカ/アルミナ比(SiO

/Al



モル比)が2以上8以下であるゼオライト粒子(ZL)とを含むマスターバッチ組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱成形用樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
幅広く使用されている樹脂成形品は、熱可塑性樹脂を加熱溶融して成形することで得られる。熱可塑性樹脂を加熱溶融して成形する際には、180~220℃に加熱されるが、このような高温条件下では熱可塑性樹脂や添加剤が熱分解等をおこして揮発性成分を生じ、これによって成形工程中に臭気が発生するだけでなく、成形品が加熱された際にも残留した成分による臭気が発生するという問題があった。
【0003】
熱可塑性樹脂を加熱した際の熱劣化により発生する炭化水素系揮発物をゼオライトに吸着させた樹脂組成物として、ポリオレフィンを含有する使用済みのプラスチック製包装容器の回収物とゼオライトと相溶化剤とを含む樹脂組成物が知られている。(特許文献1)
しかしながら、特許文献1に記載の樹脂組成物であっても残留する臭気があり、さらに低臭気性である樹脂組成物が要望されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-040503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、熱可塑性樹脂の溶融混練時および成形加工時等の高温加熱時や、樹脂成形品からの臭気のない熱成形用樹脂組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち本発明は、熱可塑性樹脂と、前記熱可塑性樹脂の重量に基づいて0.1重量%を超え、15重量%以下のシリカ/アルミナ比(SiO

/Al



モル比)が2以上8以下であるゼオライト粒子(ZL)を含む熱成形用樹脂組成物である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の熱成形用樹脂組成物は、溶融混練時および成形加工時等の高温加熱時や、樹脂成形品からの臭気が発生しない。
【発明を実施するための形態】
【0008】
第一の本願発明は、熱可塑性樹脂と、シリカ/アルミナ比(SiO

/Al



モル比)が2以上8以下であるゼオライト粒子(ZL)を含む熱成形用樹脂組成物(以下、本発明の熱成形用樹脂組成物と記載する)である。
【0009】
本発明の熱成形用樹脂組成物が含む熱可塑性樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリオレフィン樹脂、スチレン樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂及びフッ素樹脂等があげられ、回収したプラスチック製品からマテリアルリサイクルして得られる再生熱可塑性樹脂であってもよい。
また、本発明の熱成形用樹脂組成物が含む熱可塑性樹脂としては、溶融成形用ポリビニルアルコール樹脂、トウモロコシ等に含まれるでんぷんを原料とするポリ乳酸樹脂等のバイオプラスチック、及び植物由来のでんぷんと前記の熱可塑性樹脂との混合物である複合バイオプラスチック(米由来のでんぷんとの混合物であるライスレジン等)等を用いることもできる。
また、本発明の熱成形用樹脂組成物が含む熱可塑性樹脂としては、1種類の熱可塑性樹脂を単独で用いても良いし、2種類以上の熱可塑性樹脂を併用しても良い。
【0010】
本発明の熱成形用樹脂組成物が含む熱可塑性樹脂としては、ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート及びポリブチレンサクシネート等)、ポリオレフィン樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン及びポリイソブチレン等)が好ましい。
また、本発明の熱成形用樹脂組成物が含む熱可塑性樹脂として、前記のバイオプラスチック及び複合バイオプラスチックも好ましく用いることができる。
なお、ポリプロピレンには、プロピレンに少量のエチレンを共重合したランダムポリプロピレン、及びポリプロピレン中にゴム成分であるエチレンプロピレンゴム(EPR)が均一微細に分散したブロックポリプロピレン等が含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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