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公開番号
2025174894
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-28
出願番号
2025078478
出願日
2025-05-09
発明の名称
細胞培養用担体
出願人
三洋化成工業株式会社
代理人
主分類
C12M
3/00 20060101AFI20251120BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】細胞増殖性が従来品と同等以上であり、かつ増殖した細胞の担体からの剥離性が高い細胞培養用担体を提供する。
【解決手段】樹脂粒子(A)と、第1のポリペプチド(B)とを含有し、第1のポリペプチド(B)はGly-X-Yで表される配列(Glyはグリシン、X及びYはそれぞれ独立して同一又は異なるアミノ酸である)で構成されるポリペプチド(B1)、ならびに、所定のアミノ酸配列(Z)を分子中に有さないポリペプチド(B2)からなる群より選ばれる少なくとも一種である細胞培養用担体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂粒子(A)と、第1のポリペプチド(B)とを含有し、
前記第1のポリペプチド(B)はGly-X-Yで表される配列(Glyはグリシン、X及びYはそれぞれ独立して同一又は異なるアミノ酸である)で構成されるポリペプチド(B1)、ならびに、アミノ酸配列(Z)を分子中に有さないポリペプチド(B2)からなる群より選ばれる少なくとも一種であり、
前記アミノ酸配列(Z)がRGD配列、LDV配列、REDV配列(1)、YIGSR配列(2)、PDSGR配列(3)、RYVVLPR配列(4)、LGTIPG配列(5)、RNIAEIIKDI配列(6)、IKVAV配列(7)、LRE配列、DGEA配列(8)、GVKGDKGNPGWPGAP配列(9)、GEFYFDLRLKGDK配列(10)、HAV配列及びYKLNVNDS配列(11)からなる群より選ばれる少なくとも一種である細胞培養用担体。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
さらに、第2のポリペプチド(C)を含有し、
前記第2のポリペプチド(C)は、前記アミノ酸配列(Z)を有する細胞接着性ペプチド(C1)、フィブロネクチン、コラーゲン[前記ポリペプチド(B1)を除く]及びラミニンからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の細胞培養用担体。
【請求項3】
前記第1のポリペプチド(B)の含有量が、細胞培養用担体の乾燥重量に基づいて、10ng/g~50mg/gである請求項1または2に記載の細胞培養用担体。
【請求項4】
前記第2のポリぺプチド(C)の含有量が、細胞培養用担体の乾燥重量に基づいて、10ng/g~50mg/gである請求項2に記載の細胞培養用担体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は細胞培養用担体に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
細胞培養用担体としては、細胞接着因子を有する架橋ポリ(メタ)アクリル酸粒子等が知られている(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-275056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の細胞培養用担体によれば、細胞増殖性に優れるという効果が得られる。しかしながら、増殖した細胞を担体から剥離するのに長時間を要するため、改善が求められていた。
本発明の目的は、細胞増殖性が従来品と同等以上であり、かつ増殖した細胞の担体からの剥離性が高い細胞培養用担体を提供することにある。
【0005】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち本発明は以下の通りである。
[1]樹脂粒子(A)と、第1のポリペプチド(B)とを含有し、前記第1のポリペプチド(B)はGly-X-Yで表される配列(Glyはグリシン、X及びYはそれぞれ独立して同一又は異なるアミノ酸である)で構成されるポリペプチド(B1)、ならびに、アミノ酸配列(Z)を分子中に有さないポリペプチド(B2)からなる群より選ばれる少なくとも一種であり、前記アミノ酸配列(Z)がRGD配列、LDV配列、REDV配列(1)、YIGSR配列(2)、PDSGR配列(3)、RYVVLPR配列(4)、LGTIPG配列(5)、RNIAEIIKDI配列(6)、IKVAV配列(7)、LRE配列、DGEA配列(8)、GVKGDKGNPGWPGAP配列(9)、GEFYFDLRLKGDK配列(10)、HAV配列及びYKLNVNDS配列(11)からなる群より選ばれる少なくとも一種である細胞培養用担体。
[2]さらに、第2のポリペプチド(C)を含有し、前記第2のポリペプチド(C)は、前記アミノ酸配列(Z)を有する細胞接着性ペプチド(C1)、フィブロネクチン、コラーゲン[前記ポリペプチド(B1)を除く]及びラミニンからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の細胞培養用担体。
[3]前記第1のポリペプチド(B)の含有量が、細胞培養用担体の乾燥重量に基づいて、10ng/g~50mg/gである[1]または[2]に記載の細胞培養用担体。
[4]前記第2のポリぺプチド(C)の含有量が、細胞培養用担体の乾燥重量に基づいて、10ng/g~50mg/gである[2]または[3]に記載の細胞培養用担体。
【発明の効果】
【0006】
本発明の細胞培養用担体によれば、細胞増殖性が従来品と同等以上であり、かつ増殖した細胞の担体からの剥離性が高い細胞培養用担体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の細胞培養用担体は、樹脂粒子(A)と、第1のポリペプチド(B)とを含有する。
第1のポリペプチド(B)はGly-X-Yで表される配列(Glyはグリシン、X及びYはそれぞれ独立して同一又は異なるアミノ酸である)で構成されるポリペプチド(B1)、ならびに、下記アミノ酸配列(Z)を分子中に有さないポリペプチド(B2)からなる群より選ばれる少なくとも一種である。
前記アミノ酸配列(Z)はRGD配列、LDV配列、REDV配列(1)、YIGSR配列(2)、PDSGR配列(3)、RYVVLPR配列(4)、LGTIPG配列(5)、RNIAEIIKDI配列(6)、IKVAV配列(7)、LRE配列、DGEA配列(8)、GVKGDKGNPGWPGAP配列(9)、GEFYFDLRLKGDK配列(10)、HAV配列及びYKLNVNDS配列(11)からなる群より選ばれる少なくとも一種である。
【0008】
[樹脂粒子(A)]
本発明の細胞培養担体が含む樹脂粒子(A)としては、例えば、カルボキシル基と第1~3級アミノ基を有する吸水性樹脂(A1)の粒子が挙げられる。カルボキシル基と第1~3級アミノ基を有する吸水性樹脂(A1)としては、例えば、カルボキシル基を有する吸水性樹脂(A0)を第1~3級アミノ基を有する化合物(S)で修飾してなる吸水性樹脂が挙げられる。
【0009】
カルボキシル基を有する吸水性樹脂(A0)としては、好ましくはカルボキシル基を有する単量体を重合して得られる架橋重合体であり、さらに好ましくは架橋ポリ(メタ)アクリル酸(塩)である。
本明細書において、「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を意味し、「酸(塩)」は、酸及び/又は酸塩を意味する。
【0010】
(メタ)アクリル酸塩としては、(メタ)アクリル酸のアルカリ金属(リチウム、カリウム及びナトリウム等)塩、(メタ)アクリル酸の多価金属{アルカリ土類金属(マグネシウム及びカルシウム等)、ホウ素属金属(アルミニウム、ガリウム及びインジウム等)、遷移金属(チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、ニッケル、コバルト、銅、亜鉛、ジルコニウム、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、銀、カドミウム、オスミウム、及び白金等)}塩、ならびに(メタ)アクリル酸のアンモニウム塩等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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