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公開番号
2025100240
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023217460
出願日
2023-12-22
発明の名称
細胞用支持基材
出願人
日本バイリーン株式会社
代理人
主分類
C12M
1/00 20060101AFI20250626BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】
細胞が主面上を意図せず移動するのが防止された、細胞用支持基材の提供を目的とする。
【解決手段】
不織布における一方の主面上の算術平均粗さRaを、0.10μmより大きく3.02μm未満に調整することによって、細胞が主面上を意図せず移動するのが防止された、細胞用支持基材を実現できることを見出した。
また、当該不織布における算術平均粗さRaが0.10μmより大きく3.02μm未満の主面と、反対側の主面上に支持体を備えることで、当該不織布が支持体によって補強されている細胞用支持基材を提供できる。
特に、当該不織布と支持体が積層一体化している場合には、当該不織布が支持体によってより効果的に補強されている細胞用支持基材を提供できる。
その結果、不織布が変形することに伴い細胞が主面上を意図せず移動することが、更に防止された細胞用支持基材を提供できる。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
不織布を備える、細胞用支持基材であって、
前記不織布における一方の主面上の算術平均粗さRaが、0.10μmより大きく3.02μm未満である、
細胞用支持基材。
続きを表示(約 120 文字)
【請求項2】
前記不織布における、前記一方の主面と反対側の主面上に支持体を備える、
請求項1に記載の細胞用支持基材。
【請求項3】
前記不織布と前記支持体が積層一体化している、請求項2に記載の細胞用支持基材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞を搬送あるいは観察する際に用いる細胞用支持基材に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
細胞診等の病理診断や細胞の形状確認のため、光学式顕微鏡や電子顕微鏡などを用いて細胞を観察することが行われている。この時、その観察性を向上できるよう、観察対象とする細胞を不織布などの支持体上に載せたまま搬送し、観察工程へ供することがある。また、観察後の細胞を回収した後、細胞の分析・解析を行う場合や、細胞の分化や再生医療・治療などに利用したりする場合などでは、細胞が生きたままでいられるように、生理食塩水などの液体に浸した状態で搬送および観察することがある。
【0003】
このような細胞観察に適した細胞保持基材に用いられる不織布として、例えば、特開2021-96139(特許文献1)などに開示されているように、無機系繊維シートを含む細胞観察標本作製用の細胞保持基材が知られている。
なお、特許文献1にかかる細胞保持基材は、鮮明な細胞像を得ることができるよう、前記無機系繊維シートの主面におけるうねり曲線の最大断面高さWtを35μm未満に調整したことを特徴としている。また、特許文献1にはより好ましい態様の前記無機系繊維シートとして、静電紡糸法により調製した無機系繊維シートが挙げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-96139
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願出願人は特許文献1などの従来技術が開示するような、細胞用支持基材が発揮する細胞の搬送性能や細胞の観察容易性について検討した。つまり、不織布を備える細胞用支持基材であって、当該不織布における一方の主面におけるうねり曲線の最大断面高さが35μm未満である、細胞用支持基材を調製した。次いで、当該調製した細胞用支持基材の主面上に細胞を載せ、細胞の搬送や細胞の観察を行うことを試みた。
【0006】
検討したところ、細胞の搬送や細胞の観察を行っている最中に、細胞用支持基材の主面上を、細胞が意図せず移動することがあった。その結果、搬送中に細胞が細胞用支持基材の主面上から落ちてしまい、細胞の観察工程など次の工程に支障をきたすことがあった。また、観察中に細胞が視野から外れるという問題や、細胞同士が接着してしまい細胞の観察が困難になるという問題が発生して、細胞診等の病理診断や細胞の形状確認が困難であった。
【0007】
特にこの問題は、搬送対象や観察対象となる細胞が球体に近い形状を有する細胞塊である場合、顕著に発生するものであった。また、細胞が生きたままでいられるように、細胞を生理食塩水などの液体に浸した状態で搬送および観察した場合、顕著に発生するものであった。
【0008】
本発明は、細胞が主面上を意図せず移動するのが防止された、細胞用支持基材の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、
「(請求項1)不織布を備える、細胞用支持基材であって、
前記不織布における一方の主面上の算術平均粗さRaが、0.10μmより大きく3.02μm未満である、
細胞用支持基材。
(請求項2)前記不織布における、前記一方の主面と反対側の主面上に支持体を備える、
請求項1に記載の細胞用支持基材。
(請求項3)前記不織布と前記支持体が積層一体化している、請求項2に記載の細胞用支持基材。」
である。
【発明の効果】
【0010】
本願出願人は不織布を備える細胞用支持基材について検討を続けた結果、当該不織布における一方の主面上の算術平均粗さRaを、0.10μmより大きく3.02μm未満に調整することによって、細胞が主面上を意図せず移動するのが防止された、細胞用支持基材を実現できることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)
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