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公開番号
2025086920
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2023201176
出願日
2023-11-29
発明の名称
ナノ微粒子の製造方法
出願人
個人
,
持留製油株式会社
代理人
個人
主分類
C12N
1/20 20060101AFI20250603BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】 脂溶性成分を内包した超ナノ微粒子を製造する乳酸菌バイオリアクターを提供する。
【解決手段】
乳酸菌が発育可能な培地に植物性界面活性剤(サポニン:Saponin)、脂溶性成分を順次加えることで、図2に示すように、脂溶性成分を取り込んだエマルション粒子が形成される。更に、炭酸水素ナトリウム(Na2HCO3)、メタケイ酸ナトリウム・9水化物(SiO2)を加える。これに加えた乳酸菌の発育につれ、界面活性剤の親水性部分と親油性部分が次第に分解される。この結果、エマルションの瓦解が起こり、エマルション粒子から脂溶性成分が漏れ出てくる。漏れ出てきた脂溶性成分は、乳酸菌の発育により培養液が酸性状態のメタケイ酸に取り囲まれ、超ナノ微粒子(ミセル構造体)とする乳酸菌バイオリアクターを構成する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
脂溶性成分を界面活性剤で抱持したエマルション粒子とメタケイ酸を含む培養液で乳酸菌を培養し、乳酸菌が発育することで、前記エマルション粒子から脂溶性成分を漏出させ、漏出した脂溶性成分を酸性となった培養液中のメタケイ酸によって包み込んで超ナノ微粒子とすることを特徴とする超ナノ微粒子の製造方法。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の脂溶性成分を内包した超ナノ微粒子の製造方法において、前記脂溶性成分は植物に含まれる脂溶性分、もしくは溶液に添加した脂溶性成分であり、前記界面活性剤はサポニンであることを特徴とする脂溶性成分を内包した超ナノ微粒子の製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の脂溶性成分を内包した超ナノ微粒子の製造方法によって製造された超ナノ微粒子であって、粒径が1.0nm~10nmであることを特徴とする脂溶性成分を内包した超ナノ微粒子。
【請求項4】
請求項3に記載されている超ナノ微粒子を形成するため、40℃、6日間以上の期間で、メタケイ酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムが作りだすアルカリ性の溶液から乳酸菌が作り出す酸性の溶液に至るまでのpH範囲で、エマルションを瓦解させる機能を発揮する乳酸菌を使用する乳酸菌バイオリアクター。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、腸管細胞(M細胞)などによって取り込むことができる微細な脂溶性成分を内包した超ナノ微粒子の製造方法と当該方法によって製造された超ナノ微粒子に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
多くの植物は油などの脂溶性成分を含んでいる。多くの動物は有用な成分を植物(野菜、果物、木の実など)から得ている。生体に備わっている消化酵素は口で咀嚼された食物を消化酵素で分解し、腸管細胞から吸収できるまでの大きさに変える。腸内に生息している腸内細菌は消化酵素では分解できない成分を更に分解することで生命活動に必要な栄養素を作り出している。
【0003】
一方、人類は長い歴史の中で、様々な植物を様々な方法で加工し、利用してきた。煮たり焼いたりをはじめ、砕く、蒸す、乾燥さすことで植物の持つ栄養素を美味しく、効率的に取り込む方法を考案してきた。大豆やオリーブなどに含まれている油は、機械的な圧力をかけることで油を搾りだす方法は長きに渡り行われている。このように植物から得られる成分は、我々の生活には欠かせないものである。近年は植物の持つ栄養素を工業的に合成し、栄養剤やサプリメントとして製品化されている。
【0004】
このような栄養素やサプリメントは生体に吸収されて初めて有能な成分となるが、経口摂取された有用な成分が生体に取り込まれるためには多くの特性が求められる。まず、第一に胃酸で分解されない事、第二に腸管で吸収されるために大きさが十分小さくなければならない、第三に腸管での吸収効率が優れていることが挙げられる。栄養素やサプリメントは、このような条件を満たす特性を備えたものでなければならない。ナノサイズ(10
-9
m)の微粒子は生体細胞に取り込まれるために十分な小ささである。このため有用な成分をナノサイズの微粒子に加工するために多くの方法が提案されているが、大きく分けると2つの構造体が実用化されている。第一に、石鹸の原理を使ったミセル構造体(エマルション)と第二の構造体として生体細胞を模倣したリン脂質で形成されるリポソーム構造体がある。
【0005】
本発明者は、特許文献1としてメタケイ酸を用いたナノ微粒子の製造方法を提案した。具体的には、メタケイ酸を含む温泉水を調製水として豆乳を作り、この豆乳を培養液として乳酸菌(AI-001)を培養する。すると、乳酸菌が産生する乳酸によって培地が酸性となり、酸性培養液中のメタケイ酸により豆乳に含まれる脂溶性分(セラミド、エクオールなど)を囲んだナノ微粒子が得られることが判明した。
【0006】
特許文献2には、M細胞を制御する乳酸菌(AI-001)の作製方法が記載され、特許文献3には、アレルギー抗体であるIgE抗体を吸着するフィラメント状乳酸菌の作製方法が記載されている。
【0007】
特許文献4には、血液脳関門を通り抜けるために、血液脳関門に発現するレセプターに薬剤を結合させ、脳組織に移行させる方法が記載され、特許文献5には、アルツハイマーの原因物質であるアミロイドβが脳で増加しない抗体製剤について記載され、特許文献6にはリポソームを用いた化粧品について記載され、特許文献7には、リポソームを用いた肺真菌感染症の治療薬について記載され、特許文献8及び9には、脂溶性成分として大麻抽出物(CBD)の抽出法について記載されている。
【0008】
非特許文献1には、脳には血液脳関門、血液脊髄関門、血液脳脊髄関門、血液クモ膜関門といわれる中枢関門構造があり、ナノ微粒子であっても、これらの関門を通過し、脳組織に到達することは困難な場合が多いことが記載されている。
【0009】
非特許文献2では、腸にはパイエル板という特殊な免疫組織が存在し、その中のM細胞は多くの成分を取り込む能力が備わっている。M細胞に取り込まれやすい粒子サイズは存在するが、粒子サイズが小さければ小さいほど多く取り込まれる性質もあることが報告されている。
【0010】
非特許文献3及び4には、腸に到達した栄養成分が生体内に取り込まれるには多くの条件が必要であることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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