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公開番号2025030969
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136878
出願日2023-08-25
発明の名称積層体および移植片の輸送方法
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人
主分類C12N 5/071 20100101AFI20250228BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】輸送する移植片を確実に保護でき、かつ柔軟性の高い積層体および移植片の輸送方法を提供する。
【解決手段】移植片11と、生体適合性化合物を含有する支持体12と、を含む積層体10であって、支持体12は泡状であり、移植片11の少なくとも一方の面を被覆する積層体10である。支持体12は、当該支持体12を構成する材料の体積に対する空気の体積比が30%~200%であり、泡の直径が10μm~100μmである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
移植片と、生体適合性化合物を含有する支持体と、を含む積層体であって、
前記支持体は泡状であり、前記移植片の少なくとも一方の面を被覆する積層体。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記支持体は、当該支持体を構成する材料の体積に対する空気の体積比が30%~200%である請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記支持体は、泡の直径が10μm~100μmである請求項1または2に記載の積層体。
【請求項4】
前記積層体の厚みは、10μm~10mmである請求項1または2に記載の積層体。
【請求項5】
前記生体適合性化合物は、フィブリンまたはデキストリンである請求項1または2に記載の積層体。
【請求項6】
移植片の輸送方法であって、
前記移植片を基材上に配置するステップと、
前記移植片に対して生体適合性化合物を含有する液体を泡状にして噴霧し固化させることで、前記移植片の一方の面を泡状の支持体で被覆して積層体を形成するステップと、
を有する移植片の輸送方法。
【請求項7】
前記積層体を前記基材から剥離するステップと、
前記基材から剥離した前記積層体を緩衝液中に浮遊させるステップと、
を有する請求項6に記載の移植片の輸送方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体に移植する移植片を輸送するために形成される積層体および移植片の輸送方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、重症心不全治療の解決策として新しい再生医療の開発が進められている。その一例として、重症心筋梗塞等において組織工学を応用した温度応答性培養皿を用いて作製したシート状細胞培養物を移植片として、心臓表面に適用する手法が試みられている。シート状細胞培養物を用いる手法は、大量の細胞を広範囲に安全に移植することが可能であり、例えば、心筋梗塞(心筋梗塞に伴う慢性心不全を含む)、拡張型心筋症、虚血性心筋症、収縮機能障害(例えば、左室収縮機能障害)を伴う心疾患(例えば、心不全、特に慢性心不全)などの治療に特に有用である。
【0003】
シート状細胞培養物は、患者から採取した細胞組織を、培養施設において培養して形成される。シート状細胞培養物を患者に移植するため、シート状細胞培養物は、培養施設から医療施設に輸送される。もしくは、シート状細胞培養物は、医療施設内のセルプロセシングセンター(CPC)において製造され、手術室まで運ばれる。
【0004】
シート状細胞培養物は、培養ディッシュに当該シート状細胞培養物と緩衝液を入れ、密閉された状態で輸送される。このとき、シート状細胞培養物は、緩衝液中に浮遊した状態となっている。シート状細胞培養物は、脆弱であるため、輸送の際の揺れや衝撃、シート状細胞培養物を培養ディッシュから取り出す操作などにより、容易に皺が寄ったり、折り畳まれてしまったりすることがあり、細胞の破損を生じることがあった。
【0005】
シート状細胞培養物を破損することなく輸送するため、特許文献1には、シート状細胞培養物をゲル化された支持体層で覆うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-172925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
移植片は、非常に脆弱であるため、細胞を破損することなく輸送するために、強度が高く、移植が容易となるように柔軟な積層体および輸送方法が望まれる。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、輸送する移植片を確実に保護でき、かつ柔軟性の高い積層体および移植片の輸送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成する本発明に係る(1)積層体は、移植片と、生体適合性化合物を含有する支持体と、を含む積層体であって、前記支持体は泡状であり、前記移植片の少なくとも一方の面を被覆する。
【0010】
上記目的を達成する本発明に係る(6)移植片の輸送方法は、移植片の輸送方法であって、前記移植片を基材上に配置するステップと、前記移植片に対して生体適合性化合物を含有する液体を泡状にして噴霧し固化させることで、前記移植片の一方の面を泡状の支持体で被覆して積層体を形成するステップと、を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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