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公開番号2025087050
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201422
出願日2023-11-29
発明の名称飲料
出願人サッポロビール株式会社
代理人個人,個人
主分類C12G 3/04 20190101AFI20250603BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】トップの香りが底上げされ、後味の余韻感が付与され、さらに渋味および雑味が低減した非発酵の飲料を提供する。
【解決手段】ジアセチルを1.0mg/L以上含有し、さらに4-ビニルグアイアコールを0.05mg/L以上含有する、非発酵の飲料とすることにより、前記課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
非発酵の飲料であって、
ジアセチルを1.0mg/L以上含有し、さらに4-ビニルグアイアコールを0.05mg/L以上含有する、飲料。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記ジアセチルの含有量が1.5mg/L以上10.0mg/L以下である、請求項1に記載の飲料。
【請求項3】
前記4-ビニルグアイアコールの含有量が0.08mg/L以上1.0mg/L以下である、請求項1または2に記載の飲料。
【請求項4】
酸度が0.50g/100ml未満である、請求項1または2に記載の飲料。
【請求項5】
アルコール度数が1v/v%以上9v/v%以下のアルコール飲料である、請求項1または2に記載の飲料。
【請求項6】
非発酵の飲料の製造方法であって、
ジアセチルを1.0mg/L以上含有させる工程と、4-ビニルグアイアコールを0.05mg/L以上含有させる工程と、を備える、飲料の製造方法。
【請求項7】
非発酵の飲料において、ジアセチルの含有量を1.0mg/L以上とし、さらに4-ビニルグアイアコールの含有量を0.05mg/L以上とすることを特徴とする、非発酵の飲料におけるトップの香りの底上げ、後味の余韻感の付与、ならびに渋味および雑味の低減方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、非発酵の飲料、その製造方法等に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、RTD飲料(Ready to drink飲料、例えば缶チューハイ等)やRTS飲料(Ready to serve飲料、例えばサワーの素等)などの非発酵のアルコール飲料、ならびに、上記などのようなアルコール飲料を飲用したような感覚を飲用者に与える用途のノンアルコール飲料(非発酵のノンアルコール飲料)の人気が高まっている。そして、このような背景において、上記のような飲料の香味等を改善する技術の開発が多く行われている。
【0003】
例えば特許文献1には、エキス分の含有量が0.5w/v%以下であるアルコール飲料であって、フィチン酸、乳酸およびリン酸からなる群から選択される少なくとも一種の成分を含んでなる、低エキスでありながら雑味が低減された、酸味料を含有するアルコール飲料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-005587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、消費者の嗜好等に対応するため、上記のような非発酵のアルコール飲料やノンアルコール飲料の香味等についてはさらなる改善の余地がある。特に、トップの香りの底上げ、後味の余韻感、渋味および雑味の低減などにおいて改善の余地がある。そして、これらがいずれも改善された飲料を得ることができるとより好ましい。
【0006】
そこで本発明は、トップの香りが底上げされ、後味の余韻感が付与され、さらに渋味および雑味が低減した非発酵の飲料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明者は鋭意検討し、発酵飲料のビール等においてバターミルク様などのオフフレーバー(ネガティブな香気)となることが知られているジアセチルならびに燻製様や薬品様などのオフフレーバーとなることが知られている4-ビニルグアイアコールについて、これらを非発酵の飲料で併用して含有させることによりその香味等を改善できることを見出した。そして、非発酵の飲料において、ジアセチルを1.0mg/L以上含有し、さらに4-ビニルグアイアコールを0.05mg/L以上含有するものとすることにより、トップの香りが底上げされ、後味の余韻感が付与され、さらに渋味および雑味が低減した飲料となることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は次の<1>~<7>である。
<1>非発酵の飲料であって、ジアセチルを1.0mg/L以上含有し、さらに4-ビニルグアイアコールを0.05mg/L以上含有する、飲料。
<2>前記ジアセチルの含有量が1.5mg/L以上10.0mg/L以下である、<1>に記載の飲料。
<3>前記4-ビニルグアイアコールの含有量が0.08mg/L以上1.0mg/L以下である、<1>または<2>に記載の飲料。
<4>酸度が0.50g/100ml未満である、<1>~<3>のいずれか1つに記載の飲料。
<5>アルコール度数が1v/v%以上9v/v%以下のアルコール飲料である、<1>~<4>のいずれか1つに記載の飲料。
<6>非発酵の飲料の製造方法であって、ジアセチルを1.0mg/L以上含有させる工程と、4-ビニルグアイアコールを0.05mg/L以上含有させる工程と、を備える、飲料の製造方法。
<7>非発酵の飲料において、ジアセチルの含有量を1.0mg/L以上とし、さらに4-ビニルグアイアコールの含有量を0.05mg/L以上とすることを特徴とする、非発酵の飲料におけるトップの香りの底上げ、後味の余韻感の付与、ならびに渋味および雑味の低減方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、トップの香りが底上げされ、後味の余韻感が付与され、さらに渋味および雑味が低減した非発酵の飲料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明について説明する。
本発明は、非発酵の飲料であって、ジアセチルを1.0mg/L以上含有し、さらに4-ビニルグアイアコールを0.05mg/L以上含有する飲料である(以下においては「本発明に係る飲料」という場合もある)。ならびに、本発明は、非発酵の飲料の製造方法であって、ジアセチルを1.0mg/L以上含有させる工程と、4-ビニルグアイアコールを0.05mg/L以上含有させる工程と、を備える飲料の製造方法も含む(以下においては「本発明に係る飲料の製造方法」という場合もある)。
(【0011】以降は省略されています)

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