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公開番号2025129784
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026672
出願日2024-02-26
発明の名称pH応答性マイクロキャリア
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類C12M 1/34 20060101AFI20250829BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】 コンタミネーションを確認できるマイクロキャリアを提供すること。
【解決手段】 酸塩基指示薬を表面に固定されたマイクロキャリアにより、前記課題を解決する。前記酸塩基指示薬の前記マイクロキャリアへの固定量が0.1μg/cm2~900μg/cm2であるとより好ましい。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
酸塩基指示薬を表面に固定されたマイクロキャリア。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記酸塩基指示薬の前記マイクロキャリアへの固定量が0.1μg/cm

~900μg/cm

である、請求項1に記載のマイクロキャリア。
【請求項3】
前記酸塩基指示薬の変色域がpH4~10の範囲内である請求項1または請求項2に記載のマイクロキャリア。
【請求項4】
前記酸塩基指示薬がフェノールレッドである、請求項1または2に記載のマイクロキャリア。
【請求項5】
前記マイクロキャリアの平均粒子径が10~1000μmである、請求項1または2に記載のマイクロキャリア。
【請求項6】
請求項1または2に記載のマイクロキャリアの製造方法。
【請求項7】
請求項1または2に記載のマイクロキャリアを用いて培地のpHを評価する方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法の使用を含む、細胞培養におけるコンタミネーションを確認する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンタミネーションを確認できるマイクロキャリアに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
細胞を利用して製造されるバイオ医薬品は難治疾患治療薬として注目されており、バイオ医薬品原料細胞を大量かつ高品質に培養可能な培養技術が求められている。マイクロキャリアを用いた培養はディッシュやフラスコを用いた培養に比べて高密度に培養可能であり大量培養に適している。
【0003】
一般的に細胞培養において、コンタミネーションの有無を確認するために培地にフェノールレッドを添加し着色している(特許文献1)。コンタミネーションすると培地のpHが酸性に傾きフェノールレッドの作用で培地の色が赤色から黄色に変化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭62-115297
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、フェノールレッド含有培地を使用せずにコンタミネーションを確認できるマイクロキャリアを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、以上の点を鑑み、鋭意研究を重ねた結果、酸塩基指示薬を表面に固定したマイクロキャリアは、コンタミネーションを確認することが可能であることを見出し、本発明を完成した。すなわち本発明は以下の態様を含包する。
<1> 酸塩基指示薬を表面に固定されたマイクロキャリア。
<2> 前記酸塩基指示薬の前記マイクロキャリアへの固定量が0.1μg/cm

~900μg/cm

である、<1>に記載のマイクロキャリア。
<3> 前記酸塩基指示薬の変色域がpH4~10の範囲内である<1>または<2>に記載のマイクロキャリア。
<4> 前記酸塩基指示薬がフェノールレッドである、<1>から<3>のいずれかに記載のマイクロキャリア。
<5> 前記マイクロキャリアの平均粒子径が10~1000μmである、<1>から<4>のいずれかに記載のマイクロキャリア。
<6> <1>から<5>のいずれかに記載のマイクロキャリアの製造方法。
<7> <1>から<5>のいずれかに記載のマイクロキャリアを用いて培地のpHを評価する方法。
<8> <7>に記載の方法の使用を含む、細胞培養におけるコンタミネーションを確認する方法。
【発明の効果】
【0007】
合成高分子から成るビーズ表面に酸塩基指示薬を固定したマイクロキャリアは、フェノールレッド不含培地を使用してもコンタミネーションを確認することが可能である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明するが、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その趣旨の範囲内で適宜変更して実施できる。
【0009】
本発明は、酸塩基指示薬を表面に固定されたマイクロキャリアである。マイクロキャリアとは、表面に細胞が接着することで細胞培養することができるビーズである。
【0010】
本発明のマイクロキャリアの材質は合成高分子が好ましく、一例としてポリスチレン、ポリアルキル(メタ)アクリレート、ポリアルキル(メタ)メタクリルアミド、ポリエステル、ポリウレタンなどの合成高分子があり、酸塩基指示薬の固定を容易にするために、好ましくはマイクロキャリアの表面に強塩基性の官能基が含まれると良い。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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