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公開番号
2025153048
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024055312
出願日
2024-03-29
発明の名称
乳酸吸着材
出願人
東ソー株式会社
,
公益財団法人相模中央化学研究所
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
39/20 20060101AFI20251002BHJP(無機化学)
要約
【課題】
培地から乳酸を吸着しやすい乳酸吸着材、これを用いた培地のリサイクル方法、及びこれを用いた培地の製造方法の少なくともいずれかを提供することを目的とする。
【解決手段】
格子定数が24.30Å以上であり、酸化物換算のアルカリ金属含有量が1.5質量%以下であり、なおかつカチオンタイプがプロトン型であるFAU型ゼオライトを含む、乳酸吸着材。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
格子定数が24.30Å以上であり、酸化物換算のアルカリ金属含有量が1.5質量%以下であり、なおかつカチオンタイプがプロトン型であるFAU型ゼオライトを含む、乳酸吸着材。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
前記FAU型ゼオライトの前記格子定数が24.30Å以上24.50Å以下である、請求項1に記載の乳酸吸着材。
【請求項3】
前記FAU型ゼオライトのSiO
2
/Al
2
O
3
モル比が4以上50以下である、請求項1に記載の乳酸吸着材。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一つに記載の乳酸吸着材と、乳酸を含有する培地とを接触させることを含む、培地のリサイクル方法。
【請求項5】
請求項4に記載のリサイクル方法を用いる、培地の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ゼオライトを含む乳酸吸着材、これを用いた培地のリサイクル方法、及びこれを用いた培地の製造方法、に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
医薬品製造、再生医療、培養肉製造などの分野では、培地を使用した種々の細胞培養が検討されている。培地を使用して細胞培養すると、細胞代謝に伴い乳酸が副産物として生成され、これが培地に蓄積される。乳酸は細胞培養を阻害するため、乳酸が蓄積された培地は、現在、廃棄処分されている。
【0003】
一方で、細胞培養用の培地は高価であり、なおかつ、工業規模での細胞培養は大量の培地が必要とされる。そのため、培地のコストは細胞培養の工業化における喫緊の課題となっている。
【0004】
この解決手段のひとつとして、乳酸が蓄積された培地から透析技術を使用して乳酸を除去し、培地を再利用(リサイクル)することが検討されている。しかしながら、透析技術は大掛かりな装置を必要とし、なおかつ、処理費用が高くなる。そのため、例えば、特許文献1には、透析技術以外の手法として、乳酸吸着材として層状複水酸化物を使用した、培地からの乳酸除去が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-74697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の層状複水酸化物はグルコースを含む乳酸水溶液において、乳酸吸着能を示すことが開示されている。しかしながら、本開示の発明者等による検討の結果、特許文献1の乳酸吸着材は、グルコースを含む乳酸水溶液では乳酸吸着能を示すものの、乳酸以外の物質が複数種類共存する培地(以下、単に「培地」ともいう)では乳酸吸着能をほとんど示さないことが確認された。
【0007】
本開示では、培地から乳酸を吸着しやすい乳酸吸着材、これを用いた培地のリサイクル方法、及びこれを用いた培地の製造方法の少なくともいずれかを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示では、培地から乳酸を吸着するため、ゼオライトに着目して検討を行った。その結果、格子定数が所定値以上であるFAU型ゼオライトの内、特定の組成を有するFAU型ゼオライトが、乳酸以外の物質が複数種類の共存する培地から乳酸を吸着しやすいことを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は特許請求の範囲の記載の通りであり、また、本開示の要旨は以下の通りである。
[1]格子定数が24.30Å以上であり、酸化物換算のアルカリ金属含有量が1.5質量%以下であり、なおかつカチオンタイプがプロトン型であるFAU型ゼオライトを含む、乳酸吸着材。
[2]前記FAU型ゼオライトの前記格子定数が24.30Å以上24.50Å以下である、[1]に記載の乳酸吸着材。
[3]前記FAU型ゼオライトのSiO
2
/Al
2
O
3
モル比が4以上50以下である、[1]又は[2]に記載の乳酸吸着材。
[4] 前記[1]乃至[3]のいずれか一つに記載の乳酸吸着材と、乳酸を含有する培地とを接触させることを含む、培地のリサイクル方法。
[5] 前記[4]に記載のリサイクル方法を用いる、培地の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、培地から乳酸を吸着しやすい乳酸吸着材、これを用いた培地のリサイクル方法、及びこれを用いた培地の製造方法の少なくともいずれかを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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