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公開番号
2025154528
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057582
出願日
2024-03-29
発明の名称
セラミックス粉末の製造方法
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
21/068 20060101AFI20251002BHJP(無機化学)
要約
【課題】固液分離工程を改善してセラミックス粉末製造の効率を向上させる。
【解決手段】セラミックス粉末を含む被処理液に、凝集剤を添加してろ過する工程を有する、セラミックス粉末の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
セラミックス粉末を含む被処理液に、凝集剤を添加してろ過する工程を有する、セラミックス粉末の製造方法。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記凝集剤が無機系凝集剤である、請求項1に記載のセラミックス粉末の製造方法。
【請求項3】
前記凝集剤の添加方法が、前記凝集剤を含む凝集剤水溶液を添加する方法であり、前記凝集剤水溶液における前記凝集剤の濃度が0.005~0.15質量%である、請求項1に記載のセラミックス粉末の製造方法。
【請求項4】
前記セラミックス粉末が窒化ケイ素粉末であり、前記凝集剤を添加する前の前記被処理液中の窒化ケイ素粉末の平均粒子径が0.6~0.8μmである、請求項1に記載のセラミックス粉末の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミックス粉末の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
窒化ケイ素焼結体は、強度、硬度、靭性、耐熱性、耐食性、耐熱衝撃性等に優れた材料であることから、ダイカストマシン及び溶解炉等の各種産業用の部品、及び自動車部品の絶縁基板等に利用されている。窒化ケイ素焼結体の原料となる窒化ケイ素粉末としては、高品質の焼結体を得るために、α化率が高い窒化ケイ素粉末が用いられる。
【0003】
窒化ケイ素粉末の製造方法としては、金属ケイ素を、窒素又はアンモニア気流中で、高温で反応させる「直接窒化法」、二酸化ケイ素及び炭素の混合粉末を、窒素又はアンモニア気流中で、高温で反応させる「シリカ還元法」、ハロゲン化ケイ素又はモノシランを、高温でアンモニアと反応させる「気相合成法」が知られている。特に直接窒化法は、工業的に広く用いられている製造方法である。
【0004】
窒化ケイ素焼結体の製造のためには、粒子径が小さい窒化ケイ素粉末が求められる。したがって、直接窒化法によって得られた窒化ケイ素は、その後、粉砕機により粉砕される。粉砕は、乾式粉砕と湿式粉砕に大別されるが、一般的に湿式粉砕の方が微粉化しやすいことが知られている。
湿式粉砕を行うと、粒子径が小さい窒化ケイ素微粉末が得られるものの、湿式粉砕時に湿式粉砕機の部材等が摩耗することがある。そのため、窒化ケイ素微粉末に前記湿式粉砕機の部材等に由来する不純物(例えば、鉄)が混入することがある。また湿式粉砕では、水中で処理を行うため、窒化ケイ素の一部が水と反応することによりシリカが生成する。このような不純物は、窒化ケイ素微粉末から製造された窒化ケイ素焼結体の品質を低下させる。このため、窒化ケイ素微粉末を酸性溶液に浸漬する酸処理を行って不純物を溶解し、固液分離処理して溶解した不純物を除去する洗浄工程が必要となる。
特許文献1には、酸処理終了後の窒化ケイ素粉末を水で洗浄し、重力沈降によるデカンテーションを繰り返して固液分離する方法で、溶解した不純物を除去した例が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-25603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、重力沈降によるデカンテーションは処理に要する時間が長いという欠点があり、固液分離に要する時間を短縮して、製造効率を向上させることが求められる。また、上記の窒化ケイ素粉末の製造方法に限らず、固液分離を伴うセラミックス粉末の製造方法においては、同様の課題がある。
本発明は、固液分離工程を改善してセラミックス粉末製造の効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下の態様を有する。
[1]セラミックス粉末を含む被処理液に、凝集剤を添加してろ過する工程を有する、セラミックス粉末の製造方法。
[2]前記凝集剤が無機系凝集剤である、[1]に記載のセラミックス粉末の製造方法。
[3]前記凝集剤の添加方法が、前記凝集剤を含む凝集剤水溶液を添加する方法であり、前記凝集剤水溶液における前記凝集剤の濃度が0.005~0.15質量%である、[1]又は[2]に記載のセラミックス粉末の製造方法。
[4]前記セラミックス粉末が窒化ケイ素粉末であり、前記凝集剤を添加する前の前記被処理液中の窒化ケイ素粉末の平均粒子径が0.6~0.8μmである、[1]~[3]のいずれか一項に記載のセラミックス粉末の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、固液分離工程を改善してセラミックス粉末製造の効率を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書における用語の意味及び定義は以下のとおりである。
「~」で表される数値範囲は、~の前後の数値を下限値及び上限値とする数値範囲を意味する。本明細書において、上限値及び下限値は任意に組み合わせることができる。
「平均粒子径」とは、対象粉末の粒度分布から求めた50%累積体積粒度(以下、「D
50
」ともいう。)を意味する。粒度分布は、JIS R 1629:1997「ファインセラミックス原料のレーザ回折・散乱法による 粒子径分布測定方法」に準拠して得ることができる。
「比表面積」とは、JIS R 1626:1996「ファインセラミックス粉体の 気体吸着BET法による比表面積の測定方法」に準拠し、窒素ガスを使用してBET1点法により測定される値である。
【0010】
「α化率」とは、窒化ケイ素全体に対するα-窒化ケイ素の相比率を意味し、下式1により算出される値である。
α化率(%)=[I
α(102)
+I
α(210)
]/[I
α(102)
+I
α(210)
+I
β(101)
+I
β(210)
]×100 式1
前記式1中、I
α(102)
は窒化ケイ素のα相の(102)面の回折ピークの強度、I
α(210)
は窒化ケイ素のα相の(210)面の回折ピークの強度、I
β(101)
は窒化ケイ素のβ相の(102)面の回折ピークの強度、I
β(210)
は窒化ケイ素のβ相の(210)面の回折ピークの強度である。それぞれの回折ピークは、粉末X線回折測定により得られたXRDパターンから得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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