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公開番号2025154534
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057590
出願日2024-03-29
発明の名称シート及び食品包装容器
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】低温環境において衝撃を受けた際の破損の発生が抑制された容器を形成可能なシートを提供すること。
【解決手段】無機フィラー及び熱可塑性樹脂を含み、-25℃における引張破断伸び率が4%以上である、シート。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
無機フィラー及び熱可塑性樹脂を含み、
-25℃における引張破断伸び率が4%以上である、シート。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
100℃における引張弾性率が330MPa以上である、請求項1に記載のシート。
【請求項3】
前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィンを含む、請求項1に記載のシート。
【請求項4】
前記ポリオレフィンが、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、及びブロックポリプロピレンを含む、請求項3に記載のシート。
【請求項5】
前記無機フィラーの含有量が、前記シートの全質量を基準として、35質量%以上である、請求項1に記載のシート。
【請求項6】
前記無機フィラーが、炭酸カルシウム及びタルクの少なくとも一方を含む、請求項1に記載のシート。
【請求項7】
食品包装容器の成形に用いられる、請求項1~6のいずれか一項に記載のシート。
【請求項8】
真空成形に用いられる、請求項1~6のいずれか一項に記載のシート。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか一項に記載のシートを成形してなる、食品包装容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、シート及び食品包装容器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
食品包装容器を形成するシートとして、無機フィラー及び熱可塑性樹脂を含むシートが開発されている。例えば、特許文献1には、内層と、前記内層の両面に積層される一対の外層とを備える積層シートであって、前記内層は、無機充填剤及び熱可塑性樹脂を含み、前記外層は、熱可塑性樹脂を含むものが開示され、炭酸カルシウム粒子を含む無機充填剤に特定の表面処理を行うと、炭酸カルシウム粒子を含む無機充填剤の分散性や反応性が高まり内層の空隙率が適切になることで、積層シートの成形加工性、機械的特性及び外観が改善されることを見出したとの記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2024-2690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
冷凍食品等の需要の増大とともに、低温環境に耐えうる食品包装容器の開発が望まれている。冷凍食品は、冷凍状態で貯蔵及び運搬されるため、低温環境において衝撃を受けても破損が発生しにくい食品包装容器が求められる。
【0005】
本開示は、低温環境において衝撃を受けた際の破損の発生が抑制された容器を形成可能なシートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
低温環境において衝撃を受けても破損が発生しにくい容器を形成可能なシートを提供するために、本発明者らは、低温環境におけるシートの種々の機械特性の調整を試みた。その結果、驚くべきことに、低温環境において衝撃を受けた際の破損の発生は、低温環境におけるシートのインパクト強度を大きくすれば抑制できる訳ではなく、低温環境における引張破断伸び率を大きくすることによって抑制できることが明らかになった。
【0007】
本開示は、いくつかの側面において、以下の[1]~[9]を提供する。
[1]無機フィラー及び熱可塑性樹脂を含み、-25℃における引張破断伸び率が4%以上である、シート。
[2]100℃における引張弾性率が330MPa以上である、[1]に記載のシート。
[3]熱可塑性樹脂が、ポリオレフィンを含む、[1]又は[2]に記載のシート。
[4]ポリオレフィンが、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、及びブロックポリプロピレンを含む、[1]~[3]のいずれかに記載のシート。
[5]無機フィラーの含有量が、シートの全質量を基準として、35質量%以上である、[1]~[4]のいずれかに記載のシート。
[6]無機フィラーが、炭酸カルシウム及びタルクの少なくとも一方を含む、[1]~[5]のいずれかに記載のシート。
[7]食品包装容器の成形に用いられる、[1]~[6]のいずれかに記載のシート。
[8]真空成形に用いられる、[1]~[7]のいずれかに記載のシート。
[9][1]~[8]のいずれかに記載のシートを成形してなる、食品包装容器。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一側面によれば、低温環境において衝撃を受けた際の破損の発生が抑制された容器を形成可能なシートが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
シートの一実施形態を示す模式断面図である。
シートの他の一実施形態を示す模式断面図である。
シートの他の一実施形態を示す模式断面図である。
加熱後のたわみを評価するために成形された弁当容器の模式斜視図である。
加熱後のたわみの評価方法を説明するための模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について詳細に説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

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