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公開番号
2025134552
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2024032533
出願日
2024-03-04
発明の名称
インフルエンザワクチン製剤
出願人
デンカ株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A61K
39/145 20060101AFI20250909BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】安定性が向上したインフルエンザHAワクチン製剤を提供する。
【解決手段】抗原としてインフルエンザウイルスのヘムアグルチニン画分を含有し、併せてスクロース、トレハロース、N-アセチル-L-システイン、グリシン、グルタミン酸及びアスパラギン酸から選ばれる2種以上の添加剤を含有するインフルエンザHAワクチン組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
抗原としてインフルエンザウイルスのヘムアグルチニン画分を含有し、併せてスクロース、トレハロース、N-アセチル-L-システイン、グリシン、グルタミン酸及びアスパラギン酸から選ばれる2種以上の添加剤を含有するインフルエンザHAワクチン組成物。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
液体である、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
添加剤がスクロース及び/又はトレハロースを含む、請求項2記載の組成物。
【請求項4】
添加剤がスクロース及びトレハロースを含み、且つN-アセチル-L-システイン及び/又はグリシンを含む、請求項2記載の組成物。
【請求項5】
抗原がA型及びB型のインフルエンザウイルスのヘムアグルチニン画分を含有する、請求項4記載の組成物。
【請求項6】
組成物溶液中のスクロース又はトレハロースの濃度がそれぞれ60~200mMである、請求項3~5のいずれか1項記載の組成物。
【請求項7】
組成物溶液中のN-アセチル-L-システインの濃度が0.5~4mMであり、グリシンの濃度が20~60mMである、請求項4又は5記載の組成物。
【請求項8】
組成物溶液中のスクロース及びトレハロースの濃度がそれぞれ60~200mMである、請求項7記載の組成物。
【請求項9】
抗原としてA型及びB型のインフルエンザウイルスのヘムアグルチニン画分を含有し、併せてスクロース、トレハロース、N-アセチル-L-システイン及びグリシンからなる添加剤を含有するインフルエンザHAワクチン組成物。
【請求項10】
組成物溶液中のスクロース及びトレハロース濃度がそれぞれ60~200mMであり、N-アセチル-L-システイン濃度が0.5~4mMであり、グリシン濃度が20~60mMである、請求項9記載の組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は安定性が向上したインフルエンザワクチン製剤に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
冬季に流行するインフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原体とする急性の呼吸器感染症であり、くしゃみ等の飛沫や飛沫が付着した物への接触を介して伝播する。このインフルエンザの流行が大きいシーズンでは、インフルエンザ及びその関連疾患による死亡数が増加し、これは特に高齢者において顕著となる。この現象は、先進国で共通の現象であり、高齢者の割合が急増している我が国においても深刻な社会的問題である。
【0003】
この季節性インフルエンザの予防に最も効果的な方法の1つとしてワクチンが挙げられる。現在、日本国において用いられているインフルエンザワクチンは、ウイルス粒子を解裂し、そのヘムアグルチニン(HA)画分を抗原として用いるスプリットワクチンであり、インフルエンザHAワクチンと称されている。
インフルエンザHAワクチンは、ウイルス表面に存在する自然な状態とは異なるHAを抗原とすることから、その製造工程ではホルマリンや界面活性剤(例えば、ポリソルベート80)を添加することにより抗原の安定化が図られているが、長期保存安定性試験では力価が低下することが問題となっている。
【0004】
一般に、ワクチン製剤は凍結乾燥により安定性が向上することが知られており、凍結乾燥時の抗原の変性を避けるために糖類を添加することが一般的に行われている。例えば、組換えインフルエンザウイルスベクターにトレハロースを添加して乾燥製剤とすることによりウイルスの安定性が向上することが報告されている(非特許文献1)。
しかしながら、凍結乾燥製剤は生産のサイクル長期化及び大規模な設備投資が必要となる。
【0005】
また、弱毒生ワクチンの液体製剤については、添加剤としてスクロース・グルタミン酸ナトリウム、アルギニン及びアルブミンを用いた場合に抗原の安定性が向上することが報告されている(非特許文献2、非特許文献3)。
しかしながら、インフルエンザHAワクチン製剤について、その安定性を向上させるために特に有効な添加剤は見出されていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Int J Pharm . 2019 Apr 20:561:66-73
Vaccine . 2016 Jul 12;34(32):3676-83
J Pharm Sci . 2019 Jul;108(7):2315-2322
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、安定性が向上したインフルエンザHAワクチン製剤を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、インフルエンザHAワクチンの安定性について検討したところ、特定の糖類やアミノ酸類を複数種組み合わせて用いることにより、溶液状態での熱安定性が格段に向上することを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の1)~10)に係るものである。
1)抗原としてインフルエンザウイルスのヘムアグルチニン画分を含有し、併せてスクロース、トレハロース、N-アセチル-L-システイン、グリシン、グルタミン酸及びアスパラギン酸から選ばれる2種以上の添加剤を含有するインフルエンザHAワクチン組成物。
2)液体である、1)の組成物。
3)添加剤がスクロース及び/又はトレハロースを含む、1)又は2の組成物。
4)添加剤がスクロース及びトレハロースを含み、且つN-アセチル-L-システイン及び/又はグリシンを含む、1)又は2)の組成物。
5)抗原がA型及びB型のインフルエンザウイルスのヘムアグルチニン画分を含有する、4)の組成物。
6)組成物溶液中のスクロース又はトレハロースの濃度がそれぞれ60~200mMである、3)~5)のいずれかの組成物。
7)組成物溶液中のN-アセチル-L-システインの濃度が0.5~4mMであり、グリシンの濃度が20~60mMである、4)又は5)の組成物。
8)組成物溶液中のスクロース及びトレハロースの濃度がそれぞれ60~200mMである、7)の組成物。
9)抗原としてA型及びB型のインフルエンザウイルスのヘムアグルチニン画分を含有し、併せてスクロース、トレハロース、N-アセチル-L-システイン及びグリシンからなる添加剤を含有するインフルエンザHAワクチン組成物。
10)組成物溶液中のスクロース及びトレハロース濃度がそれぞれ60~200mMであり、N-アセチル-L-システイン濃度が0.5~4mMであり、グリシン濃度が20~60mMである、9)の組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明のワクチン組成物によれば、インフルエンザHA抗原の安定性を向上できることから、ワクチン接種者における免疫誘導の堅牢性を高めることができ、また海外等の遠隔の輸送における温度逸脱許容時間(Stability budget)の長時間化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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