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公開番号
2025158931
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2025047961
出願日
2025-03-24
発明の名称
化粧料
出願人
株式会社コーセー
代理人
主分類
A61K
8/19 20060101AFI20251009BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】塗布後の保湿感に優れながらも塗布膜の乾燥前後の明度差を抑制した化粧料を提供することを課題とする。
【解決手段】
次の成分(A)~(F);
(A)疎水化表面処理剤で表面被覆した金属酸化物
(B)アシル化アミノ酸またはその塩で表面被覆した金属酸化物
(C)リン脂質で表面被覆した金属酸化物
(D)多価アルコール
(E)25℃において液状の油剤
(F)疎水化表面処理剤で表面被覆された着色顔料
を含有し、
前記成分(A)が、前記成分(B)及び前記成分(C)を除くものであり、
前記成分(A)、前記成分(B)、及び前記成分(C)の各金属酸化物が、同一又は異なっていてもよく、各金属酸化物が酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる1種又は2種以上を含む顔料であり、
前記成分(F)が、前記成分(A)、前記成分(B)、及び前記成分(C)を除くものである化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
次の成分(A)~(F);
(A)疎水化表面処理剤で表面被覆した金属酸化物
(B)アシル化アミノ酸またはその塩で表面被覆した金属酸化物
(C)リン脂質で表面被覆した金属酸化物
(D)多価アルコール
(E)25℃において液状の油剤
(F)疎水化表面処理剤で表面被覆された着色顔料
を含有し、
前記成分(A)が、前記成分(B)及び前記成分(C)を除くものであり、
前記成分(A)、前記成分(B)、及び前記成分(C)の各金属酸化物が、同一又は異なっていてもよく、各金属酸化物が酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる1種又は2種以上を含む顔料であり、
前記成分(F)が、前記成分(A)、前記成分(B)、及び前記成分(C)を除くものである
化粧料。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記成分(A)、前記成分(B)及び前記成分(C)の全平均粒子径が、平均粒子径100~1000nmである請求項1に記載の化粧料。
【請求項3】
前記成分(A)の疎水化表面処理剤が、トリエトキシカプリリルシラン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン、及び脂肪酸またはその塩から選ばれる1種または2種以上である請求項1又は2に記載の化粧料。
【請求項4】
前記成分(B)のアシル化アミノ酸又はその塩が、アシル化グルタミン酸又はその塩、又は、アシル化アスパラギン酸又はその塩から選ばれる1種または2種以上である請求項1又は2に記載の化粧料。
【請求項5】
前記成分(D)が、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、ジグリセリン及びトリプロピレングリコールから選ばれる1種または2種以上である請求項1又は2に記載の化粧料。
【請求項6】
前記成分(D)の含有質量が、3~13質量%である請求項1又は2に記載の化粧料。
【請求項7】
前記成分(A)、前記成分(B)、前記成分(C)の含有質量比が、(A):(B):(C)=0.3~15:0.3~15:0.5~20である請求項1又は2に記載の化粧料。
【請求項8】
〔酸化チタン及び酸化亜鉛の純分含有質量%の合計量〕を(MO)とし、化粧料中に含まれる全(MO)に対する、前記成分(A)、前記成分(B)、前記成分(C)の各(MO)の含有質量割合、
〔成分(A)の(MO)〕/〔化粧料中の全(MO)〕、及び〔成分(B)の(MO)〕/〔化粧料中の全(MO)〕が、0.15~0.4であり、
〔成分(C)の(MO)〕/〔化粧料中の全(MO)〕が、0.25~0.7である
請求項1又は2に記載の化粧料。
【請求項9】
前記成分(F)が、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ等の酸化鉄、黒酸化チタン、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、酸化マンガン、カーボンブラック、タール色素から選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2に記載の化粧料。
【請求項10】
前記成分(E)が、フェニル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、炭化水素油及びエステル油から選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2に記載の化粧料。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料に関する。
続きを表示(約 4,500 文字)
【背景技術】
【0002】
化粧料又は皮膚外用剤において、顔料は着色するために用いられる。特に、顔料の中でも、化粧品に用いられる金属酸化物は、化粧料を着色することで外観を色鮮やかに彩ることや、肌、口唇、爪の色を変化させて特定の印象を向上させること、およびシミ、そばかすなどの欠点を補正することができる。その際、化粧料の色を緻密にコントロールする技術が重要である。特に、肌や口唇に化粧料を塗布した後、塗布膜内で金属酸化物の凝集や局在化が起こることで明度や色相が変化することがあり、この色変化を抑制して外観と同様の色を具現化することが重要である。
具体的には、例えば、特許文献1には、金属酸化物に金属石けん処理を施施し、エステル油等と組み合わせ、かつ白色顔料と着色顔料の総量の50質量%以上を金属石けん処理金属酸化物とすることで、塗布直後からの色変化を抑制する油中水乳化型メイクアップ化粧料が開示されている。
一方、化粧料又は皮膚外用剤において、多価アルコールは肌や口唇の水分を保持する機能があるため、エモリエント効果を付与するためにも使用される。これら外観色と塗布色の変化を抑制する化粧料や多価アルコールを用いてエモリエント効果を付与する化粧料に関して、技術が開示されている。
具体的には、例えば、特許文献2には、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレン硬化ヒマシ油と特定の多価アルコールを配合することで塗布後の保湿感が得られる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009―269881号公報
特開2023-180033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば、特許文献1のような塗布直後の色変化抑制技術は、多価アルコールが多く配合されている場合の色変化抑制技術効果が不十分であった。また、例えば、特許文献2のような保湿感が得られる技術は、顔料の配合が少ない外観透明化粧料に関する技術であり、金属酸化物を十分に配合する場合における塗布膜の乾燥前後の色変化抑制効果は見出されていなかった。
多価アルコールが多く配合されている化粧料に顔料を多量に含む場合、油剤に多価アルコールが溶解せずに局在化した塗布膜になるため塗布途中に顔料の凝集が起こりやすくなり、多価アルコールが多く配合されていない場合と比較して、塗布膜の乾燥前後の明度差・色相差が大きくなり、従って本発明者らは、塗布後の保湿感に優れながらも塗布膜の乾燥前後の明度差を抑制した化粧料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、さらに鋭意検討した結果、多価アルコールと25℃において液状の油剤と、特定の表面特性を有する表面被覆した金属酸化物を含み、さらに疎水化表面処理剤で表面被覆された着色顔料を組み合わせることで、塗布後の保湿感に優れながらも塗布膜の乾燥前後の明度差が抑制できることを見出した。
【0006】
すなわち、本発明は 、上記課題を解決するための手段には、以下態様が含まれる。
〔1〕次の成分(A)~(F);
(A)疎水化表面処理剤で表面被覆した金属酸化物
(B)アシル化アミノ酸またはその塩で表面被覆した金属酸化物
(C)リン脂質で表面被覆した金属酸化物
(D)多価アルコール
(E)25℃において液状の油剤
(F)疎水化表面処理剤で表面被覆された着色顔料
を含有し、
前記成分(A)が、前記成分(B)及び前記成分(C)を除くものであり、
前記成分(A)、前記成分(B)、及び前記成分(C)の各金属酸化物が、同一又は異なっていてもよく、各金属酸化物が酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる1種又は2種以上を含む顔料であり、
前記成分(F)が、前記成分(A)、前記成分(B)、及び前記成分(C)を除くものである
化粧料を提供するものである。
〔2〕前記成分(A)、前記成分(B)、前記成分(C)の金属酸化物が、平均粒子径100~1000nmである〔1〕記載の化粧料を提供するものである。
〔3〕前記成分(A)の疎水化表面処理剤が、トリエトキシカプリリルシラン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン、及び脂肪酸またはその塩から選ばれる1種または2種以上である〔1〕又は〔2〕記載の化粧料を提供するものである。
〔4〕前記成分(B)のアシル化アミノ酸又はその塩が、アシル化グルタミン酸又はその塩、又はアシル化アスパラギン酸又はその塩から選ばれる1種または2種以上である〔1〕又は〔2〕記載の化粧料を提供するものである。
〔5〕前記成分(D)が、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、ジグリセリン及びトリプロピレングリコールから選ばれる1種または2種以上である〔1〕又は〔2〕記載の化粧料を提供するものである。
〔6〕前記成分(D)の質量が、3~13質量%である〔1〕又は〔2〕記載の化粧料を提供するものである。
〔7〕前記成分(A)、前記成分(B)、前記成分(C)の含有質量比が、(A):(B):(C)=0.3~15:0.3~15:0.5~20である〔1〕又は〔2〕記載の化粧料を提供するものである。
〔8〕〔酸化チタン及び酸化亜鉛の純分の合計含有質量%〕を(MO)とし、化粧料中に含まれる全(MO)に対する、前記成分(A)、前記成分(B)、前記成分(C)の各(MO)の含有質量割合、
〔成分(A)の(MO)〕/〔化粧料中の全(MO)〕、及び〔成分(B)の(MO)〕/〔化粧料中の全(MO)〕が、0.15~0.4であり、
〔成分(C)の(MO)〕/〔化粧料中の全(MO)〕が、0.25~0.7である〔1〕又は〔2〕記載の化粧料を提供するも
のである。
〔9〕前記成分(F)が、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ等の酸化鉄、黒酸化チタン、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、酸化マンガン、カーボンブラック、タール色素から選ばれる1種又は2種以上である〔1〕又は〔2〕記載の化粧料を提供するものである。
〔10〕前記成分(E)が、フェニル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、炭化水素油及びエステル油から選ばれる1種または2種以上である〔1〕又は〔2〕記載の化粧料を提供するものである。
〔11〕前記化粧料が油中水型化粧料である〔1〕又は〔2〕記載の化粧料を提供するものである。
〔12〕前記化粧料がメイクアップ化粧料である〔1〕又は〔2〕記載の化粧料を提供するものである。
〔13〕次の成分(D)~(F),(A2)~(C2);
(D)多価アルコール
(E)25℃において液状の油剤
(F)疎水化表面処理剤で表面被覆された着色顔料
(A2)成分(D)と成分(E)の質量比1:1の2相液中に、添加した際に、成分(E)に分散する、疎水化表面処理剤で表面被覆された金属酸化物
(B2)成分(D)と成分(E)の質量比1:1の 2相液中に、添加した際に、成分(D)と成分(E)の界面に分散する、疎水化表面処理剤で表面被覆された金属酸化物
(C2)成分(D)と成分(E)の質量比1:1の2相 液中に、添加した際に、成分(D)に分散する、疎水化表面処理剤で表面被覆された金属酸化物
を含有し、
前記成分(A2)、前記成分(B2)、前記成分(C2)の金属酸化物が、同一又は異なっていてもよく、各金属酸化物が酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる1種又は2種以上を含む顔料であり、
前記成分(F)が、前記成分(A2)、前記成分(B2)、及び前記成分(C2)を除くものである化粧料を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、塗布後の保湿感に優れながらも塗布膜の乾燥前後の明度差が抑制できる化粧料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
成分(A2)、成分(B2)、成分(C2)の特性を示す画像の図である。成分(D)グリセリン20gが入った8号規格瓶に成分(E)(E1):(E2)=1:1((E1)イソノナン酸イソトリデシル、(E2)メチルトリメチコン)(合計20g)と上記成分(A)、成分(B)、成分(C)の例:各々1gを分散した液を、上部に注入して1時間後の静置画像。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の好ましい実施形態に限定されず、本発明の範囲内で自由に変更することができるものである。尚、本明細書において百分率は特に断りのない限り質量による表示である。また、本明細書においては、「~」を用いて数値範囲を表す際は、その範囲は両端の数値を含むものとする。また、各数値範囲(~)の上限値(以下)と下限値(以上)は、所望により、任意に組み合わせることができる。また、本発明における「平均粒子径」とは、走査型電子顕微鏡(日本電子製、JSM-7800prime)を用いて、表面状態を観察し、画像解析装置(ルーゼックスAP、ニレコ社製)による測定により求めた個数平均値(D50)を用いる。なお、非対称形状の場合、本発明においては最も大きい粒子長径の分布から求めたメジアン径D50を平均粒子径とする。なお1μm=1000nmに置き換えて表記もする。
【0010】
<酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる1種又は2種以上を含む顔料について>
本発明に用いられる「成分(A)疎水化表面処理剤で表面被覆した金属酸化物」、「成分(B)アシル化アミノ酸またはその塩で表面被覆した金属酸化物」、「成分(C)リン脂質で表面被覆した金属酸化物」は、特定の疎水化表面処理剤を用いて被覆処理した金属酸化物である。本発明に用いられる前記成分(A)、前記成分(B)、及び前記成分(C)は、それぞれ、特に有機物である疎水化表面処理剤を被覆した金属酸化物である。
「金属酸化物」は、通常、化粧料等に用いられるものとしては、例えば、酸化チタン、酸化鉄、酸化セリウム、酸化ジルコニウム及び酸化亜鉛等の金属酸化物が挙げられるが、前記成分(A)、前記成分(B)、及び前記成分(C)の各金属酸化物が、同一又は異なっていてもよく、本発明に用いられる前記成分(A)、前記成分(B)、及び前記成分(C)の母体である金属酸化物は、酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる1種又は2種以上を含む顔料である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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