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公開番号2025171120
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024076129
出願日2024-05-08
発明の名称情報処理装置の動作方法、情報処理装置、及びプログラム
出願人株式会社コーセー
代理人個人,個人,個人
主分類G01N 27/62 20210101AFI20251113BHJP(測定;試験)
要約【課題】採取した塗膜による塗布用組成物の品質評価の客観化及び精度を向上させる。
【解決手段】情報処理装置の動作方法は、対象物に塗布した第1の塗布用組成物をプレートに転写して得られる第1のサンプルの第1の質量スペクトルの情報を取得する取得工程と、前記塗布用組成物に含まれる所定の成分に対応する前記第1の質量スペクトルにおける強度の前記第1のサンプルにおける分布を示す分布情報を出力する出力工程と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
情報処理装置の動作方法であって、
対象物に塗布した第1の塗布用組成物をプレートに転写して得られる第1のサンプルの第1の質量スペクトルの情報を取得する取得工程と、
前記塗布用組成物に含まれる所定の成分に対応する前記第1の質量スペクトルにおける強度の前記第1のサンプルにおける分布を示す分布情報を出力する出力工程と、
を含む
動作方法。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記分布情報は、階層化された前記強度の前記第1のサンプルにおける分布を含む、
動作方法。
【請求項3】
請求項1において、
前記分布情報は、基準値に対する前記強度の前記第1のサンプルにおける分布を含む、
動作方法。
【請求項4】
請求項1において、
前記分布情報は、前記第1のサンプルに対応する領域における前記分布を表現する画像を含む、
動作方法。
【請求項5】
請求項1において、
前記分布情報は、前記第1のサンプルに対応する領域における前記強度の面積合計値、面積平均値及び標準偏差の1又は2以上を示す情報を含む、
動作方法。
【請求項6】
請求項3において、
前記プレートに前記第1の塗布用組成物を塗布して得られる基準サンプルの質量スペクトルの情報を取得する工程を更に有し、
前記出力工程では、前記基準サンプルの質量スペクトルにおける前記所定の成分に対応する強度が前記基準値として用いられる、
動作方法。
【請求項7】
請求項1において、
前記第1の塗布用組成物の機能の情報と前記分布情報とを対応付けた情報を用いて、前記所定の成分を含む第2の塗布用組成物の質量スペクトルに基づいて当該第2の塗布用組成物の機能を推定する工程を更に含む、
動作方法。
【請求項8】
対象物に塗布した第1の塗布用組成物をプレートに転写して得られる第1のサンプルの第1の質量スペクトルの情報を取得する取得部と、
前記塗布用組成物に含まれる所定の成分に対応する前記第1の質量スペクトルにおける強度の前記第1のサンプルにおける分布を示す分布情報を出力する制御部と、
を有する情報処理装置。
【請求項9】
請求項8において、
前記分布情報は、階層化された前記強度の前記第1のサンプルにおける分布を含む、
情報処理装置。
【請求項10】
請求項8において、
前記分布情報は、基準値に対する前記強度の前記第1のサンプルにおける分布を含む、
情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置の動作方法、情報処理装置、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
日焼け止め等、塗膜を形成する化粧料の紫外線防御能や撥水性、耐久性といった最終的な機能性情報は、塗膜成分の分布や均一性といった塗膜状態によって顕著に変化する。このため、より高機能な化粧料の開発を行うために、化粧料が形成する塗膜の塗膜状態を評価するための技術が種々提案されている。例えば、特許文献1には、紫外線防御剤を塗布した被検体の紫外線画像を用いて紫外線防御剤の品質を評価する方法が記載されている。また、特許文献2には、化粧料塗膜を計測のために採取する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-146211号公報
特開2022-178863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
被検者等の対象物に化粧料等の塗布用組成物を塗布して形成される塗膜を採取して塗布用組成物の品質を評価する場合において、評価結果から化粧料の機能性を導出する方法には向上の余地がある。例えば特許文献1に開示されている方法は、生体表面上に配置した紫外線光を吸収及び/又は散乱する機能を有する塗膜のSPFを評価する技術である。本方法の開発目的は、形成される塗膜のSPFをin vivo SPFで得られる結果と高い相関を有する評価結果を算出することであり、塗膜を構成する成分の分布情報の把握、及びそれらを併せた考察に適用することはできない。また、特許文献2に開示されている方法では、質量分析法によって塗膜成分の分布情報を評価する例である。本方法によれば、塗膜を構成する成分の分布情報を出力することができるが、得られた分布情報から化粧料の機能性を導出する方法の提示はなく、イメージング画像から機能性を判断する方法として適用された例も報告されていない。
【0005】
上記に鑑み、以下では、採取した塗膜による塗布用組成物の品質評価の客観化及び精度向上が可能な、情報処理装置の動作方法等を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本開示における情報処理装置の動作方法は、対象物に塗布した第1の塗布用組成物をプレートに転写して得られる第1のサンプルの第1の質量スペクトルの情報を取得する取得工程と、前記塗布用組成物に含まれる所定の成分に対応する前記第1の質量スペクトルにおける強度の前記第1のサンプルにおける分布を示す分布情報を出力する出力工程と、を含む。
【0007】
また、本開示における情報処理装置は、対象物に塗布した第1の塗布用組成物をプレートに転写して得られる第1のサンプルの第1の質量スペクトルの情報を取得する取得部と、
前記塗布用組成物に含まれる所定の成分に対応する前記第1の質量スペクトルにおける強度の前記第1のサンプルにおける分布を示す分布情報を出力する制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示における情報処理装置の動作方法等によれば、塗布用組成物が形成する塗膜の機能性情報を予測することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
情報処理装置を含む構成例を示す図である。
情報処理装置の動作手順例を示すフローチャート図である。
質量スペクトルの例について説明する図である。
イメージング質量分析画像の例について説明する図である。
分布情報について説明する図である。
実施例1について説明する図である。
実施例2について説明する図である。
実施例3について説明する図である。
実施例3について説明する図である。
実施例4について説明する図である。
実施例5について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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