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公開番号
2025154541
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057599
出願日
2024-03-29
発明の名称
積層シート及び食品包装容器
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/32 20060101AFI20251002BHJP(積層体)
要約
【課題】低温環境において衝撃を受けた際の破損の発生が抑制されるとともに、加熱後のたわみの発生が抑制された容器を形成可能なシートを提供すること。
【解決手段】層(A)と、前記層(A)の一方面側に設けられた層(B)と、を備える積層シートであって、積層シートは、積層シートの全質量を基準として、35質量%以上の無機フィラーを含み、層(A)は、無機フィラーの少なくとも一部及び熱可塑性樹脂を含み、層(B)は、ポリオレフィンを含み、層(B)におけるポリオレフィンが、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、及びブロックポリプロピレンを含み、ブロックポリプロピレンの含有量が、層(B)におけるポリオレフィンの合計100質量部に対して、20~80質量部である、積層シート。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
層(A)と、前記層(A)の一方面側に設けられた層(B)と、を備える積層シートであって、
前記積層シートは、積層シートの全質量を基準として、35質量%以上の無機フィラーを含み、
前記層(A)は、前記無機フィラーの少なくとも一部及び熱可塑性樹脂を含み、
前記層(B)は、ポリオレフィンを含み、
前記層(B)におけるポリオレフィンが、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、及びブロックポリプロピレンを含み、
前記ブロックポリプロピレンの含有量が、前記層(B)におけるポリオレフィンの合計100質量部に対して、20~80質量部である、積層シート。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記高密度ポリエチレン及び前記低密度ポリエチレンの合計含有量が、前記ポリオレフィンの合計100質量部に対して、10~80質量部である、請求項1に記載の積層シート。
【請求項3】
前記低密度ポリエチレンの含有量に対する前記高密度ポリエチレンの含有量の質量比が、1.1/1~3.0/1である、請求項2に記載の積層シート。
【請求項4】
前記無機フィラーが、炭酸カルシウム及びタルクの少なくとも一方を含む、請求項1に記載の積層シート。
【請求項5】
前記層(A)の他方面側に設けられた層(C)を更に備え、
前記層(C)は、ポリオレフィンを含み、
前記層(C)におけるポリオレフィンが、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、及びブロックポリプロピレンを含む、請求項1に記載の積層シート。
【請求項6】
食品包装容器の成形に用いられる、請求項1~5のいずれか一項に記載の積層シート。
【請求項7】
真空成形に用いられる、請求項1~5のいずれか一項に記載の積層シート。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか一項に記載の積層シートを成形してなる、食品包装容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、積層シート及び食品包装容器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
食品包装容器を形成するシートとして、無機フィラー及び熱可塑性樹脂を含むシートが開発されている。例えば、特許文献1には、内層と、前記内層の両面に積層される一対の外層とを備える積層シートであって、前記内層は、無機充填剤及び熱可塑性樹脂を含み、前記外層は、熱可塑性樹脂を含むものが開示され、炭酸カルシウム粒子を含む無機充填剤に特定の表面処理を行うと、炭酸カルシウム粒子を含む無機充填剤の分散性や反応性が高まり内層の空隙率が適切になることで、積層シートの成形加工性、機械的特性及び外観が改善されることを見出したとの記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2024-2690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
冷凍食品等の需要の増大とともに、低温環境にも高温環境にも耐えうる食品包装容器の開発が望まれている。冷凍食品は、冷凍状態で貯蔵及び運搬された後、電子レンジ等によって加熱調理される。そのため、低温環境において衝撃を受けても破損が発生しにくく、かつ、高温に加熱されても変形(内容物による荷重がかかったときのたわみ等)が生じにくい食品包装容器が求められる。
【0005】
本開示は、低温環境において衝撃を受けた際の破損の発生が抑制されるとともに、加熱後のたわみの発生が抑制された容器を形成可能なシートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、いくつかの側面において、以下の[1]~[8]を提供する。
[1]層(A)と、前記層(A)の一方面側に設けられた層(B)と、を備える積層シートであって、積層シートは、積層シートの全質量を基準として、35質量%以上の無機フィラーを含み、層(A)は、無機フィラーの少なくとも一部及び熱可塑性樹脂を含み、層(B)は、ポリオレフィンを含み、層(B)におけるポリオレフィンが、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、及びブロックポリプロピレンを含み、ブロックポリプロピレンの含有量が、層(B)におけるポリオレフィンの合計100質量部に対して、20~80質量部である、積層シート。
[2]高密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンの合計含有量が、ポリオレフィンの全質量を基準として、10~80質量%である、[1]に記載の積層シート。
[3]低密度ポリエチレンの含有量に対する高密度ポリエチレンの含有量の質量比が、1.1/1~3.0/1である、[1]又は[2]に記載の積層シート。
[4]無機フィラーが、炭酸カルシウム及びタルクの少なくとも一方を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の積層シート。
[5]層(A)の他方面側に設けられた層(C)を更に備え、層(C)は、ポリオレフィンを含み、層(C)におけるポリオレフィンが、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、及びブロックポリプロピレンを含む、[1]~[4]のいずれかに記載の積層シート。
[6]食品包装容器の成形に用いられる、[1]~[5]のいずれかに記載の積層シート。
[7]真空成形に用いられる、[1]~[6]のいずれかに記載の積層シート。
[8][1]~[7]のいずれかに記載の積層シートを成形してなる、食品包装容器。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一側面によれば、低温環境において衝撃を受けた際の破損の発生が抑制されるとともに、加熱後のたわみの発生が抑制された容器を形成可能なシートが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
積層シートの一実施形態を示す模式断面図である。
積層シートの他の一実施形態を示す模式断面図である。
積層シートの他の一実施形態を示す模式断面図である。
加熱後のたわみを評価するために成形された弁当容器の模式斜視図である。
加熱後のたわみの評価方法を説明するための模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について詳細に説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されない。
【0010】
図1は、積層シートの一実施形態を示す模式断面図である。図1に示される積層シート1は、層(A)11と、層(A)11の一方面側に設けられた層(B)12と、を備えている。積層シート1では、層(B)12が積層シート1の一方の表面を構成している。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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