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公開番号
2025169564
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-14
出願番号
2024074365
出願日
2024-05-01
発明の名称
バッテリー用耐火ウレタンフォーム、及びバッテリー
出願人
デンカ株式会社
代理人
SK弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
10/658 20140101AFI20251107BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】バッテリーセルの急激な温度上昇等に伴う発火に対して、短時間で消火することができ、及び被保護体への追従性に優れたウレタンフォームを提供する。
【解決手段】本発明によれば、ウレタン化合物100質量部に対し、ラジカル発生剤10~400質量部を含む、 バッテリー用耐火ウレタンフォームが提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ウレタン化合物100質量部に対し、ラジカル発生剤10~400質量部を含む、バッテリー用耐火ウレタンフォーム。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記バッテリー用耐火ウレタンフォームから構成される縦30mm×横30mm×厚み10mmの試験片を700℃で20分加熱後、3点曲げ試験治具を用い、試験片を圧縮速度50mm/minの条件にて破壊した際の破壊強度が0.5N以上である、バッテリー用耐火ウレタンフォーム。
【請求項3】
前記ウレタン化合物が、ウレタンプレポリマーを含むか、又はウレタンプレポリマーに由来する構造を含む、請求項1に記載のバッテリー用耐火ウレタンフォーム。
【請求項4】
前記ラジカル発生剤が、炭酸塩を含む、請求項1又は請求項2に記載のバッテリー用耐火ウレタンフォーム。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載のバッテリー用耐火ウレタンフォームを備える、バッテリー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリー用耐火ウレタンフォーム及びバッテリーに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウム電池等の各種バッテリーは、内部短絡等によりバッテリーセルが熱暴走し、発火や発煙等が生じることがある。このような熱暴走による問題を抑えるために、バッテリーセルの周辺に耐火材や断熱層等の保護材を用いる試みがある。このような保護材には、高温になったバッテリーセルの熱を他のバッテリーセル、及びバッテリーセルを収容した筐体へ伝播しにくくすることが期待されている。
【0003】
耐火材として、例えば、フォーム状であることから柔軟性が期待できる耐火ウレタンフォームがあり、難燃剤にリン化合物や臭素化合物を配合したウレタンフォーム製造方法が知られている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-109641
特開2023-121573
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、これらの技術ではある程度の難燃性は得られるものの、バッテリーにおける発火を鑑みた短時間で消火性能は十分ではなかった。
【0006】
そこで、本発明は、バッテリーセルの急激な温度上昇等に伴う発火に対して、短時間で消火することができ、及び被保護体への追従性に優れたウレタンフォームを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、特定の配合の組成物からなるウレタンフォームを用いることにより、上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]ウレタン化合物100質量部に対し、ラジカル発生剤10~400質量部を含む、バッテリー用耐火ウレタンフォーム。
[2]前記バッテリー用耐火ウレタンフォームから構成される縦30mm×横30mm×厚み10mmの試験片を700℃で20分加熱後、3点曲げ試験治具を用い、試験片を圧縮速度50mm/minの条件にて破壊した際の破壊強度が0.5N以上である、バッテリー用耐火ウレタンフォーム。
[3]前記ウレタン化合物が、ウレタンプレポリマーを含むか、又はウレタンプレポリマーに由来する構造を含む、[1]又は[2]に記載のバッテリー用耐火ウレタンフォーム。
[4]前記ラジカル発生剤が、炭酸塩を含む、[1]~[3]の何れか1つに記載のバッテリー用耐火ウレタンフォーム。
[5][1]~[4]の何れか1つに記載のバッテリー用耐火ウレタンフォームを備える、バッテリー。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、バッテリーの急激な温度上昇等に伴う発火に対して、短時間で消火することができ、及び被保護体への追従性に優れたウレタンフォームを提供することができる。このようなウレタンフォームは、例えば適度な軟度を有することから円筒形のバッテリーセルの形状にも追従可能な消火性に優れたフォーム状保護材として用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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