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公開番号2025168735
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2024073443
出願日2024-04-30
発明の名称アルミナ粉末、無機粉末および樹脂組成物
出願人デンカ株式会社
代理人個人
主分類C01F 7/027 20220101AFI20251105BHJP(無機化学)
要約【課題】樹脂配合時における低粘度化および高熱伝導率化に優れたアルミナ粉末を提供する。
【解決手段】本発明のアルミナ粉末は、湿式によるレーザー回折散乱法で測定される体積頻度粒度分布が、第1ピークおよび第2ピークを含み、第1ピークの粒子径をd1、第2ピークの粒子径をd2、第1ピークと第2ピークとの間にある頻度が最も小さい凹部の粒子径をd3としたとき、d1が、1μm以上50μm未満、d2が、50μm以上150μm以下、および、d32/d1×d2が、1.40以上を満たすものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
湿式によるレーザー回折散乱法で測定される体積頻度粒度分布が、第1ピークおよび第2ピークを含み、前記第1ピークの粒子径をd1、前記第2ピークの粒子径をd2、前記第1ピークと前記第2ピークとの間にある頻度が最も小さい凹部の粒子径をd3としたとき、
d1が、1μm以上50μm未満、
d2が、50μm以上150μm以下、および
d3

/d1×d2が、1.40以上を満たす、アルミナ粉末。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
請求項1に記載のアルミナ粉末であって、
d3/d1が2.90以上、およびd2/d3が2.50以下の少なくとも一方を満たす、アルミナ粉末。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のアルミナ粉末であって、
前記第1ピークの頻度をP1、前記第2ピークの頻度をP2としたとき、
P2/P1が3.40以上を満たす、アルミナ粉末。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のアルミナ粉末であって、
前記体積頻度粒度分布における、小粒子側からの累積体積が10%、50%、99%となる点の粒子径をD
10
、D
50
、D
99
としたとき、
(D
99
-D
10
)/D
50
が2.70以下を満たす、アルミナ粉末。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のアルミナ粉末であって、
前記体積頻度粒度分布における、小粒子側からの累積体積が50%、99%となる点の粒子径をD
50
、D
99
としたとき、

99
/D
50
が2.80以下を満たす、アルミナ粉末。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のアルミナ粉末であって、
アルミナの含有率が、質量換算で、99.9質量%以上である、アルミナ粉末。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のアルミナ粉末であって、
湿式フロー式画像解析装置を用いて測定される球形度が、0.90以上である、アルミナ粉末。
【請求項8】
請求項1又は2に記載のアルミナ粉末と、前記アルミナ粉末以外の無機フィラーと、を含む、無機粉末。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のアルミナ粉末および樹脂を含む、樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミナ粉末、無機粉末および樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
これまでアルミナ粉末について様々な開発がなされてきた。この種の技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、平均粒子径(D50)が50μm以下であるアルミナ粉末が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-193493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、本発明者が検討した結果、上記特許文献1に記載のような、アルミナ粉末において、樹脂配合時における低粘度化および高熱伝導率化の点で改善の余地があることが判明した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者はさらに検討したところ、50μm以上150μm以下の粒子径を有するアルミナ粗粉における粒度分布を比較的にシャープにすることにより、粒度分布がシャープなアルミナ粗粉、1μm以上50μm未満の粒子径を有するアルミナ微粉と、樹脂とを配合した樹脂組成物における粘度を低減しつつも、熱伝導率を高められることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
本発明の一態様によれば、以下のアルミナ粉末、無機粉末および樹脂組成物が提供される。
1. 湿式によるレーザー回折散乱法で測定される体積頻度粒度分布が、第1ピークおよび第2ピークを含み、前記第1ピークの粒子径をd1、前記第2ピークの粒子径をd2、前記第1ピークと前記第2ピークとの間にある頻度が最も小さい凹部の粒子径をd3としたとき、
d1が、1μm以上50μm未満、
d2が、50μm以上150μm以下、および
d3

/d1×d2が、1.40以上を満たす、アルミナ粉末。
2. 1.に記載のアルミナ粉末であって、
d3/d1が2.90以上、およびd2/d3が2.50以下の少なくとも一方を満たす、アルミナ粉末。
3. 1.又は2.に記載のアルミナ粉末であって、
前記第1ピークの頻度をP1、前記第2ピークの頻度をP2としたとき、
P2/P1が3.40以上を満たす、アルミナ粉末。
4. 1.~3.のいずれか一つに記載のアルミナ粉末であって、
前記体積頻度粒度分布における、小粒子側からの累積体積が10%、50%、99%となる点の粒子径をD
10
、D
50
、D
99
としたとき、
(D
99
-D
10
)/D
50
が2.70以下を満たす、アルミナ粉末。
5. 1.~4.のいずれか一つに記載のアルミナ粉末であって、
前記体積頻度粒度分布における、小粒子側からの累積体積が50%、99%となる点の粒子径をD
50
、D
99
としたとき、

99
/D
50
が2.80以下を満たす、アルミナ粉末。
6. 1.~5.のいずれか一つに記載のアルミナ粉末であって、
アルミナの含有率が、質量換算で、99.9質量%以上である、アルミナ粉末。
7. 1.~6.のいずれか一つに記載のアルミナ粉末であって、
湿式フロー式画像解析装置を用いて測定される球形度が、0.90以上である、アルミナ粉末。
8. 1.~7.のいずれか一つに記載のアルミナ粉末と、前記アルミナ粉末以外の無機フィラーと、を含む、無機粉末。
9. 1.~7.のいずれか一つに記載のアルミナ粉末および樹脂を含む、樹脂組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、樹脂配合時における低粘度化および高熱伝導率化に優れたアルミナ粉末、それを用いた無機粉末および樹脂組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
溶射装置の構成を示す模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態のアルミナ粉末の概要を説明する。
【0010】
本実施形態のアルミナ粉末は、
湿式によるレーザー回折散乱法で測定される体積頻度粒度分布が、第1ピークおよび第2ピークを含み、第1ピークの粒子径をd1、第2ピークの粒子径をd2、第1ピークと第2ピークとの間にある頻度が最も小さい凹部の粒子径をd3としたとき、
d1が、1μm以上50μm未満、
d2が、50μm以上150μm以下、および
d3

/d1×d2が、1.40以上を満たす。
(【0011】以降は省略されています)

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