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公開番号2025171335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024076548
出願日2024-05-09
発明の名称水素発生材料
出願人東洋アルミニウム株式会社
代理人
主分類C01B 3/08 20060101AFI20251113BHJP(無機化学)
要約【課題】本発明は、水分と反応して分子状水素を発生可能ながらも、金属探知機にかけても誤探知されない水素発生材料を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の水素発生材料は、複数の粒子状水素発生剤がマトリックス樹脂中に分散されており、前記マトリックス樹脂中の粒子状水素発生剤の含有量は0.6重量%以上6重量%以下であり、前記粒子状水素発生剤の体積基準平均径D50が1μm以上50μm以下であることを特徴とする。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
複数の粒子状水素発生剤がマトリックス樹脂中に分散されており、前記マトリックス樹脂中の粒子状水素発生剤の含有量は0.6重量%以上6重量%以下であり、前記粒子状水素発生剤の体積基準平均径D50が1μm以上50μm以下であることを特徴とする、水素発生材料。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記粒子状水素発生剤は、水素化マグネシウム、水素化カルシウム、水素化バリウム、水素化ベリリウム、水素化ストロンチウム、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウム、水素化ケイ素、マグネシウム、マグネシウム合金、アルミニウム及びアルミニウム合金からなる群から選択される一種又は二種以上であることを特徴とする、請求項1に記載の水素発生材料。
【請求項3】
前記マトリックス樹脂が、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、変性フッ素樹脂、エポキシ樹脂及び塩化ビニル樹脂からなる群から選択される一種又は二種以上であることを特徴とする、請求項1に記載の水素発生材料。
【請求項4】
前記マトリックス樹脂はフィルム状に形成されて水素発生層を構成しており、前記水素発生層の少なくとも一方面に樹脂、紙、不織布及びゴムからなる群から選択される一種又は二種以上の層をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の水素発生材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水素を発生する材料に関し、特に水分又はそれを含む物質と接触した際に水素を発生する水素発生材料に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、人体に有害なヒドロキシラジカルに分子状水素が選択的に反応して無害化するという報告や、食品等においては分子状水素が鮮度保持に寄与する、という報告がなされており、分子状水素を含んだ食品や化粧品が種々販売されている。特に樹脂製の包装材やボトル等の容器に分子状水素を含んだ食品や化粧品を充填する方法がよく用いられてきたが、分子状水素は樹脂を容易に透過してしまうため、消費者の手に渡る頃には容器中に分子状水素が殆ど残っていないという問題も生じる。
【0003】
そのため、金属マグネシウムや水素化マグネシウムなどの水素発生剤を用いて、食品や化粧品等に水素を溶かし込んだり、水素濃度を維持したりすることが検討されている。例えば、特許文献1では水素発生剤を含有した容器及び材料が開示されている。また容器に食品や化粧品を充填した後に金属探知機を用いて食品や化粧品に不純物として金属が混入していないか確認する工程が一般的に行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開WO2015/093184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の水素発生剤は、容器に食品や化粧品を充填した後に金属探知機を用いて不純物の金属の混入の有無を検査した際に、水素発生剤であるマグネシウムが反応して誤探知を起こし、水素発生剤以外の金属が混入していても判断できなくなるおそれがある。そこで本発明は、水分と反応して分子状水素を発生可能ながらも、金属探知機にかけても誤探知されない水素発生材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者らは、水分と反応して分子状水素を発生可能ながらも、金属探知機に誤探知されない水素発生材料を種々検討し、本発明に至った。
【0007】
すなわち、本発明の水素発生材料は、複数の粒子状水素発生剤がマトリックス樹脂中に分散されており、前記マトリックス樹脂中の粒子状水素発生剤の含有量は0.6重量%以上6重量%以下であり、前記粒子状水素発生剤の体積基準平均径D50が1μm以上50μm以下である。
【0008】
水素発生材料が上記構成であることによって、水分と反応して分子状水素を発生可能ながらも、金属探知機にかけても誤探知されない。
【0009】
前記粒子状水素発生剤は、水素化マグネシウム、水素化カルシウム、水素化バリウム、水素化ベリリウム、水素化ストロンチウム、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウム、水素化ケイ素、マグネシウム、アルミニウムからなる群から選択される一種又は二種以上であることが好ましい。
【0010】
前記マトリックス樹脂が、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、変性フッ素樹脂、エポキシ樹脂及び塩化ビニル樹脂からなる群から選択される一種又は二種以上であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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