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公開番号2025163955
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2024067628
出願日2024-04-18
発明の名称無機アルミニウム化合物粉末
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類C01F 7/023 20220101AFI20251023BHJP(無機化学)
要約【課題】樹脂に添加した際の粘度上昇を十分に抑制できる無機アルミニウム化合物粉末を提供する。
【解決手段】以下の式(1)を満たす、無機アルミニウム化合物粉末。
V(cm3/g)×D50(μm)≧0.11 (1)
ここで、Vは、無機アルミニウム化合物粉末の比メソ孔容積(cm3/g)であり、D50は、無機アルミニウム化合物粉末の体積基準粒度分布における、微粒側からの累積頻度が50体積%となる粒径(μm)である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
以下の式(1)を満たす、無機アルミニウム化合物粉末。
V×D50≧0.11 (1)
ここで、
Vは、無機アルミニウム化合物粉末の比メソ孔容積(cm

/g)であり、
D50は、無機アルミニウム化合物粉末の体積基準粒度分布における、微粒側からの累積頻度が50体積%となる粒径(μm)である。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
水酸化アルミニウム粉末である、請求項1に記載の無機アルミニウム化合物粉末。
【請求項3】
以下の式(2)を満たす、請求項2に記載の無機アルミニウム化合物粉末。
2.0≦I
002
/I
110
≦6.0 (2)
ここで、

110
およびI
002
は、それぞれ、XRDパターンにおける水酸化アルミニウムの(110)面および(002)面のピーク回折強度である。
【請求項4】
D50が5μm以上130μm以下であり、
BET比表面積が0.5m

/g以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の無機アルミニウム化合物粉末。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、無機アルミニウム化合物粉末に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
水酸化アルミニウム粉末等の無機アルミニウム化合物粉末は、樹脂成形体の充填材として利用できることが知られている(例えば、特許文献1~2)。無機アルミニウム化合物粉末を含む樹脂成形体は、電子部品とヒートシンクとの隙間を埋めるサーマルインターフェース材料(Thermal Interface Material:TIM)などに用いることができる。
特許文献1には、樹脂成形体に高充填可能な水酸化アルミニウム粉末の製造方法が開示されており、原料水酸化アルミニウムを粉砕することを特徴としている。
特許文献2には、樹脂成形体に充填する充填材として、10MPaで成型したときの密度が1.59~2.00g/cm

であり、XRDパターンにおける(110)面の回折強度に対する(002)面の回折強度の比が、2.0~7.5である水酸化アルミニウム粉末が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-322813号公報
特開2023-009506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、電子機器の小型化と高密度実装とに伴い、より優れた熱伝導性を有する樹脂成形体が望まれており、より高い充填率を達成できる無機アルミニウム化合物粉末が求められている。しかしながら、無機アルミニウム化合物粉末を樹脂材料に高充填すると、混練物の粘度が上昇して樹脂成形体の成形性が低下する問題があった。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的の1つは、樹脂に添加した際の粘度上昇を十分に抑制できる無機アルミニウム化合物粉末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様1は、
以下の式(1)を満たす、無機アルミニウム化合物粉末である。
V×D50≧0.11 (1)
ここで、
Vは、無機アルミニウム化合物粉末の比メソ孔容積(cm

/g)であり、
D50は、無機アルミニウム化合物粉末の体積基準粒度分布における、微粒側からの累積頻度が50体積%となる粒径(μm)である。
【0007】
本発明の態様2は、
水酸化アルミニウム粉末である、態様1に記載の無機アルミニウム化合物粉末である。
【0008】
本発明の態様3は、
以下の式(2)を満たす、態様2に記載の無機アルミニウム化合物粉末である。
2.0≦I
002
/I
110
≦6.0 (2)
ここで、

110
およびI
002
は、それぞれ、XRDパターンにおける水酸化アルミニウムの(110)面および(002)面のピーク回折強度である。
【0009】
本発明の態様4は、
D50が5μm以上130μm以下であり、
BET比表面積が0.5m

/g以上である、態様1~3のいずれか1つに記載の無機アルミニウム化合物粉末である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態によれば、樹脂に添加した際に粘度上昇を十分に抑制できる無機アルミニウム化合物粉末を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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