TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025167653
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2024072486
出願日
2024-04-26
発明の名称
複合成形体、及びその製造方法
出願人
住友化学株式会社
,
国立大学法人九州大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/32 20060101AFI20251030BHJP(積層体)
要約
【課題】ポリオレフィン成形体と、ポリオレフィン成形体に直接接着された被着体とを備え、これらが優れた接着強度で接着された複合成形体を提供する。
【解決手段】ポリオレフィン成形体と、ポリオレフィン成形体に直接接着された被着体Aと、を備え、ポリオレフィン成形体が、ポリオレフィンと不飽和カルボン酸金属塩とを含む成形体であり、不飽和カルボン酸金属塩が、不飽和カルボン酸と2価以上の金属元素とを含む塩であり、被着体Aが、無機材料によって形成された無機材料表面を有し、無機材料表面が、ポリオレフィン成形体と接し、ポリオレフィン成形体と被着体Aとの界面の赤外吸収スペクトルにおいて、CH
3
ピーク強度に対する、C=Oピーク強度の比が0.30以上である、複合成形体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリオレフィン成形体と、前記ポリオレフィン成形体に直接接着された被着体Aと、を備え、
前記ポリオレフィン成形体が、ポリオレフィンと不飽和カルボン酸金属塩とを含む成形体であり、
前記不飽和カルボン酸金属塩が、不飽和カルボン酸と2価以上の金属元素とを含む塩であり、
前記被着体Aが、無機材料によって形成された無機材料表面を有し、
前記無機材料表面が、前記ポリオレフィン成形体と接し、
前記ポリオレフィン成形体と前記被着体Aとの界面の赤外吸収スペクトルにおいて、CH
3
ピーク強度に対する、C=Oピーク強度の比が0.30以上である、複合成形体。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記ポリオレフィンが、プロピレン重合体を含む、請求項1に記載の複合成形体。
【請求項3】
前記ポリオレフィンが、エチレンプロピレンジエンゴムを含む、請求項1又は2に記載の複合成形体。
【請求項4】
前記ポリオレフィンが、ポリオレフィンの架橋物を含む、請求項1又は2に記載の複合成形体。
【請求項5】
前記不飽和カルボン酸が、アクリル酸又はメタクリル酸である、請求項1又は2に記載の複合成形体。
【請求項6】
前記金属元素が、亜鉛又はマグネシウムである、請求項1又は2に記載の複合成形体。
【請求項7】
前記不飽和カルボン酸金属塩の含有量が、前記ポリオレフィン100質量部を基準として、1~30質量部である、請求項1又は2に記載の複合成形体。
【請求項8】
前記無機材料が、鉄、アルミニウム、シリコン、及びガラスからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1又は2に記載の複合成形体。
【請求項9】
前記無機材料表面の水接触角が85°以下である、請求項1又は2に記載の複合成形体。
【請求項10】
前記ポリオレフィン成形体において、前記被着体Aが接着された面とは反対側の面に被着体Bが直接接着されている、請求項1又は2に記載の複合成形体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合成形体、及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
エチレン-α-オレフィン-非共役ポリエン共重合体ゴム等のエチレン-α-オレフィン系共重合体ゴムを含む成形体が、金属部材との組み合わせにより複合成形体を形成するために用いられることがある(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/212180号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポリオレフィンを含むポリオレフィン成形体は、その他の材料に対する接着性が不足することが多い。そのため、ポリオレフィン成形体は、通常、その他の材料の成形体と接着剤を介して接着される。しかし、工程数の削減、又は接着剤の塗布ムラ等に起因する不良品の発生抑制等の点から、2種の成形体を、接着剤を用いずに直接接着できることが望ましい。
【0005】
そこで本発明の一側面は、ポリオレフィン成形体と、ポリオレフィン成形体に直接接着された被着体とを備え、これらが優れた接着強度で接着された複合成形体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のいくつかの側面において、以下の[1]~[10]が提供される。
[1]ポリオレフィン成形体と、前記ポリオレフィン成形体に直接接着された被着体Aと、を備え、
前記ポリオレフィン成形体が、ポリオレフィンと不飽和カルボン酸金属塩とを含む成形体であり、
前記不飽和カルボン酸金属塩が、不飽和カルボン酸と2価以上の金属元素とを含む塩であり、
前記被着体Aが、無機材料によって形成された無機材料表面を有し、
前記無機材料表面が、前記ポリオレフィン成形体と接し、
ポリオレフィン成形体と被着体Aとの界面の赤外吸収スペクトルにおいて、CH
3
ピーク強度に対する、C=Oピーク強度の比が0.30以上である、複合成形体。
[2]前記ポリオレフィンが、プロピレン重合体を含む、[1]に記載の複合成形体。
[3]前記ポリオレフィンが、エチレンプロピレンジエンゴムを含む、[1]又は[2]に記載の複合成形体。
[4]前記ポリオレフィンが、ポリオレフィンの架橋物を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の複合成形体。
[5]前記不飽和カルボン酸が、アクリル酸又はメタクリル酸である、[1]~[4]のいずれかに記載の複合成形体。
[6]前記金属元素が、亜鉛又はマグネシウムである、[1]~[5]のいずれかに記載の複合成形体。
[7]前記不飽和カルボン酸金属塩の含有量が、前記ポリオレフィン100質量部を基準として、1~30質量部である、[1]~[6]のいずれかに記載の複合成形体。
[8]前記無機材料が、鉄、アルミニウム、シリコン、及びガラスからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、[1]~[7]のいずれかに記載の複合成形体。
[9]前記無機材料表面の水接触角が85°以下である、[1]~[8]のいずれかに記載の複合成形体。
[10]前記ポリオレフィン成形体において、被着体Aが接着された面とは反対側の面に被着体Bが直接接着されている、[1]~[9]のいずれかに記載の複合成形体。
[11]ポリオレフィン成形体と、前記ポリオレフィン成形体に直接接着された被着体Aと、を備える、複合成形体を製造する方法であって、
ポリオレフィンと不飽和カルボン酸金属塩と架橋剤とを、温度T
k
(℃)で混練してポリオレフィン組成物を得る工程1と、
工程1で得られた前記ポリオレフィン組成物を成形してポリオレフィン成形体を得る工程2と、
工程2で得られた前記ポリオレフィン成形体に、無機材料によって形成された無機材料表面を有する前記被着体Aを、前記無機材料表面が前記ポリオレフィン成形体と接するように直接接着する工程3と、を含み、
前記不飽和カルボン酸金属塩が、不飽和カルボン酸と2価以上の金属元素とを含む塩であり、
前記架橋剤の1分間半減期温度をT
1min
(℃)として、T
1min
-20≧T
k
である、方法。
[12]前記工程3が、温度T
a
(℃)でポリオレフィン成形体に前記被着体Aを直接接着する工程であり、T
1min
≦T
a
である、[11]に記載の複合成形体の方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一側面によれば、ポリオレフィン成形体と、ポリオレフィン成形体に直接接着された被着体とを備え、これらが優れた接着強度で接着された複合成形体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
複合成形体の一実施形態を示す断面図である。
複合成形体の一実施形態を示す断面図である。
ポリオレフィン成形体と被着体との界面の赤外吸収スペクトルの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0010】
図1は、複合成形体の一実施形態を示す断面図である。図1に示される複合成形体1Aは、シート状のポリオレフィン成形体10と、1枚のシート状の被着体20とを備える。ポリオレフィン成形体10は、被着体20と直接接着されている。ポリオレフィン成形体10は、接着剤を介さずに被着体20と直接接している。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
住友化学株式会社
偏光板
21日前
住友化学株式会社
偏光板
24日前
住友化学株式会社
積層体
28日前
住友化学株式会社
偏光板
24日前
住友化学株式会社
発光素子
24日前
住友化学株式会社
発光素子
24日前
住友化学株式会社
発光素子
24日前
住友化学株式会社
フィルター
24日前
住友化学株式会社
垂直偏光板
21日前
住友化学株式会社
樹脂組成物
1か月前
住友化学株式会社
フィルター
24日前
住友化学株式会社
光学積層体
24日前
住友化学株式会社
フィルター
24日前
住友化学株式会社
偏光積層体
24日前
住友化学株式会社
電気化学センサ
8日前
住友化学株式会社
金属有機構造体
24日前
住友化学株式会社
プロピレンの製造方法
3日前
住友化学株式会社
積層体および表示装置
28日前
住友化学株式会社
膜エレメントの製造方法
29日前
住友化学株式会社
偏光板及び画像表示装置
1か月前
住友化学株式会社
装置、方法及びプログラム
29日前
住友化学株式会社
光学積層体及び偏光積層体
24日前
住友化学株式会社
複合偏光板及び画像表示装置
1か月前
住友化学株式会社
粘着剤組成物および粘着剤層
29日前
住友化学株式会社
無機アルミニウム化合物粉末
8日前
住友化学株式会社
位相差層積層体及び光学積層体
今日
住友化学株式会社
複合成形体、及びその製造方法
今日
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
29日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
29日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
29日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
29日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
29日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
29日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
28日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
29日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
29日前
続きを見る
他の特許を見る