TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025156116
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025050531
出願日2025-03-25
発明の名称光学積層体
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20251002BHJP(光学)
要約【課題】層間の密着性や耐久性に優れる光学積層体を提供すること。
【解決手段】偏光膜、接着剤層、および、前記接着剤層に隣接する液晶位相差膜をこの順に含む光学積層体であって、
前記偏光膜が、重合性液晶化合物および二色性色素を含む重合性液晶組成物の硬化物層であり、
前記接着剤層が、以下の硬化性化合物:
a)分子中に2つ以下の(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート
b)分子中に芳香環を有さず、水酸基を有する(メタ)アクリレート、および、
c)分子中に水酸基を有さず、2つ以上の芳香環を有する(メタ)アクリレート
を含む活性エネルギー線硬化型接着剤組成物の硬化物層である、光学積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
偏光膜、接着剤層、および、前記接着剤層に隣接する液晶位相差膜をこの順に含む光学積層体であって、
前記偏光膜が、重合性液晶化合物および二色性色素を含む重合性液晶組成物の硬化物層であり、
前記接着剤層が、以下の硬化性化合物:
a)分子中に2つ以下の(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート
b)分子中に芳香環を有さず、水酸基を有する(メタ)アクリレート、および、
c)分子中に水酸基を有さず、2つ以上の芳香環を有する(メタ)アクリレート
を含む活性エネルギー線硬化型接着剤組成物の硬化物層である、光学積層体。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記接着剤組成物は、d)分子中に芳香環および水酸基を有する(メタ)アクリレートをさらに含む、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
前記接着剤組成物は、該接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、1~30質量部のa)分子中に(メタ)アクリロイル基を2つ以下有するウレタン(メタ)アクリレートを含む、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項4】
前記接着剤組成物は、該接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、15~60質量部のb)分子中に芳香環を有さず、水酸基を有する(メタ)アクリレートを含む、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項5】
前記接着剤組成物は、該接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、10~60質量部のc)分子中に水酸基を有さず、2つ以上の芳香環を有する(メタ)アクリレートを含む、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項6】
前記接着剤組成物は、該接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、3~40質量部のd)分子中に芳香環および水酸基を有する(メタ)アクリレートを含む、請求項2に記載の光学積層体。
【請求項7】
前記接着剤組成物は、該接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、0.5~10質量部の重合開始剤を含む、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項8】
前記重合開始剤は、アセトニトリル溶媒下、光源波長400nmにおけるモル吸光係数が10L・mol
-1
・cm
-1
以上である、請求項7に記載の光学積層体。
【請求項9】
前記偏光膜と接着剤層との間にハードコート層をさらに含む、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項10】
偏光膜、配向膜、ハードコート層、接着剤層および液晶位相差膜をこの順に隣接して含む、請求項1に記載の光学積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体、特に、偏光膜、接着剤層、および前記接着剤層に隣接する液晶位相差膜をこの順に含む光学積層体に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
有機EL表示装置等の画像表示装置には、偏光板や位相差板など多くの光学部材が含まれており、それらの各部材の貼合には、粘着剤や接着剤が広く用いられている。例えば、特許文献1には、輝度向上フィルムとして、コレステリック樹脂層と1/4波長板とを硬化接着剤層で貼合した反射型円偏光分離素子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-112720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、画像表示パネル等の薄型化の要求に伴い、その構成部材として、液晶化合物を含む組成物から形成される薄膜の位相差膜や偏光膜が用いられている。しかしながら、そのような液晶化合物を含む組成物から形成される位相差膜を備える光学積層体において、層間の密着性や高温条件下での耐久性に劣る場合がある。
本発明は、層間の密着性や耐久性に優れる光学積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、以下の好適な実施形態を包含する。
[1]偏光膜、接着剤層、および、前記接着剤層に隣接する液晶位相差膜をこの順に含む光学積層体であって、
前記偏光膜が、重合性液晶化合物および二色性色素を含む重合性液晶組成物の硬化物層であり、
前記接着剤層が、以下の硬化性化合物:
a)分子中に2つ以下の(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート
b)分子中に芳香環を有さず、水酸基を有する(メタ)アクリレート、および、
c)分子中に水酸基を有さず、2つ以上の芳香環を有する(メタ)アクリレート
を含む活性エネルギー線硬化型接着剤組成物の硬化物層である、光学積層体。
[2]前記接着剤組成物は、d)分子中に芳香環および水酸基を有する(メタ)アクリレートをさらに含む、前記[1]に記載の光学積層体。
[3]前記接着剤組成物は、該接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、1~30質量部のa)分子中に(メタ)アクリロイル基を2つ以下有するウレタン(メタ)アクリレートを含む、前記[1]または[2]に記載の光学積層体。
[4]前記接着剤組成物は、該接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、15~60質量部のb)分子中に芳香環を有さず、水酸基を有する(メタ)アクリレートを含む、前記[1]~[3]のいずれかに記載の光学積層体。
[5]前記接着剤組成物は、該接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、10~60質量部のc)分子中に水酸基を有さず、2つ以上の芳香環を有する(メタ)アクリレートを含む、前記[1]~[4]のいずれかに記載の光学積層体。
[6]前記接着剤組成物は、該接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、3~40質量部のd)分子中に芳香環および水酸基を有する(メタ)アクリレートを含む、前記[2]に記載の光学積層体。
[7]前記接着剤組成物は、該接着剤組成物に含まれる硬化性化合物の総量100質量部に対して、0.5~10質量部の重合開始剤を含む、前記[1]~[6]のいずれかに記載の光学積層体。
[8]前記重合開始剤は、アセトニトリル溶媒下、光源波長400nmにおけるモル吸光係数が10L・mol
-1
・cm
-1
以上である、前記[7]に記載の光学積層体。
[9]前記偏光膜と接着剤層との間にハードコート層をさらに含む、前記[1]~[8]のいずれかに記載の光学積層体。
[10]偏光膜、配向膜、ハードコート層、接着剤層および液晶位相差膜をこの順に隣接して含む、前記[1]~[9]のいずれかに記載の光学積層体。
[11]前記ハードコート層の面内平均屈折率をn1、前記液晶位相差膜の面内平均屈折率をn2、前記接着剤層の面内平均屈折率をn3としたとき、下記式:
|(n1×n2)
1/2
-n3| ≦ 0.018
を満たす、前記[9]または[10]に記載の光学積層体。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、層間の密着性や耐久性に優れる光学積層体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、本発明の範囲はここで説明する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で種々の変更をすることができる。
【0008】
本発明の光学積層体は、偏光膜、接着剤層、および前記接着剤層に隣接する液晶位相差膜をこの順に備える。本発明の光学積層体を構成する前記接着剤層(以下、「接着剤層(1)」ともいう)は、
a)分子中に2つ以下の(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート
b)分子中に芳香環を有さず、水酸基を有する(メタ)アクリレート、および、
c)分子中に水酸基を有さず、2つ以上の芳香環を有する(メタ)アクリレート
を含む活性エネルギー線硬化型接着剤組成物の硬化物層である。
なお、本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレートまたはメタクリレートを意味し、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基またはメタクリロイル基を意味する。
【0009】
従来、多くの円偏光板は、位相差膜と偏光膜とを粘着剤層を介して貼合することにより形成されている。しかし、位相差膜が液晶化合物を含む組成物から形成される液晶位相差膜である場合、高温条件下で位相差値の低下を生じることがある。本発明者は、液晶位相差膜を他の層と貼合するための接着剤層として、上記a)~c)の特定の硬化性化合物を含む活性エネルギー線硬化型接着剤組成物から形成される接着剤層(1)を用いることにより、高温条件下における位相差値の低下を効果的に抑制し得ることを見出した。以下、本明細書において、高温条件下における位相差膜の位相差値の低下を抑制する効果を耐久性(に優れる)などと表現する。
【0010】
<接着剤層>
液晶位相差膜に隣接する接着剤層(1)は、上記a)~c)の硬化性化合物を含む活性エネルギー線硬化型接着剤組成物(以下、単に「接着剤組成物(1)」ともいう)から形成される。前記接着剤組成物(1)において、a)分子中に2つ以下の(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート(以下、「ウレタン(メタ)アクリレート(a)」ともいう)は、接着剤層(1)を形成するベースポリマーとして機能し得る硬化性化合物である。ウレタン(メタ)アクリレートは、一般に、イソシアネート化合物とポリオール化合物と(メタ)アクリレート化合物の反応物を意味する。ウレタン(メタ)アクリレート(a)は分子中に2つ以下の、すなわち通常、1つまたは2つの(メタ)アクリロイル基を有する。(メタ)アクリロイル基が2つであると、架橋構造を形成しやすくなり、接着剤層(1)の密着性を向上できるとともに、適度な靱性を付与することができることから、ウレタン(メタ)アクリレート(a)としては、分子内に2つの(メタ)アクリロイル基を有する二官能ウレタン(メタ)アクリレートであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

住友化学株式会社
偏光板
今日
住友化学株式会社
着色剤
25日前
住友化学株式会社
化合物
25日前
住友化学株式会社
積層体
4日前
住友化学株式会社
偏光板
今日
住友化学株式会社
発光素子
今日
住友化学株式会社
発光素子
今日
住友化学株式会社
発光素子
今日
住友化学株式会社
樹脂組成物
11日前
住友化学株式会社
偏光積層体
今日
住友化学株式会社
フィルター
今日
住友化学株式会社
フィルター
今日
住友化学株式会社
フィルター
今日
住友化学株式会社
光学積層体
今日
住友化学株式会社
金属有機構造体
今日
住友化学株式会社
体液に由来する試料
15日前
住友化学株式会社
芳香族ポリスルホン
25日前
住友化学株式会社
積層体および表示装置
4日前
住友化学株式会社
偏光板及び画像表示装置
6日前
住友化学株式会社
膜エレメントの製造方法
5日前
住友化学株式会社
装置、方法及びプログラム
5日前
住友化学株式会社
光学積層体及び偏光積層体
今日
住友化学株式会社
粘着剤組成物および粘着剤層
5日前
住友化学株式会社
光学積層体及びその製造方法
27日前
住友化学株式会社
複合偏光板及び画像表示装置
13日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
5日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
5日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
5日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
5日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
5日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
5日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
5日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
5日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
5日前
住友化学株式会社
偏光板およびこれを含む円偏光板
6日前
住友化学株式会社
着色剤及び着色硬化性樹脂組成物
12日前
続きを見る