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公開番号2025156037
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025043455
出願日2025-03-18
発明の名称金属有機構造体
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類C07C 63/24 20060101AFI20251006BHJP(有機化学)
要約【課題】N元素とS元素を含む金属有機構造体であって、平均粒子径が所定以上である金属有機構造体を得ることを目的とする。
【解決手段】本開示は、金属イオンと、多価カルボン酸配位子とを含む金属有機構造体であって、前記多価カルボン酸配位子がS元素およびN元素を含まず、前記金属有機構造体がS元素およびN元素を含み、前記金属有機構造体1gあたりのS元素含有量およびN元素含有量がいずれも0.4mmol/g以下であり、前記N元素含有量(mmol/g)に対する前記S元素含有量(mmol/g)の比(S/N)が0.2~1.4である金属有機構造体である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
金属イオンと、多価カルボン酸配位子とを含む金属有機構造体であって、
前記多価カルボン酸配位子がS元素およびN元素を含まず、
前記金属有機構造体がS元素およびN元素を含み、
前記金属有機構造体1gあたりのS元素含有量およびN元素含有量がいずれも0.4mmol/g以下であり、
前記N元素含有量(mmol/g)に対する前記S元素含有量(mmol/g)の比(S/N)が0.2~1.4である金属有機構造体。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
散乱光強度基準のD50が300nm以上である請求項1に記載の金属有機構造体。
【請求項3】
BET比表面積が610m

/g以上である請求項1に記載の金属有機構造体。
【請求項4】
前記金属イオンは、Al、Ga、In、Ti、Zr、Hf、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、及びZnよりなる群から選択される少なくとも1種の金属のイオンを含み、
前記多価カルボン酸配位子はR(COO



(Rは芳香族炭化水素基であり、nは2以上4以下の整数)で表されるカルボキシレートよりなる群から選択される少なくとも1種を含む請求項1~3のいずれかに記載の金属有機構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、金属有機構造体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
金属有機構造体(Metal Organic Frameworks)は、多孔性配位高分子(Porous Coordination Polymer)とも呼ばれ、金属イオンと有機配位子との配位結合により多孔性の構造を形成する材料の一つであり、ガスを吸脱着したり、触媒等への応用が期待されている材料である。
【0003】
金属有機構造体を製造する代表的な方法として、特許文献1で開示されるような、金属塩と、有機配位子となり得る有機化合物とを溶媒中で混合する方法(以下、溶液法と呼ぶ)が挙げられ、反応後の液をろ過することで金属有機構造体を分離して得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
WO2023/176917
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者が検討したところ、金属有機構造体を溶液法で製造する際に、原料や溶媒などに起因するN元素とS元素が金属有機構造体に含まれる場合があり、このような場合には得られる金属有機構造体の平均粒子径が小さくなる場合があることが明らかになった。平均粒子径が小さい金属有機構造体は、反応液からろ過で分離するのに時間を要するため生産性が悪い。
【0006】
そこで、本開示は、N元素とS元素を含む金属有機構造体であって、平均粒子径が所定以上である金属有機構造体を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を達成した本開示は以下の通りである。
[1]金属イオンと、多価カルボン酸配位子とを含む金属有機構造体であって、
前記多価カルボン酸配位子がS元素およびN元素を含まず、
前記金属有機構造体がS元素およびN元素を含み、
前記金属有機構造体1gあたりのS元素含有量およびN元素含有量がいずれも0.4mmol/g以下であり、
前記N元素含有量(mmol/g)に対する前記S元素含有量(mmol/g)の比(S/N)が0.2~1.4である金属有機構造体。
[2]散乱光強度基準のD50が300nm以上である[1]に記載の金属有機構造体。[3]BET比表面積が610m

/g以上である[1]または[2]に記載の金属有機構造体。
[4]前記金属イオンは、Al、Ga、In、Ti、Zr、Hf、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、及びZnよりなる群から選択される少なくとも1種の金属のイオンを含み、
前記多価カルボン酸配位子はR(COO



(Rは芳香族炭化水素基であり、nは2以上4以下の整数)で表されるカルボキシレートよりなる群から選択される少なくとも1種を含む[1]~[3]のいずれかに記載の金属有機構造体。
【発明の効果】
【0008】
本開示の金属有機構造体は、散乱光強度基準のD50を所定以上にできるため、製造時の反応液からのろ過性を向上することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<金属有機構造体>
本開示の金属有機構造体は、金属イオンと、多価カルボン酸配位子とを含む金属有機構造体であって、S元素およびN元素を含み、前記多価カルボン酸配位子がS元素およびN元素を含まず、前記金属有機構造体1gあたりのS元素含有量およびN元素含有量がいずれも0.4mmol/g以下であり、前記N元素含有量(mmol/g)に対する前記S元素含有量(mmol/g)の比(S/N)が0.2~1.4である。
【0010】
金属有機構造体(以下、MOFと呼ぶ)1gあたりのS元素含有量(以下、S量と呼ぶ)は、0.35mmol/g以下が好ましく、0.3mmol/g以下がより好ましい。S量は0.05mmol/g以上であってもよいし、0.1mmol/g以上であってもよいし、0.2mmol/g以上であってもよい。S量は、0.05~0.35mmol/gが好ましく、0.1~0.3mmol/gがより好ましく、0.2~0.3mmol/gが更に好ましく、0.2~0.30mmol/gがより更に好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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