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公開番号2025149918
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2025033791
出願日2025-03-04
発明の名称偏光板およびこれを含む円偏光板
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20251001BHJP(光学)
要約【課題】光反射を抑制し、反射外観に優れる偏光板を提供することを目的とする。
【解決手段】樹脂フィルム、接着剤層および偏光膜をこの順に含み、
前記偏光膜が、重合性液晶化合物および二色性色素を含む重合性液晶組成物の硬化物であり、
前記接着剤層の面内平均屈折率が1.48~1.60である、偏光板。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂フィルム、接着剤層および偏光膜をこの順に含み、
前記偏光膜が、重合性液晶化合物および二色性色素を含む重合性液晶組成物の硬化物を含んで構成され、
前記接着剤層の面内平均屈折率が1.48~1.60である、偏光板。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
接着剤層の厚みは0.1~5μmである、請求項1に記載の偏光板。
【請求項3】
樹脂フィルムの厚みは5~50μmである、請求項1に記載の偏光板。
【請求項4】
樹脂フィルム、接着剤層および偏光膜をこの順に隣接して含む、請求項1に記載の偏光板。
【請求項5】
接着剤層は(メタ)アクリル化合物を含む、請求項1に記載の偏光板。
【請求項6】
偏光膜の接着剤層とは反対側にさらに保護層を含む、請求項1に記載の偏光板。
【請求項7】
保護層の厚みは0.1~5μmである、請求項6に記載の偏光板。
【請求項8】
接着剤層および保護層はともに(メタ)アクリル化合物を含む、請求項6に記載の偏光板。
【請求項9】
樹脂フィルムはシクロオレフィン系樹脂フィルムである、請求項1に記載の偏光板。
【請求項10】
偏光膜を形成する重合性液晶化合物はスメクチック液晶性を示す化合物である、請求項1に記載の偏光板。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光板、および前記偏光板を含む円偏光板に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、偏光板は、液晶表示パネルや有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)表示パネル等の各種画像表示パネルにおいて、液晶セルや有機EL表示素子等の画像表示素子に貼合されて用いられている。近年、画像表示パネル等のディスプレイに対して薄型化の継続的な要求が存在しており、その構成要素の1つである偏光板や偏光子に対してもさらなる薄型化が要求されている。このような要求に対して、例えば、重合性液晶化合物と二色性を示す化合物とからなる薄型のホストゲスト型偏光子が提案されている。例えば、下記特許文献には、偏光子の両面にそれぞれ樹脂層を有する偏光フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-56834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような偏光フィルムは、例えば、樹脂層の偏光子とは反対側の面に粘着剤を介して樹脂フィルムを積層して用いられることがある。しかし、そのような層構成では、これを構成する層間での光反射が生じやすい。層間での光反射は干渉ムラの原因にもなる。そして光反射や干渉ムラは、偏光フィルムを画像表示装置に適用した際の視認性不良につながる。
【0005】
本発明は、光反射を抑制し、干渉ムラが少なくて反射外観に優れる偏光板を提供することを目的とする。なお、偏光フィルム内の層間での光反射や、これに起因する干渉ムラは、偏光フィルムを画像表示装置に組込み、黒表示をさせた際に目立つものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下の態様を包含する。
[1]樹脂フィルム、接着剤層および偏光膜をこの順に含み、
前記偏光膜が、重合性液晶化合物および二色性色素を含む重合性液晶組成物の硬化物を含んで構成され、
前記接着剤層の面内平均屈折率が1.48~1.60である、偏光板。
[2]接着剤層の厚みは0.1~5.0μmである、前記[1]に記載の偏光板。
[3]樹脂フィルムの厚みは5~50μmである、前記[1]または[2]に記載の偏光板。
[4]樹脂フィルム、接着剤層および偏光膜をこの順に隣接して含む、前記[1]~[3]のいずれかに記載の偏光板。
[5]接着剤層は(メタ)アクリル化合物を含む、前記[1]~[4]のいずれかに記載の偏光板。
[6]偏光膜の接着剤層とは反対側にさらに保護層を含む、前記[1]~[5]のいずれかに記載の偏光板。
[7]保護層の厚みは0.1~5μmである、前記[6]に記載の偏光板。
[8]接着剤層および保護層はともに(メタ)アクリル化合物を含む、前記[6]または[7]に記載の偏光板。
[9]樹脂フィルムはシクロオレフィン系樹脂フィルムである、前記[1]~[8]のいずれかに記載の偏光板。
[10]偏光膜を形成する重合性液晶化合物はスメクチック液晶性を示す化合物である、前記[1]~[9]のいずれかに記載の偏光板。
[11]樹脂フィルムの接着剤層とは反対側に硬化樹脂層をさらに含む、前記[1]~[10]のいずれかに記載の偏光板。
[12]硬化樹脂層の厚みは0.1~5μmである、前記[11]に記載の偏光板。
[13]硬化樹脂層は(メタ)アクリル化合物を含む、前記[11]または[12]に記載の偏光板。
[14]前記[1]~[13]のいずれかに記載の偏光板および位相差膜を含む円偏光板。
[15]位相差膜の厚みは0.1~5μmである、前記[14]に記載の円偏光板。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、光反射を抑制し、反射外観に優れる偏光板を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、本発明の範囲はここで説明する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で種々の変更をすることができる。
【0009】
<偏光板>
本発明の偏光板は、樹脂フィルム、接着剤層および偏光膜をこの順に含む。従来、前面板等になり得る樹脂フィルムを偏光板に積層する場合、一般的には粘着剤が用いられることが多い。このような場合、樹脂フィルムと粘着剤層との界面において、その屈折率差から光反射が生じやすい。また、偏光膜には該偏光膜を保護するための保護層が積層されていることが多く、このような偏光膜に樹脂フィルムを積層する場合、粘着剤層と該保護層(例えば、硬化樹脂層)との界面においても光反射が生じやすくなることが見出された。本発明においては、樹脂フィルムと偏光膜とを特定の面内平均屈折率を有する接着剤層を介して貼合することにより、表示装置に組み込んだ際の光反射を抑制することができる。本発明において、通常、前記樹脂フィルムと前記接着剤層とは隣接しており、樹脂フィルム、接着剤層および偏光膜がこの順に隣接して積層されていることが好ましい。なお、後述する通り、本発明において前記偏光膜は、重合性液晶化合物および二色性色素を含む重合性液晶組成物の硬化物を含んで構成され、前記硬化物からなる単独層であっても、該硬化物からなる層と該層を形成するための配向膜とからなり得る。偏光膜が、前記硬化物層と配向膜とからなる場合、前記接着剤層と接する面は硬化物層側であっても、配向膜側であってもよい。
【0010】
本発明において、前記接着剤層の面内平均屈折率は1.48~1.60である。接着剤層の面内平均屈折率が上記範囲であると、樹脂フィルムと接着剤層との界面での光反射を抑制することができる。また、接着剤層と偏光膜との界面での光反射も抑制しやすくなる。これにより、得られる偏光板を表示装置内に組み込んだ場合に、取込まれる外光の各層間における反射を効果的に抑え、反射外観を向上できる。接着剤層の面内平均屈折率は、好ましくは1.49以上、より好ましくは1.50以上、さらに好ましくは1.51以上であり、例えば1.52以上または1.53以上であってもよく、また、好ましくは1.58未満、より好ましくは1.57以下、さらに好ましくは1.56以下である。接着剤層の面内平均屈折率が上記範囲であると、各層の界面における光反射に起因する反射外観効果をより一層高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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