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公開番号
2025171435
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2024076783
出願日
2024-05-09
発明の名称
低屈折率樹脂組成物、及び低屈折率硬化物
出願人
デクセリアルズ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G02B
1/111 20150101AFI20251113BHJP(光学)
要約
【課題】ペルフルオロアルキル化合物を含有せず、低屈折率硬化物を製造可能な低屈折率樹脂組成物の提供。
【解決手段】光重合性基を有するシルセスキオキサン誘導体と、平均粒子径100nm以下の中空微粒子と、光重合開始剤と、を含む低屈折率樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
光重合性基を有するシルセスキオキサン誘導体と、平均粒子径100nm以下の中空微粒子と、光重合開始剤と、を含むことを特徴とする低屈折率樹脂組成物。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記光重合性基が、アクリル基、及びメタクリル基の少なくともいずれかである請求項1に記載の低屈折率樹脂組成物。
【請求項3】
前記シルセスキオキサン誘導体の含有量が、40質量%以上70質量%以下である請求項1に記載の低屈折率樹脂組成物。
【請求項4】
前記中空微粒子が、中空シリカ微粒子、及び中空ポリマー微粒子の少なくともいずれかである請求項1に記載の低屈折率樹脂組成物。
【請求項5】
前記中空微粒子の含有量が、30質量%以上60質量%以下である請求項1に記載の低屈折率樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の低屈折率樹脂組成物を光硬化してなることを特徴とする低屈折率硬化物。
【請求項7】
波長589nmにおける屈折率nが1.4以下である請求項6に記載の低屈折率硬化物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、低屈折率樹脂組成物、及び低屈折率硬化物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
太陽電池、レンズ等の光学素子、コーティング膜等の光学部品において、低い屈折率を有する材料を用いたコーティング、及び低屈折率層用の樹脂組成物が知られている。
【0003】
フッ化炭素を有する樹脂が低屈折率化に有効であることが知られており、例えば、(a)フッ素含有紫外線硬化型化合物5~15質量%、(b)アクリル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン又はアクリル基を有するポリエステル変性ポリジメチルシロキサン2~8質量%、(c)前記成分(a)及び成分(b)と共重合可能な紫外線硬化型樹脂加工物9~70質量%、(d) 中空シリカ微粒子22~83質量%、(e)光重合開始剤1~10質量%、からなり(但し、前記角成分(a)~(e)の合計は100質量%である)、前記成分(b)の含有量が、前記成分(a)の含有量より1.0質量%以上少ないことを特徴とする、反射防止フィルムにおける低屈折率層用樹脂組成物が報告されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-142444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、炭素原子とフッ素原子とを有する化学物質(ペルフルオロアルキル化合物、PFAS)のうち、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)等の一部の特定PFASでは、人体や環境への有害性が指摘され、製造や使用が規制されている。したがって、今後のPFAS規制における環境配慮の懸念から、ペルフルオロアルキル化合物を有しない低屈折率樹脂組成物が要望されている。
【0006】
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、ペルフルオロアルキル化合物を含有せず、低屈折率硬化物を製造可能な低屈折率樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 光重合性基を有するシルセスキオキサン誘導体と、平均粒子径100nm以下の中空微粒子と、光重合開始剤と、を含むことを特徴とする低屈折率樹脂組成物である。
<2> 前記光重合性基が、アクリル基、及びメタクリル基の少なくともいずれかである前記<1>に記載の低屈折率樹脂組成物である。
<3> 前記シルセスキオキサン誘導体の含有量が、40質量%以上70質量%以下である前記<1>又は<2>に記載の低屈折率樹脂組成物である。
<4> 前記中空微粒子が、中空シリカ微粒子、及び中空ポリマー微粒子の少なくともいずれかである前記<1>から<3>のいずれかに記載の低屈折率樹脂組成物である。
<5> 前記中空微粒子の含有量が、30質量%以上60質量%以下である前記<1>から<4>のいずれかに記載の低屈折率樹脂組成物である。
<6> 前記<1>から<5>のいずれかに記載の低屈折率樹脂組成物を光硬化してなることを特徴とする低屈折率硬化物である。
<7> 波長589nmにおける屈折率nが1.4以下である前記<6>に記載の低屈折率硬化物である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、ペルフルオロアルキル化合物を含有せず、低屈折率硬化物を製造可能な低屈折率樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(低屈折率樹脂組成物)
本実施形態の低屈折率樹脂組成物は、光重合性基を有するシルセスキオキサン誘導体と、平均粒子径100nm以下の中空微粒子と、光重合開始剤と、を含み、更に必要に応じて、溶媒などのその他の成分を含む。
【0010】
本発明者らは、前記目的を解決すべく、鋭意検討した結果、前記低屈折率樹脂組成物が、ペルフルオロアルキル化合物を含有せず、低屈折率硬化物を製造可能であることを見出し、本発明の完成に至った。
一方、これまでに、シルセスキオキサン化合物を含む熱硬化性系膜や焼成体が報告される(例えば、特開2022-132285号公報、特開2011-173738号公報など)。しかしながら、これらの従来技術はいずれも熱硬化型の樹脂組成物及び硬化物であり、熱履歴が大きく、硬化プロセスに煩雑な工程や時間がかかるという問題がある。一方、光硬化性の本実施形態の低屈折率樹脂組成物では、従来技術のゾルゲル反応による熱硬化型の樹脂組成物と比較して、熱履歴が小さく、かつ瞬間的に硬化物が製造できるため、生産プロセスが容易となる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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