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公開番号2025162483
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-27
出願番号2024074560
出願日2024-04-15
発明の名称多方向視差効果のための微細穴加工
出願人個人
代理人
主分類G02B 5/00 20060101AFI20251020BHJP(光学)
要約【課題】既存のレンチキュラーレンズは左右または上下などの二方向の視点移動に対して視差効果を持ち、製作者の狙った方向と異なる方向の視点移動には効果的ではない。また、加工には専門的な技術と機械を要し、一般的には容易に試作ができるものではない。
【解決手段】ある程度の厚みがある素材の一面に、微細な穴を狭い間隔で開けることで、角度によって見え方が変わる効果を生み出すことができる。この視差効果は、多方向の自由な視点移動に対して有効である。また、レーザーカッターや3Dプリンターといった、現在では個人保有や店舗貸出の例が多い機械で加工を施すことができ、製造業者に発注しなくても気軽に制作できるものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ある程度厚みのある素材(厚みの程度について背景技術0003に記載)一面に、狭い間隔で微細な穴(穴の大きさについて背景技術0003に記載)を開けることで、角度によって見え方が変わる効果を生み出す加工法。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
請求項1記載の加工法に加え、ある部分(模様や図形、文字など)のみ、他の部分より厚みを大きくすることで角度によってその部分が(模様や図形、文字など)消えたり現れたりするように見える技術。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ある程度の厚みがある素材の一面に、微細な穴を開ける(以下、微細穴加工という。)ことで、角度によって見え方が変わる効果(以下、多方向視差効果という。)を生み出すことができる。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
仕組みは以下の通りである。穴の開いている向きが、目線に対して並行であるとき(穴の開いている面の正面に目があるとき)、穴を通って向こう側が見える。穴の開いている面が傾くにつれて、穴の側面の見える面積が大きくなっていくと同時に、穴を埋めていき、向こう側が見えなくなっていく。(図1参照)
【0003】
穴の直径は1mm~1.2mm、素材の厚みは2mm~3mm、穴同士の間隔は1mm~1.2mmという条件で、十分な多方向視差効果が得られることがわかっている。大きさを変えても、穴の直径、素材の厚み、穴同士の間隔の比率を保てば、多方向視差効果を得られるだろう。
【0004】
現在は、以下の二通りの方法で微細穴加工を施している。一つめは、レーザーカット法である。平らな形状の素材を、レーザーカッターで円形に切り抜くことで穴を開け、それを一面に施す。二つめは、3Dプリント法である。穴が開いたモデルを3Dモデリングソフトで作成し、3Dプリンターで出力する。モデリングは、適当な形状(ボディA)を決めた後、メッシュの全ての頂点に円柱(ボディB)を配置し、ブーリアン演算でボディAからボディBを引いた差を出すという方法で行なう。
【0005】
素材については、適切な厚みがあり、前段に示した二通りの方法で微細穴加工ができるものであれば、色・透明度・素材の柔らかさなどは問わず、多方向視差効果を得ることができる。現時点で使用して成功しているものは、レーザーカット法では、透明アクリル板(2mm、3mm、4mm)、不透明カラーアクリル板(2mm、3mm、4mm)、緩衝材用ポリエチレンシート(2.8mm)、ゴムシート(2.3mm)。3Dプリント法では、透明レジンである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-251608
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
角度によって見え方が変わる効果(以下、視差効果という。)のための先行技術として、レンチキュラーレンズが挙げられる。レンチキュラーレンズは左右または上下などの二方向の視点移動に対して変化を持ち、製作者の狙った方向と異なる方向の視点移動には効果的ではない。視差効果を持たせる物体による、より自由なモーション、または、観測者が視差効果を楽しむためのより自由な視点移動が求められる。
【0008】
レンチキュラーレンズ・レンチキュラー板の製造、レンチキュラー印刷は、高度な技術が必要である。そのため、専門の業者に注文することが一般的で、製造業者ではない人が自由に作るには、ハードルが高いと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ある程度の厚みがある素材の一面に、微細な穴を開ける(微細穴加工を施す)ことで、上下左右の方向に捉われない、観測者による自由な多方向の視点移動に対する視差効果(多方向視差効果)を生み出すことができる。
【発明の効果】
【0010】
微細穴加工を施すことで、より自由な多方向視差効果を得ることができる。多方向視差効果をさまざまな色・透明度・素材の柔らかさ・形状・用途に応用することによって、観察できる現象が異なり、大きく以下の四つに分類できる。
(【0011】以降は省略されています)

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