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公開番号2025167449
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024072064
出願日2024-04-26
発明の名称結像光学系
出願人株式会社シグマ
代理人
主分類G02B 13/00 20060101AFI20251030BHJP(光学)
要約【課題】大口径比でありながら高い結像性能と小型軽量化を両立し、軽量なフォーカスレンズ群を有し、フォーカシング時のブリージングを抑制した結像光学系を提供する。
【解決手段】物体側から像側へ順に、第1レンズ群、第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、負の屈折力の第5レンズ群から成り、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して、第1レンズ群は像面に対して不動であり、第2レンズ群は光軸に沿って物体側に移動し、第3レンズ群は像面に対して不動であり、第4レンズ群は光軸に沿って物体側に移動し、第5レンズ群は像面に対して不動であり、第2レンズ群の最も像側のレンズ面と第4レンズ群の最も物体側のレンズ面の間に開口絞りを有し、所定の条件式を満足することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物体側から像側へ順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、正の屈折力の第3レンズ群G3、正の屈折力の第4レンズ群G4、負の屈折力の第5レンズ群G5から成り、
無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して、前記第1レンズ群G1は像面に対して不動であり、前記第2レンズ群G2は光軸に沿って物体側に移動し、前記第3レンズ群G3は像面に対して不動であり、前記第4レンズ群G4は光軸に沿って物体側に移動し、前記第5レンズ群G5は像面に対して不動であり、
前記第2レンズ群G2の最も像側のレンズ面と前記第4レンズ群G4の最も物体側のレンズ面の間に開口絞りSを有し、
以下に示す条件式を満足することを特徴とする結像光学系。
(1) 0.30<D24/LT<0.65
但し、
D24:無限遠合焦時における前記第2レンズ群G2の最も像側のレンズ面から前記第4レンズ群G4の最も物体側のレンズ面までの距離
LT:無限遠合焦時におけるレンズ全系の最も物体側のレンズ面から像面までの距離
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記第5レンズ群G5は少なくとも1枚の正レンズを有し、
以下に示す条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の結像光学系。
(2) θgFmin5p-0.6483+0.0018×νdmin5p>0.0250
(3) νdmin5p<24.00
但し、
θgFmin5p:前記第5レンズ群G5が有する前記少なくとも1枚の正レンズのうち、アッベ数が最小の正レンズのg線とF線に対する部分分散比
νdmin5p:前記第5レンズ群G5が有する前記少なくとも1枚の正レンズのうち、アッベ数が最小の正レンズのd線に対するアッベ数
【請求項3】
物体側から像側へ順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、正の屈折力の第3レンズ群G3、正の屈折力の第4レンズ群G4、負の屈折力の第5レンズ群G5から成り、
無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して、前記第1レンズ群G1は像面に対して不動であり、前記第2レンズ群G2は光軸に沿って物体側に移動し、前記第3レンズ群G3は像面に対して不動であり、前記第4レンズ群G4は光軸に沿って物体側に移動し、前記第5レンズ群G5は像面に対して不動であり、
前記第2レンズ群G2の最も像側のレンズ面と前記第4レンズ群G4の最も物体側のレンズ面の間に開口絞りSを有し、
前記第5レンズ群G5は少なくとも1枚の正レンズを有し、
以下に示す条件式を満足することを特徴とする結像光学系。
(2) θgFmin5p-0.6483+0.0018×νdmin5p>0.0250
(3) νdmin5p<24.00
但し、
θgFmin5p:前記第5レンズ群G5が有する前記少なくとも1枚の正レンズのうち、アッベ数が最小の正レンズのg線とF線に対する部分分散比
νdmin5p:前記第5レンズ群G5が有する前記少なくとも1枚の正レンズのうち、アッベ数が最小の正レンズのd線に対するアッベ数
【請求項4】
前記第5レンズ群G5は少なくとも2枚の正レンズを有し、
以下に示す条件式を満足することを特徴とする請求項2又は3に記載の結像光学系。
(4) νdmax5p-νdmin5p>15.00
但し、
νdmax5p:前記第5レンズ群G5が有する前記少なくとも2枚の正レンズのうち、アッベ数が最大の正レンズのd線に対するアッベ数
νdmin5p:前記第5レンズ群G5が有する前記少なくとも2枚の正レンズのうち、アッベ数が最小の正レンズのd線に対するアッベ数
【請求項5】
前記第4レンズ群G4は1枚又は2枚の正レンズと1枚の負レンズとから成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の結像光学系。
【請求項6】
無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して、前記第2レンズ群G2と前記第4レンズ群G4は光軸に沿ってそれぞれ異なる軌跡で物体側に移動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の結像光学系。
【請求項7】
以下に示す条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の結像光学系。
(5) 0.50<(1-β4^2)×β4R^2<2.50
(6) |((1-β2^2)×β2R^2)/((1-β4^2)×β4R^2)|<0.50
但し、
β4:無限遠合焦時における前記第4レンズ群G4の横倍率
β4R:無限遠合焦時における前記第4レンズ群G4より像側に位置するレンズ系の横倍率
β2:無限遠合焦時における前記第2レンズ群G2の横倍率
β2R:無限遠合焦時における前記第2レンズ群G2より像側に位置するレンズ系の横倍率
【請求項8】
前記第3レンズ群G3は少なくとも2枚の正レンズと少なくとも2枚の負レンズとを有し、
以下に示す条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の結像光学系。
(7) νdmax3p-νdmin3p>30.00
(8) θgFmax3p-0.6483+0.0018×νdmax3p>0.0120
(9) θgFmin3p-0.6483+0.0018×νdmin3p>0.0200
但し、
νdmax3p:前記第3レンズ群G3が有する前記少なくとも2枚の正レンズのうち、アッベ数が最大の正レンズのd線に対するアッベ数
νdmin3p:前記第3レンズ群G3が有する前記少なくとも2枚の正レンズのうち、アッベ数が最小の正レンズのd線に対するアッベ数
θgFmax3p:前記第3レンズ群G3が有する前記少なくとも2枚の正レンズのうち、アッベ数が最大の正レンズのg線とF線に対する部分分散比
θgFmin3p:前記第3レンズ群G3が有する前記少なくとも2枚の正レンズのうち、アッベ数が最小の正レンズのg線とF線に対する部分分散比
【請求項9】
以下に示す条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の結像光学系。
(10) D2S/LT>0.06
(11) D4S/LT>0.15
但し、
D2S:無限遠合焦時における前記第2レンズ群G2の最も像側のレンズ面から前記開口絞りSまでの距離
D4S:無限遠合焦時における前記第4レンズ群G4の最も物体側のレンズ面から前記開口絞りSまでの距離
LT:無限遠合焦時におけるレンズ全系の最も物体側のレンズ面から像面までの距離
【請求項10】
前記第3レンズ群G3は物体側から順に負の屈折力の第3aレンズ群G3aと、前記開口絞りSと、正の屈折力の第3bレンズ群G3bとから構成され、
以下に示す条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の結像光学系。
(12) -3.00<f3a/f<-0.50
(13) 0.50<f3b/f<3.00
但し、
f:無限遠合焦時におけるレンズ全系の焦点距離
f3a:前記第3aレンズ群G3aの焦点距離
f3b:前記第3bレンズ群G3bの焦点距離

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はデジタルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置に用いられる撮影レンズに好適な結像光学系に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の撮像装置に用いられる撮影レンズにおいて、合焦した物体距離の前後におけるボケ量が大きくなることでボケを活かした画像表現の幅が広がること、露光時間の短縮により手ぶれや被写体ぶれを抑制しやすくなること等の理由により、Fナンバーが明るい大口径比の結像光学系が求められている。従来、大口径比の結像光学系として、例えば以下の特許文献が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許7123383号公報
国際公開第2022/059463号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、デジタルカメラ等の撮像装置に用いられる撮影レンズにおいて、イメージセンサーの高画素化に伴い高い結像性能を有することが求められている。またミラーレス化によって小型軽量なカメラが増えたことにより、カメラに組み合わされる撮影レンズの結像光学系にも小型軽量化が求められている。大口径比の結像光学系においても高性能と小型軽量を両立することが要求されている。
【0005】
また近年ではオートフォーカスの高速化、フォーカス駆動時の静粛性が求められており、そのためにはフォーカスレンズ群を軽量化することが有利に働く。また近年ではデジタルカメラを用いた動画撮影が一般的になってきている。動画撮影に用いられる結像光学系においては、フォーカシングによって異なる合焦位置に変化した際の画角の変化、所謂フォーカスブリージングが抑制されていることが要求されている。
【0006】
特許文献1に開示された光学系は開放F値がF1.25程度と大口径比で高い結像性能を実現しており、一部の実施例ではフォーカスブリージングについても小さな量になっている。しかしながら、光学系全系の全長が大きく、硝材重量が重いため十分な小型軽量化が困難という課題がある。またフォーカスレンズ群の枚数が多くフォーカスレンズ群の軽量化が困難という課題がある。特許文献2に開示された光学系は開放F値がF1.44程度と大口径比で高い結像性能を実現しており、さらに光学系全系の全長や硝材重量が抑制されている。しかしながら、フォーカシング時のフォーカスブリージングが大きく、またフォーカスレンズ群の枚数が多くフォーカスレンズ群の軽量化が困難という課題がある。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、大口径比でありながら高い結像性能と小型軽量化を両立し、軽量なフォーカスレンズ群を有し、フォーカシング時のブリージングを抑制した結像光学系を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明を実施の結像光学系は、物体側から像側へ順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、正の屈折力の第3レンズ群G3、正の屈折力の第4レンズ群G4、負の屈折力の第5レンズ群G5から成り、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して、第1レンズ群G1は像面に対して不動であり、第2レンズ群G2は光軸に沿って物体側に移動し、第3レンズ群G3は像面に対して不動であり、第4レンズ群G4は光軸に沿って物体側に移動し、第5レンズ群G5は像面に対して不動であり、第2レンズ群G2の最も像側のレンズ面と第4レンズ群G4の最も物体側のレンズ面の間に開口絞りSを有し、以下に示す条件式を満足することを特徴とする。
(1) 0.30<D24/LT<0.65
但し、
D24:無限遠合焦時における第2レンズ群G2の最も像側のレンズ面から第4レンズ群G4の最も物体側のレンズ面までの距離
LT:無限遠合焦時におけるレンズ全系の最も物体側のレンズ面から像面までの距離
【0009】
また、本発明を実施の結像光学系は、物体側から像側へ順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、正の屈折力の第3レンズ群G3、正の屈折力の第4レンズ群G4、負の屈折力の第5レンズ群G5から成り、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して、第1レンズ群G1は像面に対して不動であり、第2レンズ群G2は光軸に沿って物体側に移動し、第3レンズ群G3は像面に対して不動であり、第4レンズ群G4は光軸に沿って物体側に移動し、第5レンズ群G5は像面に対して不動であり、第2レンズ群G2の最も像側のレンズ面と第4レンズ群G4の最も物体側のレンズ面の間に開口絞りSを有し、第5レンズ群G5は少なくとも1枚の正レンズを有し、以下に示す条件式を満足することを特徴とする。
(2) θgFmin5p-0.6483+0.0018×νdmin5p>0.0250
(3) νdmin5p<24.00
但し、
θgFmin5p:第5レンズ群G5が有する少なくとも1枚の正レンズのうち、アッベ数が最小の正レンズのg線とF線に対する部分分散比
νdmin5p:第5レンズ群G5が有する少なくとも1枚の正レンズのうち、アッベ数が最小の正レンズのd線に対するアッベ数
【発明の効果】
【0010】
本発明を実施の結像光学系によれば、大口径比でありながら高い結像性能と小型軽量化を両立し、軽量なフォーカスレンズ群を有し、フォーカシング時のブリージングを抑制した結像光学系を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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