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公開番号
2025168214
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2024228164
出願日
2024-12-25
発明の名称
着色組成物、感光性着色組成物、膜および光学フィルタ
出願人
artience株式会社
代理人
主分類
G02B
5/20 20060101AFI20251030BHJP(光学)
要約
【課題】本発明は、位相差が生じにくく耐薬品性が良好な膜を形成できる、着色組成物の提供を目的とする。
【解決手段】着色剤および分散剤を含有する着色組成物であって、
前記分散剤は、芳香族カルボン酸部位および重合性不飽和基含有ビニル重合体部位を有し、前記ビニル重合体部位は、炭素数6以上の鎖状アルキル基含有モノマー単位を有する、着色組成物。なお、前記ビニル重合体部位を構成する全モノマー単位中、炭素数6以上の鎖状アルキル基含有モノマー単位を2~40質量%含有することが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
着色剤および分散剤を含有する着色組成物であって、
前記分散剤は、芳香族カルボン酸部位および重合性不飽和基含有ビニル重合体部位を有し、前記ビニル重合体部位は、炭素数6以上の鎖状アルキル基含有モノマー単位を有する、着色組成物。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記ビニル重合体部位を構成する全モノマー単位中、炭素数6以上の鎖状アルキル基含有モノマー単位を2~40質量%含有する、請求項1に記載の着色組成物。
【請求項3】
前記分散剤の不飽和二重結合当量が300~3600g/molである、請求項1に記載の着色組成物。
【請求項4】
前記分散剤の重量平均分子量が8000~50000である、請求項1に記載の着色組成物。
【請求項5】
請求項1~4いずれか1項に記載の着色組成物、重合性化合物および重合開始剤を含む、感光性着色組成物。
【請求項6】
請求項5に記載の感光性着色組成物から形成される、膜。
【請求項7】
基材および請求項6に記載の膜を有する、光学フィルタ。
【請求項8】
請求項7に記載の光学フィルタを有する、画像表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルタの形成に使用する着色組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
テレビ、パソコン等の画像表示装置は、液晶セルや偏光板の屈折率異方性に起因する視野角依存性の問題がある。この問題は、液晶表示装置を正面から見た画像と斜め方向から見た画像を比較すると色味やコントラストに違いが生じる問題である、そこで液晶表示装置に位相差フィルムを組込み、位相差を補償している。
液晶表示装置に用いるカラーフィルタは、RGB(赤緑青)の着色層によって異なる位相差を有するため、液晶表示装置の大画面化に伴い位相差フィルムを用いても各色の着色層が有する位相差の差異の補償が不十分になる。特に黒色に表示する際、画像を斜めから見ると赤みがかった黒、青みがかった黒に見える問題があった。なお、有機EL表示装置等に用いるカラーフィルタにも同様の問題があった。
【0003】
画像表示装置の黒表示における視野角依存性は、RGB着色層のそれぞれの位相差に差があることが原因であり、位相差がゼロに近づくほど改善することが知られている。
そこで特許文献1には、特定構造を有する添加剤を含む着色組成物が開示されている。また、特許文献2には、分散剤のガラス転移温度を適宜調整する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-82905号公報
特許第5326848号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の方法は、位相差は改善するものの膜の耐薬品性が低下する問題があった。
【0006】
本発明は、位相差が生じにくく耐薬品性が良好な膜を形成できる、着色組成物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の着色組成物は、着色剤および分散剤を含有し、
前記分散剤は、芳香族カルボン酸部位および重合性不飽和基含有ビニル重合体部位を有し、前記ビニル重合体部位は、炭素数6以上の鎖状アルキル基含有モノマー単位を有する。
【発明の効果】
【0008】
上記の本発明によれば、位相差が生じにくく耐薬品性が良好な膜を形成できる着色組成物を提供できる。また、本発明により感光性着色組成物、膜および光学フィルムを提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について詳細に説明する。
本明細書の用語を定義する。「(メタ)アクリロイル」、「(メタ)アクリル」、「(メタ)アクリル酸」、「(メタ)アクリレート」、又は「(メタ)アクリルアミド」と表記した場合には、特に説明がない限り、それぞれ、「アクリロイル及び/又はメタクリロイル」、「アクリル及び/又はメタクリル」、「アクリル酸及び/又はメタクリル酸」、「アクリレート及び/又はメタクリレート」、又は「アクリルアミド及び/又はメタクリルアミド」を表す。また、本明細書中、「C.I.」は、カラーインデックス(C.I.)を意味する。単量体は、重合前の態様であり、単量体単位は、単量体を重合した後に樹脂を構成する態様を示す。
本明細書で着色層が有する厚み方向の位相差(Rth)は、着色層の面内における進相軸方向(屈折率が最も小さい方向)の屈折率Nx、および、遅相軸方向(屈折率が最も大きい方向)の屈折率Nyと、厚み方向の屈折率Nzと、着色層の厚みd(nm)とにより、以下の式で表される値である。
Rth={(Nx+Ny)/2-Nz}×d
着色層が有するRthは、位相差層測定装置(AXOM ETRICS社製Axoscan
TM
Mueller Matrix Polarimeter)を用いて測定された値である。赤色、緑色、青色の3色の着色層の場合には、620nm(赤色着色層)、550nm(緑色着色層)、および450nm(青色着色層)の3波長について測定する値を用いる。
【0010】
本発明は、着色剤および分散剤を含有する着色組成物であって、
前記分散剤は、芳香族カルボン酸部位および重合性不飽和基含有ビニル重合体部位を有し、前記ビニル重合体部位は、炭素数6以上の鎖状アルキル基含有モノマー単位を有する、着色組成物である。
本発明の着色組成物は、例えば、インキ、塗料、着色成形体、カラーフィルタ等の用途に使用できる。これらの中でもカラーフィルタが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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