特許ウォッチ

公開番号2025149299
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049849
出願日2024-03-26
発明の名称偏光板及び画像表示装置
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20251001BHJP(光学)
要約【課題】偏光板について、高温環境下において斑点様の赤点が発生することを抑制する。
【解決手段】偏光板30は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向している偏光子31、接着剤層32及び保護フィルム33がこの順に積層されている。接着剤層32は、樹脂と、硝酸化合物と、尿素化合物と、を含んでいる。尿素化合物は、尿素、尿素誘導体、チオ尿素及びチオ尿素誘導体からなる群から選ばれる少なくとも一種である。接着剤層32において尿素化合物の含有量に対する硝酸化合物の含有量の質量比(硝酸化合物/尿素化合物)は、1以上6以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向している偏光子、接着剤層及び保護フィルムがこの順に積層されている偏光板であって、
前記接着剤層が、樹脂と、硝酸化合物と、尿素化合物と、を含み、
前記尿素化合物が、尿素、尿素誘導体、チオ尿素及びチオ尿素誘導体からなる群から選ばれる少なくとも一種であり、
前記尿素化合物の含有量に対する前記硝酸化合物の含有量の質量比（硝酸化合物／尿素化合物）が、１以上６以下である偏光板。
続きを表示（約 300 文字）【請求項２】
前記樹脂が、ポリビニルアルコール系樹脂である請求項１に記載の偏光板。
【請求項３】
前記尿素化合物の含有量に対する前記硝酸化合物の含有量の前記質量比（硝酸化合物／尿素化合物）が、２以上５以下である請求項１に記載の偏光板。
【請求項４】
請求項１～３のいずれか一項に記載の偏光板における一方の面に粘着剤層を介して画像表示パネルが積層されており、前記偏光板における他方の面に粘着剤層を介して透明部材が積層されている画像表示装置。
【請求項５】
前記透明部材が、ガラス板、透明樹脂板又はタッチパネルである請求項４に記載の画像表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、偏光板及び画像表示装置に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
画像表示装置に用いられる偏光板が知られている。
特許文献１には、硝酸亜鉛を含有する接着剤層を介して偏光子に保護フィルムが積層されている偏光板が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１８－２５７９８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
偏光板を備える画像表示装置は、カーナビゲーション装置、バックモニター等の車載用途に用いられることがある。車載用途の画像表示装置は、他の用途と比較して、より高温の環境下に置かれることがある。
【０００５】
本件発明者らは、特許文献１のような硝酸化合物を含有する接着剤層を備えている偏光板について高温耐久試験を行ったところ、赤い変色が斑点様に発生することを見出した。以下、当該変色を「斑点様の赤点」ということもある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、以下の発明を含む。
［１］
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素が吸着配向している偏光子、接着剤層及び保護フィルムがこの順に積層されている偏光板であって、
前記接着剤層が、樹脂と、硝酸化合物と、尿素化合物と、を含み、
前記尿素化合物が、尿素、尿素誘導体、チオ尿素及びチオ尿素誘導体からなる群から選ばれる少なくとも一種であり、
前記尿素化合物の含有量に対する前記硝酸化合物の含有量の質量比（硝酸化合物／尿素化合物）が、１以上６以下である偏光板。
【０００７】
［２］
前記樹脂が、ポリビニルアルコール系樹脂である［１］に記載の偏光板。
［３］
前記尿素化合物の含有量に対する前記硝酸化合物の含有量の前記質量比（硝酸化合物／尿素化合物）が、２以上５以下である［１］又は［２］に記載の偏光板。
【０００８】
［４］
［１］～［３］のいずれか１つに記載の偏光板における一方の面に粘着剤層を介して画像表示パネルが積層されており、前記偏光板における他方の面に粘着剤層を介して透明部材が積層されている画像表示装置。
【０００９】
［５］
前記透明部材が、ガラス板、透明樹脂板又はタッチパネルである［４］に記載の画像表示装置。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、高温環境下において斑点様の赤点が発生することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許