TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025169754
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-14
出願番号2024074815
出願日2024-05-02
発明の名称水素の製造方法
出願人マイクロ波化学株式会社
代理人弁理士法人レクシード・テック
主分類C01B 3/08 20060101AFI20251107BHJP(無機化学)
要約【課題】水から水素を効率的に製造する新たな方法を提供する。
【解決手段】本発明の製造方法は、還元剤を加えた水に電磁波を照射して、水素を発生する、水素の製造方法である。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
還元剤を加えた水に電磁波を照射して、水素を発生する、水素の製造方法。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記還元剤は、金属及び金属化合物の少なくとも一方を含む、請求項1記載の製造方法。
【請求項3】
前記金属及び金属化合物の少なくとも一方は、鉄、鉄化合物、亜鉛、及び亜鉛化合物からなる群から選択される少なくとも一つを含む、請求項2記載の製造方法。
【請求項4】
前記金属及び金属化合物の少なくとも一方は、鉄、酸化第一鉄、及び、四酸化三鉄からなる群から選択される少なくとも一つを含む、請求項2記載の製造方法。
【請求項5】
前記還元剤は、電磁波吸収剤を兼ねる、請求項1記載の製造方法。
【請求項6】
前記還元剤は、金属及び金属化合物の少なくとも一方の粉体が担体に担持された化合物を含み、
前記金属及び金属化合物の少なくとも一方は、鉄、酸化第一鉄、及び、四酸化三鉄からなる群から選択される少なくとも一つを含み、
前記担体は、電磁波吸収剤を含み、
前記電磁波吸収剤は、酸化アルミニウム及び酸化ケイ素の少なくとも一方を含む、請求項5記載の製造方法。
【請求項7】
前記電磁波の照射前に、前記水にさらに電磁波吸収剤を加える、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項8】
前記電磁波吸収剤は、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、及び、炭化ケイ素からなる群から選択される少なくとも一つを含む、請求項7記載の製造方法。
【請求項9】
前記電磁波吸収剤は、酸化アルミニウム及び酸化ケイ素の少なくとも一方を含む、請求項8記載の製造方法。
【請求項10】
前記電磁波吸収剤は、ムライト及びアルミノケイ酸塩の少なくとも一方を含む、請求項9記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水素の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、大気中の二酸化炭素濃度上昇に伴う、急激な地球温暖化が懸念されている。二酸化炭素濃度の上昇は、化石燃料の燃焼の影響が大きいと言われている。そこで、化石燃料に代わるエネルギー源として、原子力及び再生可能エネルギー(例えば、光、風、波、地熱等)が求められている。しかしながら、原子力については、廃棄物の処理問題があり、また、再生可能エネルギーについては、設備投資及びエネルギー供給の不安定性等の問題があり、これらのエネルギーへのシフトは、容易ではない。
【0003】
さらに、燃焼時に二酸化炭素を発生しない水素を燃料とする開発が進められている。しかしながら、水素の原料として化石燃料やバイオマスを用いる場合には、その原料の加工段階で副生物として二酸化炭素が発生する。そこで、水を電気分解して水素と酸素を得る方法が開発されている。しかしながら、水の電気分解には、正電極、負電極、隔離膜及び電解質等の設備が必要となり、未だに実用化されていない。
【0004】
また、マイクロ波、紫外線及び光触媒を組み合わせて、水を分解して水素と酸素を取り出す方法が提案されている(特許文献1)。しかしながら、この方法は、複数種の電磁波を用いており、複雑である。さらに、マイクロ波プラズマ又はプラズマアークを用いた水の解離方法が提案されている(特許文献2及び3)。しかしながら、これらの方法は、2500℃を超える高温を必要とするため、電力消費が大きい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-12626号公報
特開昭56-17902号公報
特表2010-532744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のとおり、現状、水から水素を製造する効率的な方法は、未だ確立されていない。そこで、本発明は、水から水素を効率的に製造する新たな方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様の製造方法は、以下に示す、水素の製造方法である。
[1]
還元剤を加えた水に電磁波を照射して、水素を発生する、水素の製造方法。
[2]
前記還元剤は、金属及び金属化合物の少なくとも一方を含む、上記[1]記載の製造方法。
[3]
前記金属及び金属化合物の少なくとも一方は、鉄、鉄化合物、亜鉛、及び亜鉛化合物からなる群から選択される少なくとも一つを含む、上記[2]記載の製造方法。
[4]
前記金属及び金属化合物の少なくとも一方は、鉄、酸化第一鉄、及び、四酸化三鉄からなる群から選択される少なくとも一つを含む、上記[2]又は[3]記載の製造方法。
[5]
前記還元剤は、電磁波吸収剤を兼ねる、上記[1]~[5]のいずれかに記載の製造方法。
[6]
前記還元剤は、金属及び金属化合物の少なくとも一方の粉体が担体に担持された化合物を含み、
前記金属及び金属化合物の少なくとも一方は、鉄、酸化第一鉄、及び、四酸化三鉄からなる群から選択される少なくとも一つを含み、
前記担体は、電磁波吸収剤を含み、
前記電磁波吸収剤は、酸化アルミニウム及び酸化ケイ素の少なくとも一方を含む、上記[5]記載の製造方法。
[7]
前記電磁波の照射前に、前記水にさらに電磁波吸収剤を加える、上記[1]~[4]のいずれかに記載の製造方法。
[8]
前記電磁波吸収剤は、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、及び、炭化ケイ素からなる群から選択される少なくとも一つを含む、上記[7]記載の製造方法。
[9]
前記電磁波吸収剤は、酸化アルミニウム及び酸化ケイ素の少なくとも一方を含む、上記[8]記載の製造方法。
[10]
前記電磁波吸収剤は、ムライト及びアルミノケイ酸塩の少なくとも一方を含む、上記[7]~[9]のいずれかに記載の製造方法。
[11]
前記電磁波は、マイクロ波である、上記[1]~[10]のいずれかに記載の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、水から水素を効率的に製造する新たな方法を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1のクロマトグラムである。
実施例2のクロマトグラムである。
実施例4のクロマトグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
つぎに、本発明の一実施形態にかかる水素の製造方法(以下、「本方法」ということがある。)について、例を挙げて説明するが、本発明はこれに限定されない。
本願明細書において、○~△(例えば、○℃~△℃)は、○以上△以下(○℃以上△℃以下)を意味する。
また、本願明細書において、「含む」又は「含んでいる」という用語は、特定された構成要素を含むことを意味するが、他の構成要素の存在を排除するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
一酸化炭素の製造方法
8日前
株式会社タクマ
固体炭素化設備
28日前
三菱重工業株式会社
加熱装置
28日前
東ソー株式会社
CHA型ゼオライトの製造方法
1か月前
東ソー株式会社
CHA型ゼオライトの製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
酸性次亜塩素酸水の製造方法
16日前
日揮触媒化成株式会社
珪酸液およびその製造方法
1か月前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末
1か月前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末
1か月前
株式会社三井E&S
アンモニア改質装置
1か月前
住友化学株式会社
無機アルミニウム化合物粉末
15日前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末の製造方法
1か月前
三菱ケミカル株式会社
槽の洗浄方法及びシリカ粒子の製造方法
1か月前
大阪瓦斯株式会社
酸化物複合体
1か月前
デンカ株式会社
セラミックス粉末の製造方法
1か月前
浅田化学工業株式会社
アルミナ水分散液の製造方法
7日前
デンカ株式会社
アルミナ粉末、無機粉末および樹脂組成物
2日前
デンカ株式会社
アルミナ粉末、無機粉末および樹脂組成物
2日前
デンカ株式会社
アルミナ粉末、無機粉末および樹脂組成物
2日前
JFEエンジニアリング株式会社
ドライアイス製造システム
16日前
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末の製造方法
1か月前
アサヒプリテック株式会社
濃縮方法
1か月前
アサヒプリテック株式会社
濃縮方法
1か月前
大阪瓦斯株式会社
水素製造装置及びその運転方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
光触媒を用いた水素ガス製造装置
28日前
トヨタ自動車株式会社
光触媒を用いた水素ガス製造装置
23日前
トヨタ自動車株式会社
光触媒を用いた水素ガス製造装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
光触媒を用いた水素ガス製造装置
1か月前
株式会社レゾナック
球状アルミナ粉末
1か月前
日揮触媒化成株式会社
粉体及びその製造方法、並びに樹脂組成物
1か月前
東ソー株式会社
アルカリ金属の除去方法
1か月前
日本電気株式会社
繊維状カーボンナノホーン集合体の接着分離方法
1か月前
マイクロ波化学株式会社
水素の製造方法
今日
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末、及び樹脂成形体
1か月前
エヌ・イーケムキャット株式会社
ゼオライトの製造方法
1か月前
日揮触媒化成株式会社
シリカ微粒子分散液およびその製造方法
1か月前
続きを見る