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公開番号2025152036
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024053741
出願日2024-03-28
発明の名称濃縮方法
出願人アサヒプリテック株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C01B 5/02 20060101AFI20251002BHJP(無機化学)
要約【課題】濃縮装置内から濃度処理された液体をより多く回収することができる技術を提供する。
【解決手段】本開示の一態様による濃縮方法は、濃縮工程と、回収工程と、抜き出し工程とを含む。濃縮工程は、液体に含まれる特定の成分を濃縮する濃縮機構と、濃縮機構から出て濃縮機構に戻る循環ラインと、を備える濃縮装置において、循環ラインで液体を循環させながら濃縮機構で液体に含まれる特定の成分を濃縮する。回収工程は、濃縮工程の後に、濃縮された液体の少なくとも一部を回収部から回収する。抜き出し工程は、濃縮工程の後に、濃縮された液体の少なくとも一部を回収部とは異なる抜き出し部から抜き出す。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
液体に含まれる特定の成分を濃縮する濃縮機構と、前記濃縮機構から出て前記濃縮機構に戻る循環ラインと、を備える濃縮装置において、前記循環ラインで前記液体を循環させながら前記濃縮機構で前記液体に含まれる前記特定の成分を濃縮する濃縮工程と、
前記濃縮工程の後に、濃縮された前記液体の少なくとも一部を回収部から回収する回収工程と、
前記濃縮工程の後に、濃縮された前記液体の少なくとも一部を前記回収部とは異なる抜き出し部から抜き出す抜き出し工程と、
を含む濃縮方法。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記抜き出し工程は、前記回収工程の後に、前記循環ラインに残る濃縮された前記液体の少なくとも一部を抜き出す
請求項1に記載の濃縮方法。
【請求項3】
前記濃縮工程は、前記液体に含まれる重水を濃縮する
請求項1または2に記載の濃縮方法。
【請求項4】
前記抜き出し部は、前記循環ラインにおいて高さが極小な位置に設けられる
請求項1または2に記載の濃縮方法。
【請求項5】
前記濃縮装置は、前記循環ラインに設けられ、内部にイオン交換樹脂が充填される樹脂塔をさらに備え、
前記抜き出し工程は、前記樹脂塔の底部に設けられる前記抜き出し部から前記イオン交換樹脂ごと濃縮された前記液体を抜き出す
請求項1または2に記載の濃縮方法。
【請求項6】
前記抜き出し工程は、濃縮された前記液体の自重により行う
請求項1または2に記載の濃縮方法。
【請求項7】
前記抜き出し工程は、前記循環ラインにガスを注入して濃縮された前記液体の抜き出しを促進する
請求項1または2に記載の濃縮方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、濃縮方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
重水は、水素よりも質量数の大きい重水素や三重水素を含み、通常の水よりも比重が大きい。従来から、重水は原子炉の減速材や冷却材として使用されているが、他にもNMR(Nuclear Magnetic Resonance:核磁気共鳴)などの解析技術における重溶媒(重水素化溶媒)など、様々な用途で使用されている。
【0003】
原料水に含まれる重水を濃縮して、高濃度の重水を製造する技術としては、交換反応法、電解法、蒸留法、二重温度交換法などが知られている。これらの製造技術のうち、電解法は、重水の電気分解速度が通常の水よりも遅いという性質を利用して、重水を含む原料水から重水を濃縮、分離して、高濃度の重水を製造している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-167702号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の技術では、濃縮処理で製造した高濃度の重水を濃縮装置内から回収する際に、装置内に重水が残留することで、貴重な高濃度の重水が無駄になる恐れがあった。濃縮処理では必然的に重水の減容が避けられないため、重水をより濃縮するほど、回収量に対する装置内残留量は相対的に大きくなる。すなわち、重水の装置内残留は歩留まり低下の主要因ともなりうる。
【0006】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、濃縮装置内から濃縮処理された液体をより多く回収することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様による濃縮方法は、濃縮工程と、回収工程と、抜き出し工程とを含む。濃縮工程は、液体に含まれる特定の成分を濃縮する濃縮機構と、前記濃縮機構から出て前記濃縮機構に戻る循環ラインと、を備える濃縮装置において、前記循環ラインで前記液体を循環させながら前記濃縮機構で前記液体に含まれる前記特定の成分を濃縮する。回収工程は、前記濃縮工程の後に、濃縮された前記液体の少なくとも一部を回収部から回収する。抜き出し工程は、前記回収工程の後に、前記循環ラインに残る濃縮された前記液体の少なくとも一部を前記回収部とは異なる抜き出し部から抜き出す。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、濃縮装置内から濃縮処理された液体をより多く回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態に係る濃縮装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2は、実施形態に係る濃縮機構の構成の一例を示す模式図である。
図3は、実施形態に係る濃縮装置が実行する濃縮処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図4は、実施形態に係る濃縮液回収処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図5は、実施形態に係る抜き出し部の一例を示す図である。
図6は、実施形態に係る抜き出し部の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する濃縮方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本開示が限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。さらに、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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