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公開番号2025080618
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2023193892
出願日2023-11-14
発明の名称箔転写シート
出願人個人
代理人個人
主分類B32B 15/08 20060101AFI20250519BHJP(積層体)
要約【課題】被転写体の曲面部分に金属蒸着層を従来よりもきれいに転写することが可能な箔転写シートを提供する。
【解決手段】箔転写シート1は、剥離フィルムからなる剥離部材3と金属蒸着層5とを有する転写箔2と、転写箔2と重なる樹脂製の樹脂層7と、樹脂層7と重なる接着層8と、接着層8と重なるとともに剥離紙または剥離フィルムからなる第2の剥離部材9とを備えている。樹脂層7は、剥離部材3の基材よりも伸縮性に優れる柔らかい樹脂で形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
剥離フィルムからなる剥離部材と金属蒸着層とを有する転写箔と、前記転写箔と重なる樹脂製の樹脂層と、前記樹脂層と重なる接着層と、前記接着層と重なるとともに剥離紙または剥離フィルムからなる第2の剥離部材とを備え、
前記樹脂層は、前記剥離部材の基材よりも伸縮性に優れる柔らかい樹脂で形成されていることを特徴とする箔転写シート。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
剥離フィルムからなる剥離部材と金属蒸着層とを有する転写箔と、前記転写箔と重なる樹脂製の樹脂層と、前記樹脂層と重なるとともに剥離紙または剥離フィルムからなる第2の剥離部材とを備え、
前記樹脂層は、前記剥離部材の基材よりも伸縮性に優れる柔らかい樹脂で形成されていることを特徴とする箔転写シート。
【請求項3】
剥離フィルムからなる剥離部材と金属蒸着層とを有する転写箔と、前記転写箔と重なる樹脂製の樹脂層と、前記樹脂層と重なる接着層と、前記接着層と重なるとともに剥離紙または剥離フィルムからなる第2の剥離部材とを有する箔転写部を複数備えるとともに、複数の前記箔転写部の前記剥離部材に剥離可能に貼り付けられるアプリケーションフィルムを備え、
前記樹脂層は、前記剥離部材の基材よりも伸縮性に優れる柔らかい樹脂で形成されていることを特徴とする箔転写シート。
【請求項4】
剥離フィルムからなる剥離部材と金属蒸着層とを有する転写箔と、前記転写箔と重なる樹脂製の樹脂層と、前記樹脂層と重なるとともに剥離紙または剥離フィルムからなる第2の剥離部材とを有する箔転写部を複数備えるとともに、複数の前記箔転写部の前記剥離部材に剥離可能に貼り付けられるアプリケーションフィルムを備え、
前記樹脂層は、前記剥離部材の基材よりも伸縮性に優れる柔らかい樹脂で形成されていることを特徴とする箔転写シート。
【請求項5】
前記剥離部材の基材は、ポリエチレンテレフタレートで形成され、
前記樹脂層は、アクリル系またはウレタン系の樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の箔転写シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転写箔を有する箔転写シートに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、基材の片面上に、剥離層と金属蒸着層と接着層とが順次積層されて形成された転写箔が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の転写箔では、基材は、ポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムである。金属蒸着層は、剥離層に金属を蒸着することによって形成されている。剥離層は、転写後の金属蒸着層を保護する機能も果たしている。特許文献1に記載の転写箔の場合、金属蒸着層を被転写体に転写するときには、転写箔の接着層側を被転写体に密着させた状態で熱および圧力を加えた後に、転写箔から基材を剥離する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-43403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の転写箔では、被転写体に密着させる前の転写箔から基材を剥離することができないため、金属蒸着層を被転写体に転写するときには、基材が取り付けられている転写箔を被転写体に密着させた状態で熱等を加えた後に、転写箔から基材を剥離している。しかしながら、PET製のフィルムである基材は比較的硬くて柔軟性に劣るため、特許文献1に記載の転写箔では、曲面が形成されている被転写体の曲面部分に金属蒸着層の転写を行う場合、被転写体の曲面部分に、基材が取り付けられた状態の転写箔を密着させることができなくなるおそれがある。被転写体の曲面部分に転写箔を密着させることができないと、転写後の金属蒸着層に凹凸やしわが生じて、被転写体の曲面部分に金属蒸着層をきれいに転写することは困難になる。
【0005】
また、特許文献1に記載の転写箔の場合、衣服等の、表面に微細な凹凸がある被転写体に金属蒸着層を転写すると、被転写体の表面の微細な凹凸の影響で転写後の金属蒸着層に微細な凹凸が生じやすくなり、金属蒸着層の光沢感が低下しやすくなることが本願発明者の検討によって明らかになった。
【0006】
そこで、本発明の第1の課題は、被転写体の曲面部分に金属蒸着層を従来よりもきれいに転写することが可能な箔転写シートを提供することにある。また、本発明の第2の課題は、衣服等の、表面に微細な凹凸のある被転写体に金属蒸着層を転写する場合であっても、被転写体の表面の微細な凹凸に起因する金属蒸着層の微細な凹凸の発生を抑制して金属蒸着層の光沢感を高めることが可能な箔転写シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の第1の課題および第2の課題を解決するため、本発明の箔転写シートは、剥離フィルムからなる剥離部材と金属蒸着層とを有する転写箔と、転写箔と重なる樹脂製の樹脂層と、樹脂層と重なる接着層と、接着層と重なるとともに剥離紙または剥離フィルムからなる第2の剥離部材とを備え、樹脂層は、剥離部材の基材よりも伸縮性に優れる柔らかい樹脂で形成されていることを特徴とする。
【0008】
また、上記の第1の課題および第2の課題を解決するため、本発明の箔転写シートは、剥離フィルムからなる剥離部材と金属蒸着層とを有する転写箔と、転写箔と重なる樹脂製の樹脂層と、樹脂層と重なるとともに剥離紙または剥離フィルムからなる第2の剥離部材とを備え、樹脂層は、剥離部材の基材よりも伸縮性に優れる柔らかい樹脂で形成されていることを特徴とする。
【0009】
本願発明者の検討によれば、転写箔と重なる樹脂層を箔転写シートが備えていない場合には、被転写体に密着させる前の箔転写シートから剥離部材および第2の剥離部材を剥がすと、金属蒸着層にしわが発生するため、被転写体に密着させる前の箔転写シートから剥離部材および第2の剥離部材を剥がすことは困難である。これに対して、本発明では、転写箔と重なる樹脂層を箔転写シートが備えているため、本願発明者の検討によれば、被転写体に密着させる前の箔転写シートから剥離部材および第2の剥離部材を剥がしても、金属蒸着層にしわが発生するのを防止することが可能になり、その結果、被転写体に密着させる前の箔転写シートから剥離部材および第2の剥離部材を剥がすことが可能になる。
【0010】
また、本発明では、樹脂層が、剥離部材の基材よりも伸縮性に優れる柔らかい樹脂で形成されているため、剥離部材および第2の剥離部材を剥がした状態の箔転写シートを被転写体の曲面部分に密着させやすくなる。したがって、本発明では、被転写体の曲面部分に転写された金属蒸着層に従来よりも凹凸やしわが生じにくくなり、その結果、被転写体の曲面部分に金属蒸着層を従来よりもきれいに転写することが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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