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公開番号2025039248
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2023146198
出願日2023-09-08
発明の名称不織布積層体
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類B32B 5/02 20060101AFI20250313BHJP(積層体)
要約【課題】本発明の課題は、建材ないし工業用部材に使用できる高い耐熱性を有し、及び無機繊維の脱落抑制性を有する不織布積層体を提供することである。
【解決手段】課題は、基材と、前記基材の両面に対して無機粒子層とを有し、前記基材が無機繊維、湿熱接着性バインダー繊維及びフィブリル化繊維を含む不織布層と熱融着性バインダー繊維を含む不織布層との二層構成であり、基材における前記無機繊維の含有率が基材に対して70質量%以上95質量%未満であり、及び前記無機粒子層が無機粒子を含有する、不織布積層体によって解決できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、前記基材の両面に対して無機粒子層とを有し、前記基材が無機繊維、湿熱接着性バインダー繊維及びフィブリル化繊維を含む不織布層と熱融着性バインダー繊維を含む不織布層との二層構成であり、基材における前記無機繊維の含有率が基材に対して70質量%以上95質量%未満であり、及び前記無機粒子層が無機粒子を含有する、不織布積層体。
続きを表示(約 47 文字)【請求項2】
前記無機粒子層がバインダーを含む請求項1に記載の不織布積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建材ないし工業用部材の使用に好適な、耐熱性を有する不織布積層体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
無機繊維、特にガラス繊維は、安価でありながら耐熱性及び難燃性に優れているために、建材、自動車用部品、絶縁体及び工業部品等に広く使用されてきた。建材では無機繊維を、例えば、壁紙材料、クッションフロア、天井材等の防炎性、耐熱性及び不燃性が要求される用途に使用する。自動車用部材では無機繊維を、例えば、電池カバー、ブレーキパッド、フロントバンパー、天井材及び内装材等に使用する。そして、ガラス繊維等の無機繊維を使用した不織布の用途もいくつか提案されている。しかしながら、不織布が含有するガラス繊維等の無機繊維は脱落して飛散しやすいという特徴があり、結果として後の加工工程を無機繊維で汚染する場合がある。また、ガラス繊維等の無機繊維は人体の肌への刺激性を有するために、飛散した無機繊維が作業者に付着して炎症等を引き起こす場合がある。無機繊維の飛散を抑制するためにバインダーないしパルプを不織布に多く配合すれば、火災防止を想定した並びに自動車のエンジンルーム等での使用を想定した、防炎性、耐熱性及び不燃性を満足することができない。そのため、無機繊維の脱落抑制性と高い耐熱性とを併せ持った不織布を得ることは非常に難しい。
【0003】
建材用中間基材として、無機繊維と湿熱接着性バインダー繊維とが含まれる層と、熱融着性バインダー繊維が含まれる層との二層で構成される湿式法不織布が公知である(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された湿式不織布は、無機繊維と湿熱接着性バインダー繊維とが含まれる層が表面及び熱融着性バインダー繊維が含まれる層が裏面であって、樹脂を均一に浸透させるための表面層、人体への刺激を少なくするための裏面層である。そして、特許文献1に記載された湿式不織布は、通気度が大きく、建材用として品質を得るためのポリ塩化ビニル等の塗液を浸透しやすく、建材加工した際に寸法安定性を有し、毛羽が発生し難く、面質に優れ、及び加工に適した強度を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-086477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の湿式不織布は、ポリ塩化ビニル等の「塗液の浸透性」を解決課題の一つとしている。従って本質的に、特許文献1に記載の湿式不織布は、前記湿式不織布に対して無機粒子層を設ける技術思想を有しない。
本発明の課題は、従来からの寸法安定性及び毛羽の発生し難さを有しながら、無機繊維の脱落抑制性と高い耐熱性とを併せ持った不織布積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために鋭意研究した結果、下記発明を見出した。
【0007】
[1]基材と、前記基材の両面に対して無機粒子層とを有し、前記基材が無機繊維、湿熱接着性バインダー繊維及びフィブリル化繊維を含む不織布層と熱融着性バインダー繊維を含む不織布層との二層構成であり、基材における前記無機繊維の含有率が基材に対して70質量%以上95質量%未満であり、及び前記無機粒子層が無機粒子を含有する、不織布積層体。
【0008】
[2]上記無機粒子層がバインダーを含む上記[1]に記載の不織布積層体。
【0009】
本明細書において、「含有率」とは、各対象物の各対象範囲に対する各々乾燥固形分量(乾燥固形分の質量)によって算出される値(質量%)である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の不織布積層体は、従来からの寸法安定性及び毛羽の発生し難さを有しながら、無機繊維の脱落抑制性と高い耐熱性とを併せ持つことができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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