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公開番号2025023604
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127898
出願日2023-08-04
発明の名称積層体
出願人ユニチカ株式会社
代理人
主分類B32B 27/30 20060101AFI20250207BHJP(積層体)
要約【課題】機械的特性、制振特性、透明性、耐衝撃性に優れた積層体を提供する。
【解決手段】透明基材の少なくとも片面にポリアクリレート樹脂とシリカ粒子を含有する樹脂組成物を積層した積層体であって、前記ポリアクリレート樹脂が、少なくとも、下記一般式(1):
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[式(1)中、R0は、水素原子、メチル基またはエチル基を表す;R1は水素原子またはメチル基を表す;nは1~9の整数を表す。]で示されるアクリレートモノマー(A)をモノマーユニットとして含有し、前記シリカ粒子の含有量が該樹脂組成物全体の15~50体積%であり、前記シリカ粒子の平均粒子径が150nm未満である積層体。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
透明基材の少なくとも片面にポリアクリレート樹脂とシリカ粒子を含有する樹脂組成物を積層した積層体であって、
前記ポリアクリレート樹脂が、少なくとも、
下記一般式(1):
JPEG
2025023604000006.jpg
47
164
[式(1)中、R

は、水素原子、メチル基またはエチル基を表す;R

は水素原子またはメチル基を表す;nは1~9の整数を表す。]で示されるアクリレートモノマー(A)をモノマーユニットとして含有し、
前記シリカ粒子の含有量が該樹脂組成物全体の15~50体積%であり、
前記シリカ粒子の平均粒子径が150nm未満である積層体。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】


がメチル基である請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記樹脂組成物の引張破断応力が、4.0MPa以上である請求項1または2に記載の積層体。
【請求項4】
前記樹脂組成物の引張破断ひずみが、350%以上である請求項1または2に記載の積層体。
【請求項5】
前記樹脂組成物からなる厚さ1mmのシートを用いて、JIS K 7391に基づく中央加振法によって求められる非拘束型複合梁の損失係数が、0.040以上である請求項1または2に記載の積層体。
【請求項6】
前記樹脂組成物からなる厚さ1mmのシートを用いて、波長480nmの可視光の透過率を測定したときの透過率が、70%以上である請求項1または2に記載の積層体。
【請求項7】
前記積層体の50%破壊高さが300mm以上である請求項1または2に記載の積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、機械的特性、制振特性、透明性、耐衝撃性に優れた積層体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
自動車、工業製品、生活資材、OA機器にいたる多くの製品において、振動が発生する箇所には、その振動を吸収する樹脂組成物からなる制振材料が多く用いられている。これらの制振材料には、通常、機械的特性や制振特性が高いことが求められている。機械的特性や制振特性を向上させるためには、樹脂組成物にタルクやマイカ等の無機フィラーを充填することが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ポリエステル樹脂と30質量%以上のマイカ鱗片を含有する制振材料が開示されている。
【0004】
近年、制振材料が用いられるOA機器、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイにおいては、機械的特性、制振特性に加えて、透明性や耐衝撃性が求められるようになってきている。
【0005】
例えば、特許文献2には、非強化ガラス基材の少なくとも一方の面に樹脂フィルムを積層したガラスパネルが開示されている。
【0006】
しかしながら、特許文献1の制振材料は、多量に充填された無機フィラーの影響により、透明性が損なわれるという問題があり、特許文献2のガラスパネルは、耐衝撃性の改善が不十分であるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2008-189854号公報
特開2015-093401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の問題点を解決するものであって、機械的特性、制振特性、透明性、耐衝撃性に優れた積層体を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、ポリアクリレート樹脂に特定の平均粒子径のシリカ粒子を特定量配合することにより、上記目的が達成されることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
(1)透明基材の少なくとも片面にポリアクリレート樹脂とシリカ粒子を含有する樹脂組成物を積層した積層体であって、前記ポリアクリレート樹脂が、少なくとも、下記一般式(1):
JPEG
2025023604000002.jpg
47
164
[式(1)中、R

は、水素原子、メチル基またはエチル基を表す;R

は水素原子またはメチル基を表す;nは1~9の整数を表す。]で示されるアクリレートモノマー(A)をモノマーユニットとして含有し、前記シリカ粒子の含有量が該樹脂組成物全体の15~50体積%であり、前記シリカ粒子の平均粒子径が150nm未満である積層体。
(2)R

がメチル基である(1)に記載の積層体。
(3)前記樹脂組成物の引張破断応力が、4.0MPa以上である(1)または(2)に記載の積層体。
(4)前記樹脂組成物の引張破断ひずみが、350%以上である(1)または(2)に記載の積層体。
(5)前記樹脂組成物からなる厚さ1mmのシートを用いて、JIS K 7391に基づく中央加振法によって求められる非拘束型複合梁の損失係数が、0.040以上である(1)または(2)に記載の積層体。
(6)前記樹脂組成物からなる厚さ1mmのシートを用いて、波長480nmの可視光の透過率を測定したときの透過率が、70%以上である(1)または(2)に記載の積層体。
(7)前記積層体の50%破壊高さが300mm以上である(1)または(2)に記載の積層体。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、機械的特性、制振特性、透明性、耐衝撃性に優れた積層体を提供することができる。
本発明の積層体は、スマートフォン、タブレットPC、ノートPC等のディスプレイ部材、ガラス中間膜として好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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