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公開番号
2025092825
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208169
出願日
2023-12-11
発明の名称
樹脂製品
出願人
豊田合成株式会社
代理人
個人
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20250616BHJP(積層体)
要約
【課題】異物を含んだ樹脂で成形された基材の表面に、異物を起点とした深くて大きい局所的凹部が存在しても、該局所的凹部が反映されて皮膜に生じる凹部を目立たなくして肉眼視で認識しにくくし、外観不良とはならない樹脂製品を得る。
【解決手段】樹脂で成形された基材と、基材の表面に被覆された皮膜とを含み、皮膜は、算術平均高さSaが0.2μm以上であり、スキューネス(偏り度)Sskが-1.3以上であり、最大谷深さSvが算術平均高さSaの5~30倍である樹脂製品。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂で成形された基材と、基材の表面に被覆された皮膜とを含み、
皮膜は、算術平均高さSaが0.2μm以上であり、スキューネスSskが-1.3以上であり、最大谷深さSvが算術平均高さSaの5~30倍である樹脂製品。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記算術平均高さSaが0.4μm以上であり、スキューネスSskが-0.21以上である請求項1記載の樹脂製品。
【請求項3】
前記皮膜の85°グロス値が90以下である請求項1記載の樹脂製品。
【請求項4】
前記皮膜の85°グロス値が70以下である請求項1記載の樹脂製品。
【請求項5】
前記樹脂は、リサイクル樹脂である請求項1~4のいずれか一項に記載の樹脂製品。
【請求項6】
前記基材は、最大谷深さSvが2~15μmである請求項1~4のいずれか一項に記載の樹脂製品。
【請求項7】
前記皮膜は、めっき皮膜、塗装皮膜又はフィルム皮膜である請求項1~4のいずれか一項に記載の樹脂製品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂で成形された基材と、基材の表面に被覆された皮膜とを含む樹脂製品に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
樹脂に異物が混入することがある。特に、使用済みの樹脂を再生したリサイクル樹脂には、選別過程で取り切れない樹脂や金属などの異物が多く混入している。異物の選別を強化して純度を高めることは可能だが、コストやエネルギーが増加するため限度がある。
【0003】
異物を含んだ樹脂で成形された基材の表面には、異物を起点とした深くて大きい局所的凹部が発生しやすく、該局所的凹部は肉眼視で認識しやすいため肌荒れ等の外観不良となる(図1参照)。そこで、該基材の表面を、塗装皮膜などで被覆して、局所的凹部を肉眼視で認識しにくくする必要がある。
【0004】
特許文献1には、鏡面の金型よりもむしろ微小凹凸のある金型を使用して、所定の温度でブロー成形し、前記微小凹凸の表面粗さに対応する所定の膜厚の塗膜を塗布することにより、パリソンの肌荒れ等による斑点等を抑制できる知見を得たとして、所定の樹脂でブロー成形された成形品の外面に120μm以下の膜厚の塗膜を塗布し、成形品の表面粗さを3~13.5μmであり、成形品の表面粗さ(H)と塗膜の膜厚(T)との間に、T≧4.5H+10 の関係を有する自動車用外装板が開示されている。Hが3μmであればTを23.5μm以上にし、Hが13.5μmであればTを70.75μm以上にするということである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-009369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、本発明者らの検討によると、図1のように(特許文献1で言及されていない)局所的凹部が発生した基材の表面に、特許文献1の膜厚の塗膜を単に塗布しただけでは、該局所的凹部が反映されて塗膜に生じる凹部が依然として肉眼視で認識しやすいものである場合がある(図2(a)左及び中央参照)。例えば、基材の局所的凹部を含む所定エリアの表面粗さが3μmのとき、それを膜厚23.5μmどころか膜厚50μm程度の塗装皮膜で被覆したとしても、塗膜に肉眼視で認識しやすい凹部が生じ、良好な外観が得られないことがある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、異物を含んだ樹脂で成形された基材の表面に、異物を起点とした深くて大きい局所的凹部が存在しても、該局所的凹部が反映されて皮膜に生じる凹部を目立たなくして肉眼視で認識しにくくし、外観不良とはならない樹脂製品を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]樹脂で成形された基材と、基材の表面に被覆された皮膜とを含み、
皮膜は、算術平均高さSaが0.2μm以上であり、スキューネス(偏り度)Sskが-1.3以上であり、最大谷深さSvが算術平均高さSaの5~30倍である樹脂製品。
ここで、SaとSskは、Saの5倍以上の谷深さの凹部を含まない258μm×258μmのエリアにおいて測定されたものである。
最大谷深さSvは、Saの5倍以上の谷深さの凹部を含む646×646μmのエリアにおいて測定されたものである。
【0009】
[2]前記算術平均高さSaが0.4μm以上であり、スキューネスSskが-0.21以上である[1]記載の樹脂製品。
【0010】
[3]前記皮膜の85°グロス値が90以下である[1]又は[2]記載の樹脂製品。
(【0011】以降は省略されています)
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