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公開番号2025102574
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023220107
出願日2023-12-26
発明の名称表皮材
出願人日本バイリーン株式会社
代理人
主分類B32B 27/12 20060101AFI20250701BHJP(積層体)
要約【課題】耐摩耗性に優れると共に、表皮材を擦っても外観品位が劣り難い表皮材の提供を目的とする。
【解決手段】本願出願人は検討の結果、繊維シートと、前記繊維シートにおける一方の主面上の全面に樹脂層(第一樹脂層)を備える表皮材について、第一樹脂層を構成する樹脂の量を増やす代わりに、当該第一樹脂層上に別の樹脂層(第二樹脂層)を設けること、そして、当該第二樹脂層を構成する樹脂として、第一樹脂層を構成する樹脂よりもアスカーC硬度が低い樹脂を採用すること、によって、耐摩耗性に優れると共に、表皮材を擦っても外観品位が劣り難い表皮材を提供できることを見出した。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
繊維シートと、前記繊維シートにおける一方の主面上の全面に複数の樹脂層が積層してなる樹脂層積層体とを有する、表皮材であって、
前記樹脂層積層体において、前記繊維シートと接し存在する第一樹脂層を構成する樹脂よりも、前記第一樹脂層に対し前記繊維シートと反対側に存在し、表皮材の表面に存在する第二樹脂層を構成する樹脂の方が、アスカーC硬度が小さい、
表皮材。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記第二樹脂層を構成する樹脂のアスカーC硬度は72より小さい、請求項1に記載の表皮材。
【請求項3】
前記繊維シートは、前記第一樹脂層が存在している側の主面上に、模様を備えている、請求項1~2いずれかに記載の表皮材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、天井材、ドアトリム、ダッシュアウター、ピラーガーニッシュなどの車両用内装材、パーテーション、壁紙などに使用出来る表皮材に関する。特には、ドアトリム、ダッシュアウター、ピラーガーニッシュなど、摩擦を受けやすい箇所に設けられる車両用内装材として好適に使用出来る表皮材に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
車両用内装材、パーテーション、壁紙などに使用出来る表皮材を構成する材料として、従来から、不織布を備えた表皮材が用いられている。また、表皮材の摩擦による劣化を防ぐため、表皮材に耐摩耗性が求められている。
【0003】
本願出願人は、耐摩耗性に優れる表皮材として、「構成繊維同士がバインダにより接着して構成されているベースマットにおける、一方の主面A側における前記バインダの存在量がもう一方の主面B側よりも多く、かつ前記ベースマットにおける、前記一方の主面A上の全面に樹脂層を有することを特徴とする、表皮材。」(特許文献1)を提案した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-43101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された表皮材は、表皮材を構成するベースマットの全面に樹脂層を有することで、確かに耐摩耗性に優れる表皮材であったが、ドアトリム、ダッシュアウター、ピラーガーニッシュなど、摩擦を受けやすい箇所に設けられた場合、毛羽立ちが発生することがあり、耐摩耗性が十分でなかった。一方で、表皮材の耐摩耗性をより向上させるために樹脂層の量を増やすと、多量に存在する樹脂層により繊維シートの構成繊維が保護されることで毛羽立ちの発生は抑制できた。しかし、樹脂層が多量に存在することに起因して、表皮材の主面に存在している樹脂層を擦った際に多量の樹脂層が削れて落ち易くなる結果、樹脂層に白化が生じ表皮材の外観品位が劣ることがあった。
特に、樹脂層に白化が生じ表皮材の外観品位が劣るという問題は、ベースマットと樹脂層の間に模様を備える表皮材において大きな問題となった。つまり、樹脂層に白化が生じることで、模様の見た目や発色が不明瞭なものになり、表皮材の意匠性が大きく低下する原因となった。
【0006】
本発明はこのような状況下においてなされたもので、耐摩耗性に優れると共に、表皮材を擦っても外観品位が劣り難い表皮材の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1にかかる発明は、「繊維シートと、前記繊維シートにおける一方の主面上の全面に複数の樹脂層が積層してなる樹脂層積層体とを有する、表皮材であって、前記樹脂層積層体において、前記繊維シートと接し存在する第一樹脂層を構成する樹脂よりも、前記第一樹脂層に対し前記繊維シートと反対側に存在し、表皮材の表面に存在する第二樹脂層を構成する樹脂の方が、アスカーC硬度が小さい、表皮材。」である。
【0008】
本発明の請求項2にかかる発明は、「前記第二樹脂層を構成する樹脂のアスカーC硬度は72より小さい、請求項1に記載の表皮材。」である。
【0009】
本発明の請求項3にかかる発明は、「前記繊維シートは、前記第一樹脂層が存在している側の主面上に、模様を備えている、請求項1~2いずれかに記載の表皮材。」である。
【発明の効果】
【0010】
本願出願人は検討の結果、繊維シートと、前記繊維シートにおける一方の主面上の全面に樹脂層(第一樹脂層)を備える表皮材について、
・第一樹脂層を構成する樹脂の量を増やす代わりに、当該第一樹脂層上に別の樹脂層(第二樹脂層)を設けること、そして、
・当該第二樹脂層を構成する樹脂として、第一樹脂層を構成する樹脂よりもアスカーC硬度が低い樹脂を採用すること、
によって、耐摩耗性に優れると共に、表皮材を擦っても外観品位が劣り難い表皮材を提供できることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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