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公開番号2025014145
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023116419
出願日2023-07-18
発明の名称積層構造体
出願人東レ株式会社
代理人
主分類B32B 27/12 20060101AFI20250123BHJP(積層体)
要約【課題】低周波数帯域での吸音特性に優れた積層構造体を提供する。
【解決手段】基材層に緻密層が積層された構造体であって、前記緻密層は繊維径が100~1000nmである極細繊維を少なくとも有し、極細繊維の繊維配向角度が緻密層の平面方向に対して0~45°であることを特徴とする積層構造体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材層に緻密層が積層された構造体であって、前記緻密層は繊維径が100~1000nmである極細繊維を少なくとも有し、極細繊維の繊維配向角度が緻密層の平面方向に対して0~45°であることを特徴とする積層構造体。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記緻密層を構成する繊維のうち、少なくとも1種類が繊維横断面の長軸の長さを短軸の長さで除した値である扁平度が5以上であり、短軸の長さの平均が1000nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層構造体。
【請求項3】
前記緻密層が熱可塑性繊維で構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層構造体。
【請求項4】
前記緻密層が、総面密度150g/m

以上1500g/m

以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層構造体。
【請求項5】
前記緻密層に多孔質層が積層されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、低周波数帯域に対応する積層構造体に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
自動車や建築物における室内環境への関心は高く、中でも静粛性に関しては高いレベルでの要求がされている。例えば自動車分野では、エンジン音、モーター音、風切り音、ロードノイズ等、さまざまな騒音に対応する必要があり、車内の静粛性を維持するために、吸音材が用いられている。
【0003】
自動車においては、エンジンルーム内、足回り、車室周辺等の部品に吸音材を組み込み、もしくは貼り付けることで騒音対策がなされている。近年、エンジンが搭載されない電気自動車の普及により、対策が要求される騒音に関しても、エンジン音のような高周波数帯域の騒音から、ロードノイズといった低周波数帯域の騒音へシフトし、車輌用吸音材に対して低周波数帯域の吸音特性向上が強く要求されている。
【0004】
吸音材では、吸音材に入射した音波が吸音材内部の構成材料と衝突や摩擦することで入射した音波のエネルギーが熱エネルギーに変換され、音波のエネルギーを減衰することで吸音している。この吸音メカニズムから、吸音材の構造としては、音波が通過できる貫通構造をもち、かつ入射した音波が受ける粘性抵抗が大きくなるように吸音材内部の比表面積を大きくすることが望ましいとされている。そのような材料として、一般的には多孔質構造を有する材料が用いられており、一例としては、グラスウール、ロックウール、発泡フォーム、繊維を絡合または接着して形成される不織布等が挙げられる。
【0005】
また、多孔質型の吸音材の吸音特性を最大化するためには、吸音する音の波長に対応した材料厚みを有することが必要である。高周波数帯域の音は短波長であり、低周波数帯域の音は長波長となるため、多孔質型の吸音材にて低周波数帯域の音を効率よく吸音するためには、材料厚みを増加させる必要がある。しかし、用途によっては材料厚みに限界がある。例えば自動車分野において、ロードノイズのような低周波数帯域の音に対応するためには車体の厚みを超える材料厚みが必要となるが、材料厚みの増加は自動車のデザインにも影響を与え、さらには、材料重量の増加につながるため、自動車の燃費低下といった走行性能へも影響する場合がある。
【0006】
このため、吸音材に対する低周波数帯域の吸音特性向上、軽量化といった要求を達成すべく、さまざまな提案がなされている。
【0007】
例えば、特許文献1では、通気度と目付を一定の範囲内に調整した緻密層で少なくとも1部が構成されているフェルトであって、緻密層が極細繊維で構成されている薄型・軽量の吸音フェルトが提案されている。
【0008】
特許文献2では、通気性表皮材と通気性基材が不織布などの布帛、通気性を備える有孔フィルムや発泡体シートを含んだ構造物で構成されており、通気性表皮材を通気性基材に積層しており、さらには通気性表皮材の単位厚さあたりの通気抵抗が通気性基材の単位厚さあたりの通気抵抗より大きいことを特徴とする吸音材が提案されている。
【0009】
特許文献3では、繊維層または微多孔膜からなる平均流量細孔径と目付を規定した多孔質層と基材層とを含む積層吸音材であって、基材層は不織布、織布、発泡フォーム、およびハニカムコアのいずれかで構成されており、基材層が音の入射側、多孔質層が音の透過側となるように配置される積層吸音材が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2017-37173号公報
特開2015-121631号公報
特開2020-19251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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